sky-high 夢を見ている。
あの日、可愛い教え子であり、新しく生まれたばかりの特級呪術師を送り出す景色に、またこの夢かと五条は眠っているにも関わらず盛大な溜め息を吐いた。
『向こうに着いたらミゲルの言うことをよく聞くように。こっちとは勝手が違って大変だろうけど今の憂太なら大丈夫』
『わかりました。……あの…………え、と……』
『うん? なあに』
『…………いえ……。がんばります』
『んんん? まあ、ほどほどでいいよ。無理のないようにね』
『はい……』
新学期が始まってすぐのころ。同級生たちと青春を謳歌する暇もないほど詰め込まれた任務に疲労困憊な乙骨憂太は、恩師であり導き手たる五条悟からの個人依頼を請け負うことになった。
6265