きっと飽いもあそびもしない──────にゃっき!
「………。にゃっき?」
「うん?」
「は?」
「えむ?」
ぱちくりしたえむにこれまたぱちくりした顔を向けたのは、声の順に類、司、寧々。
きょうもわくわくきらきらが溢れるワンダーランドのセカイ。
道すがら思いついたとっておきのショーのアイデアを、えむの大好きな仲間たちに、身ぶり手ぶり一生懸命に伝えている、そんないつもの折だった。
「…えむ? どうしたの?」
「えと。………。」
寧々が不思議そうな顔をして、もういちど優しくそう尋ねる。
けれどえむだって解らなかった。えむのハイテンションにつられてくすくす花びらをこぼすみたいに笑う寧々をみていたら、なんだかきゅうに頭──ううん、お腹? ──のほうからそんな言葉が浮かんできて、その擬音だか鳴き声だかわからない音にびっくりして思わず復唱してしまったのである。
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