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    44_mhyk

    @44_mhyk

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    44_mhyk

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    ブラネロ以外のカプは一切ないです。
    ネとのことで何らかの深い心の傷を負い弱っているボスを慰める西の魔法使い達を衝動的に書きたくなりました。大丈夫な方のみどうぞ。
    ボスがここにいるのは、絶対にネが思いつかない場所だから。

    【ブラネロ】心が弱っているボスを慰める西シリーズ①西師弟「ラスティカ?魔法で呼び出しって珍しい……あ」
    「シーッ。いらっしゃいクロエ、待っていたよ」
     部屋を覗き込んだクロエは思わず口元に手をあて、言葉を切った。
     ソファに長躯を丸めて深い眠りについている男の姿が目に飛び込んできたからだ。
     椅子に座ってその姿を眺めていたラスティカがいつもと変わらぬ笑顔のまま、口元に手をあてて静寂を促す。
     クロエはぶんぶんと頷いて、可能な限り気配を殺してラスティカと彼に近づいた。
    「これくらいの声なら、喋って平気?」
    「大丈夫。眠りのハーブティーで五感を鈍らせているから、今の彼なら気づかない」
    「眠りの。えと、どうしたの、って聞いていい?」
     普段なら絶対に部屋を訪れない男だ。
     シルバーとブラックの髪が乱れて、両腕に隠すように埋もれている顔は、あどけない子供のような、それでいて疲れた大人のようなそれだった。
     いつだって苛烈で、怖くて、でもかっこよくて頼れる、北の魔法使い。
     最近は、クロエにいろんな地方の衣装や、布地について教えてくれたり、持ち帰ってくれたりも時々してくれる彼は、以前よりちょっといい感じだ。
     いつだって余裕の笑みで、弱ったところなんか見たことがないのにどうしたことだろう。
     ラスティカの部屋にいることが異常なら、ラスティカが彼にわざわざ眠りのハーブティー……強めの睡眠薬に近い効能のお茶だ……を出すのも異常だった。
    「さあ、どうしたんだろうね。ただ、羽根が折れた小鳥のようだったから放っておけなくて。クロエ、今日は一緒に寝よう」
    「ええっ! ラスティカと、ブラッドリーと?」
     笑顔でさらりと提案された言葉にクロエはぎょっとした。
     旅の行きがかり上、ラスティカと一緒に寝ることはあっても、それはいつものことではない。いざそう提案されるとどこか気恥ずかしいし、何よりブラッドリーも一緒となると緊張して眠れなさそうだと思った。
     クロエの戸惑いを知ってか知らずか、ラスティカは微笑んでそっとブラッドリーの頭を撫でた。小鳥を愛でるような、穏やかで慈しみに溢れた仕草だった。
    「きっと、僕とクロエが彼を挟んであげたら、彼もあたたかい」
    「……」
     その言葉に、改めてクロエはブラッドリーに視線を落とした。
     改めて見た寝顔は、どこか泣きそうにも見える。
     ブラッドリーには、いつだって豪快に笑っていて欲しいし、不敵であってほしい。
     恐ろしい北の魔法使いだけれど、こんな風に弱っているのはなんだかとても愛しくて、切ない。
    「……うん、そうだね。一緒に寝よう、ラスティカ!朝起きたらめちゃくちゃブラッドリー、怒っちゃいそうだけど」
    「大丈夫だよ、クロエ。彼は優しい」
    「ふふ、ラスティカらしいや!そうだね!」
     ラスティカが声なき詠唱でブラッドリーをそっと浮かせ、ベッドへと運ぶ。
     見ればすでにベッドは三人が寝れるだけの大きさに魔法で整えられていた。
    「一晩ぐっすり寝て、明日になればきっと、また違う一日が始まるよ、ブラッドリー」
     だから今はおやすみ。
     ラスティカの言葉を聞きながら、クロエは頬を緩めた。
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    44_mhyk

    MEMOネの裏切りと、フィが彼に与えた『制裁』と魔法舎に来てからの『赦し』それによる苦しみについて(妄想走り書き、ブラネロ仕様)「ありがとう、君の手引きのおかげでようやく彼をとらえられそうだよ」
     フィガロがうっそりと笑う。柔和な微笑みの、目の奥が笑っていない。無表情でにらみつけられるよりよほど怖い。
     ネロは震えた。震えは、眼前の男への恐怖でもあり、また、己のしでかしたことへの恐怖でもあった。
     限界だった、もう死の気配に震えながら彼を見つめるのは。
     それから逃げることを許されないのは。
     だから手を取った。簡単な話だ。もう限界を超えていたネロの意識は、彼が……ブラッドリーが、生きてさえいればいい、という極論をはじき出した。
     たとえそれが彼の生きがいと言ってもいい、自由と暴力を奪おうとも。
     ただ、生きてさえいてくれればと。
     それは、ただの自己満足で、自己防衛だった。そのことに、ここまできてしまってから気が付いてしまった。
     ああ、もう、だめだ。
     これで楽になれる、自由になれるとかろうじて割れずに保たれていた何かが、パキンと音をたてた。
    「何か、お礼がしたいなあ。何か希望はない?」
    「希望……、ははっ! 罠にかけなきゃあいつ一人捕らえられないようなあんたに、何を望むって?」
     怖い。
     唇がカタカタと 1668