「いつか話すかもしれない」の「いつか」とは。
それは塔矢アキラが進藤ヒカルの秘密を自らの力で知ったときだった。
指導碁先の進藤平八の家で、アキラは曰く付きの碁盤を目の当たりにする。そこから導き出される答えに愕然としながらも、アキラはヒカルに口を開いた。
「saiは本因坊秀策の幽霊だ」
一つの決着から始まる、二人の物語。
紡ぐのは、度重なる"ごめん"の言葉――
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