HELLHOUSE 1~151*我々は狂人兄弟2人を歓迎しますお互いを「本物」と思いこみあう†琉魔†、ヘルメス兄弟。
下界の高校に興味を示した†琉魔†、一人暮らしを始めたもののアクセスの悪さに悩むヘルメスは、
新たに二人暮らしを始めるため部屋探しをすることに。
見つけた格安シェアハウス。アクセス良し、2人分の空き。
話を聞けば、「あの住民達狂ってるんすよ」
そして、土地の治安の悪さ。兄弟のテンション最高潮!
めでたく入居でき、5人(1人欠席)の先住民が歓迎パーティを開いてくれた。
「†琉魔†よろしくな、人間共……ヒハハハッ」
「俺はヘルメス。コードネームで呼ばないと…
どうなるかわかるよな?(黒笑)」
激寒自己紹介と拍手が終わった後、先住民達。
腐肉愛好家、宮井。
宮井の代わりに手を汚す付き人、塩見。
食人依存症、1番。
連続誘拐殺人犯、オニクス。
キメラ生産マシーン、ザイオン。
精神的無差別テロリスト、恐。
全員殺人経験あり。
-----ただの人間であることがバレた時点で、終わりだ-----
6人の狂人達、そして兄弟のお互いは「真人間」であることを隠し通したまま、生き残ることができるのか!?
2*バレたんですけど歓迎会が終わった数時間後、こっそり塩見が
†琉魔†一人を呼び寄せる。
「君、ほんとは人殺したことないでしょう」
初めて聞いた肉声、身震いする言葉。
懲りた†琉魔†は別室で事情を話す……
「お願いします、内緒にしてください」
「……うん、わかった。せっかく入ってきてくれた
珍人だし、悪い人じゃなさそうだから」
泣きつく†琉魔†。黙って見つめる塩見。
「僕は黙ってるだけだよ。身を守るのは自分でやって。
それと、宮井から目をつけられないように気をつけてね。
僕を傷つける人は容赦しないんだって。」
「じゃあ、頑張って」
最後の言葉で、全然心休まらなくなった†琉魔†。
そしてヘルメスも同じくだりを辿るのだった。
3*都立平穏安息高等学校田中兄弟は都内に通う高校生。
だが拗らせた厨二病が高校で通じることはなく、
奇抜な格好なまま仕方なく本名で暮らしていた。
先輩に兄の話を聞いた竜真。
「叶人の弟か!変なとこあるけど
頭良くて"フツー"なところもちゃんとあるぞ」
後輩に弟の話を聞いた叶人。
「竜真くんのお兄さんなんですか!?竜真くん、最初
"厨二病"丸出しの自己紹介してて〜、みんな笑っちゃって」
授業後、2人はばったり遭ってしまう。
通学路、帰り道、田中兄弟の盛大な誤魔化し合戦が始まる!
4*今日、なにしてる?恐と†琉魔†は最年少と次点というわけで、
結構歳が近いわけなのだけども、
普段何しているんだろう?
学校の休日、高1の(偏りある)知識を駆使して
恐の追跡を始めることに!
そこには趣味のためにスパイ行為を行う恐の姿…
そして、計画終了後に「あるルーティン」を
こなすところを見かける……
帰宅後、親近感を抱き話しかけた†琉魔†、
恐に「痛えな」と鼻で笑われる。
次の日、恐が持つ新聞には、さっき酷い目に
遭っていた人が事故に巻き込まれた話が!
「ヒ……ャハ、やるなぁ!人間のクセにィ」
「本物だろ、信じてるぜ」肩を組まれる†琉魔†、
なめきった皮肉にしか聞こえないセリフだった。
(そんな初めてのりゅーきょー)
5*マズイ!!!!「まさか……同じように皮を被っているだけ!?」
仲間ができる!?千載一遇のチャンス!だが、
彼らにとってはピンチでもある。
こんなところでバラすことはあまりに危険すぎる!
それに、お互いここまで隠し通せた()メンツもある。
そんな2人は、こっそりとした探り合いという手段を
選んだ……。
結局、決定的な証拠(勘違い)を掴んだことで、
お互いの「偽」疑惑は晴れてしまうのだが…
6*塩見とキメラいつも共有スペースを駆けずり回るキメラ。
時々塩見はキメラをあやしている。
ミスマッチっぷりを不思議に思った2人。
「人の脳みそが入ってるのもたまにいるよ。でも、少しずつ
思考が単純化していく。すると、不思議と平和的な考えばかり
読み取れてくるんだ……」
7*暴走第一章: 1番1番の部屋に食事を運ぶ係に選ばれた†琉魔†。
今日のメニューはロールキャベツ。ノックをしたら、
部屋に引き摺り込まれた!
暮らす部屋は真っ暗、そして血の匂い……
(な、なんか踏んだ!?)(うげぇええ〜〜〜)
そして、とうとう1番と対面することに……
部屋から出てきた時、ヘルメスから言われた一言。
「血の足跡……だと……!?」
8*エモモモ・モモモ・モモモモモ「ねえ〜、宮井って琉魔くんの格好似合うんじゃない?」
そんなザイオンの提案。†琉魔†も悪ノリに乗っかり、
最年長、emoboy化!
そして奥から出てきたのは巻き込まれ個性を潰された恐…
謎テンションの撮影会は夜更けまで続く…
9*オニクスバスタイム「ヘルメスとオニクスってなんか似てて親近感湧くね」
2人でお風呂掃除。話に合わせていたら
ピカピカお風呂、一緒に入ることに。
だがオニクスの入浴はちょっと様子がおかしくて……
10*期間限定のお友達オニクスはヘルメスの自室にやってきた。
『ペット』を紹介されたヘルメス。うめき声の中
平然に会話を楽しむ地獄の空気を
ひとしきり感じた後、不用心にも『ペット』を
置いてけぼりのまま、トイレに行ってしまう。
その瞬間、『ペット』呼ばわりされていた
少女の口枷を外し、味方と伝えようとするが…
次の日。
「あれ?あのこ、お気に入りだった?」
「殺っちゃった」
11*塩見のお部屋訪問まず†琉魔†の部屋、次にヘルメスの部屋。
趣味と癖丸出し!「最近流行ってるの?」「い、いやあ…」
「次の『ペット』どう?」
ドアを腕ごと閉める塩見。
「いだだだだ ちぎれる ちぎれる!」
引っ込め、閉じ切って鍵を閉める。
そして会話を続けるのだった。
12*\ハンバーグ食べたい/今晩はハンバーグと聞いて身震いする2人。
オニクスの話を思い出す。
みんなの圧に巻き込まれなんとか完食する。
汗だらだらの2人、まさかお互い怯えてるのかと疑えば
「へ、ヘヒヒ、こんなもんいつも喰ってるし」
「は、ははっ、俺の趣味とは合わなかっただけさ」
横からオニクスと宮井がひょっこり!「昨日の仲間は今日の飯」
兄弟のアイコンタクト「Good luck」
部屋に一晩中軟禁された後、日記を書く2人だった……
13*暴走第二章: オニクス「ペット」がいなくなると、シェアハウスは戦場と化す……
朝、なぜか皿洗いも洗濯もされずに放置されて散らかった
共有スペース。パジャマ姿の2人と出くわす宮井。
「オニクスはね、『ペット』がいなくなるといつもこう」
ザイオンは実験中だし、
恐ははなからそういうことをやりたがらないし、
1番は引きこもってる。
代わりに家事手伝いをすることになった兄弟、宮井。
大荒れのシェアハウスをなんとかしようとするが…
「宮井!!塩見、起きてるんだろ!」
「……ああ、僕が隠してる訳じゃないよ」
目を擦って現れる塩見。オニクスはまっすぐ塩見を
捕獲しようと走ってくる!そんな塩見を狙う小闘争に
巻き込まれながら、家事を遂行する試練!
「なぜ宮井さんは塩見さんを守らないんですか?」
「塩見にとって、オニクスは敵ではないからだよ」
14*宮井とザイオン「いつもザイオンって変な匂いするよな」
「そうだね、こう、なんというか……」
リビングでくつろぐ兄弟。宮井、ザイオンもいる。
「はあ、ボディファームに置いてあるのも残り少ないな」
「とすると……」
ザイオンに視線をやる宮井。
「え、なに?」
15*恐と塩見たたでさえ2人鉢合わせると逃げる塩見の微妙な関係。
ある日計画に失敗し、とても苛立っている恐。
おどろおどろしい悪口が全部聞こえてしまう塩見。
和やかなリビング、2人だけ雰囲気が良くない。
部屋に戻ると「一緒にいるのは嫌だな」
そんな塩見をなだめつつ、手入れする宮井。
「どうして宮井は恐を狙わないの。僕に刺激を与える
人間は許さなかったじゃないか。」
「恐は君と同じだよ、人に嫌気がさしたのさ。
ただ、やってることが違うだけだ」
「恐から聞いたことがある。『もし、塩見ほど直感が
冴え渡っていたら、こんなクソ面倒くさい根回しなど
する必要ない。ああ、恨めしい恨めしい』ってね」
「ああ、そう…」
「…ふふふ、ありがとう」