恋愛ゲーム3藍曦臣とキスをして二か月が経とうとしていた。
あれから、休日はデートを繰り返していた。
連れて行ってくれる場所は、お堅い博物館や美術館から子供たちが喜びそうな動物園や水族館。
映画も楽しく過ごした。
しかし、お互いに忙しい身で出張が入れば暇になってしまうくらいには、デートを繰り返していた。
季節は、秋から冬に代わろうとしていた。
江家に来ていた義兄の魏無羨に、俺は胸の内にある事を相談しようとした。
「どうしよう」
「なにがよ」
突然の事に、口に入れているお菓子を紅茶で流し込んだ。
「あいつだよ……藍曦臣。一向に尻尾を出さないんだ。
もしかして、本当に俺の事が好きなんじゃないかって思うような態度をとるんだ。
もしかしたら、俺たちは本当に恋人なんじゃないか?」
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