01.北海からの生還
✍️単純な描きたい欲
人間にとってのオズ(災害)
📕この本の位置付け
締めの「海が見たい」の人間サイドからのお話です。北の海の天候は必ずしもオズによるものではなく、本来持っている土地柄によるものが殆どの気持ちで書いていました。世界最強かつ侵略を行ったオズ、強さは何かのせいにしたい時や説明のつかないものといった有象無象な大きな器になり得ていそうだなと思い書きました。
02.ゴミ
✍️単純な描きたい欲
子ネロとボス
📕この本の位置付け
今回の本は短編の体を取って、キャラクターの良いとこも、暴力的な面やそして傷つけるつもりのない振る舞いが誰かに影響を与えていたりする様の両方を描きたい…が根底にあり、ブラッドリーを描くにあたってはネロにストーリーテラーになってもらいました。ろくな育ちじゃないと言ったネロの髪を掛け値なしにいい色だと言うブラッドリー、ゴミ(だと思っていたものに)に意味や価値を付与する話です。
03.春
✍️単純な描きたい欲
男体チレッタ
📕この本の位置付け
まほやくの長く生きる魔法使いかつ、変身できるので男女の概念が薄いの設定が大好きです。チレッタが男性の姿をとっている理由に「春だから」と言いますが理由は定かでなく、フィガロも深くは追求しません。エピソードで断片的に語られるチレッタとフィガロの交流が好きなので、フィガロのニュートラルな側面を描く意味で収録しました。この話は「9.春」に接続します。
04.教育
✍️単純な描きたい欲
女体化下手なネロ
📕この本の位置付け
01から時を経て、ネロが青年ごろ(20前後?)のイメージで描きました。04のお話の前に盗賊団に対して青春のような輝きが挟めた方が、儚さが出そうでいいなと思い入れた話です。ブラッドリーのネロに対する評価や思い入れが段々高まり、それは後に自身とネロの首を絞めていく(やがて元相棒に…)のでキラキラした日々も必ずしもそれだけでないだろうなと
05.春のまどろみ、午睡の夢
✍️単純な描きたい欲
嫌な拷問するフィガロ
📕この本の位置付け
自分の全てを継承できる相手がいたら(ニュアンスすみません)の話をする時の午睡の夢という言葉をとったブラッドリーが好きすぎて…そしてフィガロに並々ならぬ憎しみ&嫌悪を抱く様が断片的に語られる中で、何があり、どんなアプローチをフィガロにされたらそうなるだろうかを妄想した話です。かつて仲間であった手下のマナ石を浴びせられるブラッドリーが描きたかったのですが、文章の方が向いてそうだと思い途中で切り替えました。フィガロの冷酷な面と、ブラッドリーの一面、無力さを担う話です。
06.会いにくればよかったのに
✍️単純な描きたい欲
ネロが助けに行こうとしていたら
📕この本の位置付け
2部更新で腰抜かした一言だったので思わず…このセリフのまろびでた本音、切実さが良すぎて…。ブラッドリーの与える力(魔法のスキルにせよ、信頼にせよ)はそれ自体は強力な能力ですが、受け取る側の負荷にもなりえるはずで(結果ネロは逃げた)。ファウストとの会話を聞く限り、ネロは救出に何度か向かっていた気がするを膨らませて描きました。生き残った仲間に声をかけて救出に向かい失敗する話ですが「何人石にした?」の魔法使いはかつての仲間ではありません。どうしようもなくなって最後に声を掛けた仲間も石にしていたら…という妄想漫画です。
07. trial and error
✍️単純な描きたい欲
亡霊だらけになる発言バク萌え&フィガロにとっての南
📕この本の位置付け
ブラッドリーの殺意に火をつけたフィガロを描いた05の話を収録すると、一気に酷いに振れてしまう(本意でない)なと思い、短編集のバランスを取りたくて収録。フィガロは早くに親を亡くしたルチル・ミチル、ファウストを探して彷徨うレノにとって紛れもない光であったと思います。そしてそんな強大な力を持つフィガロが、南の面々に照らされる今について描きたいで入れました。そして予言もあり、トライアンドエラーはまだ途中…の意味で最後まで真っ暗にしてます。
08.思いのほか
✍️単純な描きたい欲
子供の姿の賢まほ
📕この本の位置付け
ブラッドリーを描くにあたりネロに出て来てもらった結果、本人サイドの話が無いのも勿体ないなとなり、ブラッドリー視点として収録。元相棒最高…の一つに重ねた時間(不在含め)があり、横たわる時間に自覚的になる瞬間を描きたくてかいたお話です。ブラッドリーにはブラッドリーの時間が、ネロにはネロの時間があり、それが交差する賢まほの因縁ハオです。
09.春
✍️単純な描きたい欲
二世代に渡って関わるフィガロ
📕この本の位置付け
オズが「なぜ子を産んだ」と言うほどにはルチルにチレッタの面影があるを噛み締め…オズよりも効率が深かったであろうフィガロがその面影に触れるタイミング多そうだなと。全く同じではないけれど、思い出すなあ、あああれも春だった。なニュアンスで終わらせています。
10.海が見たい
✍️単純な描きたい欲
アーサーとオズ
📕この本の位置付け
メインキャラクターとして取り上げましたが、この本ではオズの話は2つしかありません。でも背骨になるのは01とこのお話だ…!の気持ちで収録。オズの話し方の、賢まほとして召喚されるまで人とこんなに交流してこなかったという背景が大好きです。たくさん話を載せるよりは、最初と最後に差し込む事で、オズらしい言葉数少なく、それでも思考は深い感じが出るといいなの思いでした。賢く、自身の立場にも自覚的なアーサーが子供として全力で振る舞えた時期に、精一杯向き合っていたオズが見たくて描きました。
▼総括
短編集で全くバラバラな話を載せる手も最後まで検討しましたが、いやせっかくなら何か紐つく本にしたい…と思い想像以上に編集と組み立てに時間がかかってしまい…最終的に描くパートがとんでもない速足になったのが今回の心残りです…誤字脱字多くてすみません…まだまだまほやくで描きたい話があるので、webやオフイベ細々とでも続けて行きたいです。
▼ミスと反省
04.教育
良い宇宙鶏、もっと色っぽく解像度高言い方にしてあげればよかった…鶏肉にならうまく化けそうなネロ…の感じ描ききれなかった
05.春のまどろみ、午睡の夢
繋ぎミスりました…p15「薄く開かれた口元に詠唱の気配を感じて反射で身を固める」です、、、
06.会いにくれば良かったのに
脱字です…p18「お前がやろうとしている事だ」
09.春
枝に蕾の状態なら気に葉っぱ書いちゃダメじゃん!に後から気づき、、、03もしかり…すみません…
以上です。原稿の元データが飛んだ関係で修正再販が難しく、、、こちらに収録しました。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。本出せて良かった…イベントに間に合わせてでくださった印刷会社様に心から感謝です。