私には3人のヒーローがいます。
1人は私をずっと守ってくれたお兄ちゃん
もう1人は私の病を作った原因の人を
お兄ちゃんと一緒に倒してくれた
ドットさん
そして、もう1人はー
「…チョコちゃん大丈夫?」
「…にぃ…」
突然飛び出して行ったチョコちゃんを道行く生徒や先生に尋ねながら追いかける。
息を切らしたどり着いたのはチョコちゃんと初めて出会った森だった。
キラキラ光る泉の近くにチョコちゃんはいた。チョコちゃんの頭は何故か水浸しで鳴き声にも元気がない、抱き上げるとチョコちゃんは私の腕の中でプルプルと震えていた。
辛そうに目を瞑るチョコちゃんに話しかけるけど返事はない、今のチョコちゃんは見たくないものを見ないように、必死に目を瞑っているように見えて、なんだか私は悲しくなってしまった。
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