白痴ネタ(🔥❄️)「おはよう、ガイア」
薄暗い部屋の中、ベッドの上で体を起こした彼はぼうっと窓の方を見つめている。ガイア、ともう一度呼びかけてみるも、返事はない。カーテンを開けると柔らかな朝の日差しが差し込んで、星を宿す隻眼が眩しそうに細められた。窓の向こうでは風がごうと唸り、木々を揺らしていた。
「おはよう」
焦点があっていないような気もするが、一応視線が向けられている方向から声をかけてみる。青い瞳にゆっくりと光が戻った。いつも通り挨拶は返ってこない。
「早起きだね」
「座って待ってて」とソファを指差してから朝食を持ってくると、彼は素知らぬ顔でベッドに座っていた。別に今更落胆することではない。投げ出された手を引いてソファに座らせ、テーブルにトレイを置いた。
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