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    1/28に開催された終焉への旋律2で配布した話です。
    注:破壊者たちがかつてグループとして活動してて、解散後も定期的に集合しているよ、という体の話です。

    破壊者たちの集いDistruction(ディストルクシオン)。かつてその特徴的な見た目から織りなされるパフォーマンスで世間を賑わせたグループであり、今はその活動を休止している。しかしメンバーは時折お茶会を開いて近況を話し合ったりと適度な距離感を保っている。

    「さてと、そろそろ来るはずなんだけど・・・あ、来た来た」
    馴染みの店の奥の半個室、フルーが優雅に紅茶を飲みながら人を待っていると、整った顔立ちと銀と言ってもいい白髪をしている青年、コルネイユがやってきた。フルーの姿を見つけると少し足を速めて近づいた。
    「すまない、遅くなったか?」
    「いいや?いつも通り少し早いくらいだよ」
    現に君以外来ていないしね、と続けて座るよう促す。静かに椅子を引いてゆっくりと腰かけると、コルネイユはフルーと同じものを注文した。待っている間に降り注ぐ暖かな日差しが眠気を誘ったのか、コルネイユが緩く欠伸をする。
    「相変わらず、本を読みふけっているのかい?」
    「ああ。好みの作家が見つかってついな」
    グループとして活動していた時から変わらない、好きなことには没頭してしまう様子を見て、フルーが微笑まし気に眺める。その視線を照れ臭そうに受けながら窓の外を見ると、待ち人が数人やってきた。幼さが残る顔立ちを漆黒の髪で少し隠れている青年クロウと、癖のある髪を肩のあたりまで伸ばした快活な雰囲気を纏っている少女のシュカ。シュカはフルーとコルネイユに気づくと手を大きく振りながら駆け寄った。クロウはそんなシュカに驚きながらも、自分も小さく手を振って挨拶した。彼ららしい挨拶に口元を緩めながら待っていた二人も手を振り返した。
    「やっほー二人とも!元気にしてた?」
    「久しぶりだな二人とも。変わりないか?」
    「ああ、こちらは変わりない」
    「うん。今は新しいユニット関連で忙しくしてるけど元気だよ」
    「新しいユニット?ああ、この間デビューしたあるらす☆クラッシャーズか」
    「そのデビューライブなら、俺もテレビで見たぞ。俺やシュカと同じくらいの子もいたな」
    「あんなに毛色が違う人たちが集まってるのに、なんかグループ感があって面白いわよね」
    「ふふ、知っててくれて嬉しいよ。それより、二人は学業に忙しい感じかい?」
    「ああ、ここに来る前も一緒にテスト勉強をしていたんだ」
    「いやー、クロウに教えてもらうとすっと入ってくるのよ。有難いわー」
    「どうせ授業中寝てたりしてるんだろ?」
    突然の介入にシュカがびくっと肩を跳ねさせる。声の出どころに目を向けると、灰色の髪に金の目が印象的な小学生くらいの少年がいた。
    「ルク!あんたいつからここに!?」
    「ついさっきだよ。それにしても、相変わらずクロウに頼りっぱなしなんだね。情けないと思わないの?」
    「ぐぬぬ。あんたも、相変わらず生意気よね。少しはルカを見習いなさい、ってルカは?」
    周囲をぐるりと眺めて、ルクといっしょにいる双子の片割れである少女、ルカを探す。すると、体格のいい男に肩車されている少女がこちらに向かってきていた。
    「ちょっとルク!何で先に行っちゃうのよ!ウーヤさんが連れてきてくれたから良かったけど、置いてくなんてひどいじゃない!」
    「うむ(共に来ている者を置いていくのは感心せん)」
    「う、わ、悪かったよ。今度は気を付ける」
    まったくもう!と頬をむくれさせながら空いている席に着く。クロウとシュカ達もメニューを眺め、各々好きなものを注文する。

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