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    AYAPersonifica

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    AYAPersonifica

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    自宅武器軍団の設定
    99,7%は妄想で無駄に長い上書きかけですので後で加筆修正するかも

    カジオー軍団
    カジオーによって作られた武器によって構成された軍団。
    全員が何らかの武器や防具、機械等をモチーフにして作られており、見た目の共通点としてハイライトの無い瞳と牙に見間違えてもおかしくない鋭い犬歯を持つ。
    階級及び軍団内の上下関係はしっかり分けられているが、事実上全員家族のような関係で距離感が近くアットホーム。
    マリオワールドに来る前にもいくつもの世界を渡り歩き歯向かうヒーロー気取りを返り討ちにしては侵略、そこがカジオーの求める世界で無ければ立ち去り別の世界へ……という武力行使を繰り返していた。
    睡眠は必要だが食事はしなくても生きていける。
    生きていけるけど興味だったり暇つぶしに食べてやるという感じ。
    食べたものは100%エネルギーに換算できるので排泄はしない。
    また、新たな命を作る事ができるのはカジオーのみであり生殖行為を必要としない。
    身体の中に流れているのは血液ではなく赤黒いオイル状のドロドロした液体。
    ドロドロの鉄を叩いて作られたので身体を構成しているのは鉄だがそれ以外の詳しい情報は不明。
    普通の生物とはかけ離れた生命体ではあるが身体が限界を超えれば壊れ最終的に息絶える。
    肉眼では確認できないが腕や足の関節に当たる部分が接続部になっており、自分でも取り外しできるので斬られても平気。
    武器、つまり道具である故か死に対する怯えや生への執念というものが全く無く、根本的な命の在り方が普通の生物とは違う。
    なお、ほぼ全ての団員がカジオー或いは彼によって生まれた武器に作られたので、唯一その法則から外れているのは武器世界の番人カリバーだけである。
    ED後はカジオーの願いにより全員復活&改心し、モンスタウンで平穏に暮らしている。


    量産型
    武器幹部のデータを元に作られた未塗装状態のクローン。
    未塗装故に髪や服がモノクロで、瞳孔が消え黒く濁った、いわゆるレイプ目をしているのが特徴。
    常時作られている訳では無く、ユミンパがやられた辺りから生産が始まった。
    マリオと戦った事を覚えていたり、語尾や思考などオリジナルの性質を引き継いではいるのだが、一方で“カジオー軍団内で”過ごした日々や思い出は全て忘れてしまっている。
    そのためオリジナルと完全に同一の存在と言えるのかは微妙なところ。
    基本的に自らが量産型である事を自覚しており、カジオーのために戦い朽ちていく事は当然であり名誉な事だと考えている。
    とはいえ自分が生まれた意味に葛藤する様子もあり、“あなたは自分を道具以上の存在として見てくれるのか”とカジオーへ僅かばかりの迷いを抱く個体もいた。
    なお、表向きは“武器はいくらでも替わりがいる”という残酷極まりない事実を表しているように見えるが、実際はカジオーが平等に愛を注いで作った存在なのでオリジナルと同じくらい大切に思っているし道具とは一切思っていない。
    それでも色付き本家より性能が良くなっているものが多いのは何の皮肉か……。


    【幹部格】

    ・ケンゾール
    性別:男
    年齢:10歳
    人称:私/お前or貴様

    カジオー軍団幹部の一員で剣のボス。
    幹部としての立ち位置は剣と炎の魔法を操る突撃部隊担当。
    目が浮いたホッピングソードに跨り、常に大勢のヘイパーを従えている少年でカジオー軍団幹部格最年少。
    本来はユミンパと同い年で作られる予定だったのだが、何らかの手違いで赤ん坊の姿で生まれてきたという経緯を持つ。
    子供に見られるのが嫌いだったり言動がやたら大人びているのは、本来想定していた姿よりかなり年下の姿で生まれてきた事で実年齢より精神年齢が高いのが原因。
    まあそれを差し置いても年齢の割りに大人びているのだが。
    ちなみに口調は取り繕っている訳ではなく素の口調なので驚かれる事が多々ある。
    一部の先端が黒く染まった赤髪と紅い瞳を有し、右側に流した髪のみ胸元に届くくらいの長さに伸ばしている。
    瞳の色は炎属性の魔法に適正のある体質故のものだが、全魔力を込めたレベルの本気の一撃を放つ際は最も温度が高いとされる炎の色と同じ青に染まる。
    角が生えた悪魔を催した仮面を付けているのが特徴。
    仮面の下の素顔は正統派の美少年で、美形ショタとも言うべき隠れ顔面600族の持ち主。
    仲間といる時でもあまり外さないが、これは女顔である事を気にしているため。
    女と間違われるのが嫌いだが、整った顔立ちや一人称が『私』なのも相まって初見で彼を男だと見抜けた者は数少ない。
    身長が低いのもコンプレックスであり、跳ねるのが好きなのは単純に楽しいからというだけでなく身長を誤魔化せるからという理由もある。
    これらの身体的コンプレックスから男らしい体格に憧れがあり、心の中ではユミンパの腹筋が羨ましいと思っているとか。
    “チビ”は禁句、ガチの禁句。
    以前それで彼をマジギレさせた事があるユミンパ曰く『地獄に堕ちたかと思った』との事である……。
    戦闘では小柄な身体で素早く動き回り敵を翻弄し斬りつけるスピード戦法を得意とする。
    武器は短剣で炎の魔法と組み合わせた斬撃は相手を骨の髄まで焼き尽くす。
    最年少でありながらその実力は他幹部に勝るとも劣らず、持ち前の頭の良さを駆使し着実に追い詰める実力者。
    しかしケンゾール自身は自分の力に慢心せず、日々鍛錬を怠らず己を鍛え続けている。
    そんな彼のストイックな姿勢は部下達から尊敬されると共に、その実力の高さに畏敬の念を抱かせる要因にもなっているようだ。
    彼が跨がっているホッピングソードことシュヴェルトは戦闘時は人間の姿となりケンゾールのサポートをする他、彼自身が直属の配下として選んだ特別な四人組の“ヘイパー親衛隊”を護衛につけている。
    ヘイパーとの関係性は表向きは上司と部下だが、年も近いから無理に敬語を使う必要は無いし気安く接してほしいというスタンスから非常に慕われている。
    尤もシュヴェルトが同担拒否のリアコムードかましてるのであまり近づけないらしいが。
    好物は年相応の甘いもの、特にミルク入りの板チョコ。
    子供らしくない部分だと辛口カレーパン。
    一方苦いものは全くダメ。
    ピーマンとかは口に入れた瞬間だばーって出る。
    この辺は子供っぽくて本人も気にしているが、実際はユミンパの方がよっぽどお子様だったりする。
    卑劣な手を使う事は好ましく思っておらず、自分よりも弱いと分かりきっている者には極力手を出さない。
    実際キノコ城を乗っ取った際彼自身が手を下したのは部下を虐めた仇であるマリオとマロだけである。
    普段はユミンパやヤリドヴィッヒと一緒にいる。
    ユミンパとは喧嘩も衝突も多いが何だかんだ仲良し、というかアホ二人組。
    ヤリドヴィッヒには結構可愛がられていて、撫でられるなんて子供扱いもいいところだがこいつに撫でられるのは嫌いじゃないと思っている。
    でもチビとかガキって言われたらキレる。
    ちなみに彼はカリバーの簡易量産型をイメージして作られた武器で、扱う武器が剣だったり炎属性の魔法を得意とするのはその影響。
    幼いながらも高い実力を有するのは魔法はカリバー、剣の扱いはブーマーとドルトリンクに鍛えられている所以。
    最近の悩みはケンゾールスキップされる事。
    ただでさえ周りの奴らのキャラが濃すぎて存在感薄かったのにもっと影薄くすんなとか思ってる。


    ・シュヴェルト
    性別:男
    年齢:20歳
    人称:俺/お前(ケンゾールに対しては貴方)

    ケンゾールが乗っている目が浮かんだホッピングソードで直属の部下(親衛隊より彼の方が位が高い)
    常に子供一人乗せて跳ねている故に脚力が常人の域を超えており、特に跳躍力が凄まじい。
    名前の由来はドイツ語で剣を意味するSchwert。
    見た目はケンゾールの髪を黄色くしてそのまま大人にしたような感じ。
    両耳にリング状の茶色いピアスを付けており、マントはケンゾールと比べてボロボロ。
    目尻が他の団員と比べ大きく釣り上がっているのが特徴で目つきが悪い。
    背中に装備する大剣がメインウエポンで、華奢な体つきだが自分の横幅の2倍以上の太さの大剣を余裕で振り回せるくらいの腕力はある。
    人間の姿になるのは基本的に戦闘時のみで、非戦闘時は剣の姿になってケンゾールの移動を手助けしている。
    元々は魔法が使えず身体能力も低い欠陥品であり『このままでは近からず遠からず壊れてしまう』と考えたカジオーに解体されかけていたところを偶然近況報告に訪れたケンゾールに部下として引き取られた。
    この一件で彼に恩を感じ、以降直属の部下として活動している。
    自分よりかなり年下だがケンゾールの事は『ご主人様』と呼びいつでも敬語を使って接する。
    ご主人様のためなら例え火の中水の中だろうと本当に飛び込んでいく忠実さだが、その忠実さはたまにベクトルがおかしくなる。
    ついでにご主人様の事になるとIQ3以下になる残念な美青年。
    本来は戦闘力が低い彼が現在ケンゾールと共に幹部格に認められているのは鍛えられた結果であり努力の賜物。
    それだけケンゾールに尽くしているという事なのだが、それ故かかなり重度の同担拒否で、親衛隊相手でもケンゾールと仲良く話しているところを見ると殺意や嫉妬心が凄まじい事になっていたりする。
    一応ユミンパとヤリドヴィッヒに関しては『ご主人様が一緒にいて楽しいと言っている大切な存在だから』という理由で我慢できている模様。
    ご主人様がいない時はぴょんぴょん跳ねてるか剣を研いで時間を潰している。
    なおカジオーに対して敬意はあるが、生まれたばかりの彼にしてみたら『殺されかけた』とも取れる言動をされた事から若干苦手意識を抱いている。


    ・ユミンパ
    性別:男
    年齢:17歳
    人称:オイラorオレ/オマエ

    カジオー軍団幹部の一員で弓のボス。
    幹部としての立ち位置は弓と雷魔法、空間操作魔法を操る拘束・狙撃部隊担当。
    雷のように神出鬼没で度が過ぎた気分屋の能天気で精神年齢の低い軍団一のトラブルメーカー。
    物事を“楽しい”か“楽しくない”かで判断している節があり、与えられた仕事よりも自分の楽しみや遊びを優先させる自由奔放なところにはカジオーも手を焼いている。
    だがカジオーへの忠誠心と実力は紛れもなく本物。
    頭ではなく実際にやってみて体で覚えないと物事を理解できない方向音痴な直感型。
    その分身体と思考と戦術が柔軟で、狙撃手故か勘もかなり鋭い。
    頭の悪い行動ばかりする割りに真剣な時は的を射た発言をするため食えない奴という評価多数。
    でも精神年齢は低い(大事な事なのでニ回言いました)
    緑のタンクトップの上に赤と黄色のボーダーラインが引かれたシャツを着用したなかなかに目立つ格好をしており、大きく逆立った赤髪と瞳孔部分が白い赤い瞳を持つ。
    ただし多くの魔力を込めた放電現象を放つ時限定で瞳が魔法と共鳴し青くなる(オッドアイという訳では無い)
    髪が邪魔でパッと見額の部分しか見えないが緑色のヘアバンドを巻いている。
    襟足は手入れが面倒で放置していたら肩の辺りを覆えるくらいまで伸びたのだが、本人はマントが無いから代わりに髪を伸ばして首元を守っていると言い訳している。
    自分の髪の手入れですらこのザマなので当然の如く私生活もすこぶるズボラ。
    なお髪は静電気で逆立てており、常に帯電しているので近づくと小さくパチパチ音が聞こえる。
    全く以て猫要素はないのに語尾に“ニャ”を付ける独特な喋り方をするが、これは昔からの癖で意識しても直せないのだとか。
    非常に短気な性格で、普段の一人称は“オイラ”だが興奮時は“オレ”になる。
    その際はたまに語尾のニャが消える他、普段より絶妙に口が悪くなる。
    ある種の二重人格と言えるかもしれない。
    とはいえ口調の変化は地ではなく怒りで我を忘れているだけであり、素の性格は普段見せている方。
    斜視であり、ボーッとしている時やテンションが上がっている時は瞳孔がぐるぐる回っている。
    かなりの高身長で逆立った髪の先端を含めたらヤリドヴィッヒより大きい。
    ハンデのつもりで作ったルールに何故か自分も従う非常に律義な奴。
    利己主義で他武器との協調性は皆無だがルールだけは守る。
    見た目と口調と性格がアレなだけで根は結構素直ないい子だったりする(ヤリド談)
    手先がとても器用なため弓術が得意だが、その反面他の幹部格が基本的に得意としている剣術は全くダメ。
    そのため弓術を極めており、着弾すると睡眠効果を発揮する矢や魔力を注ぎ込み雷を纏った超速の矢など独学で多くのトリッキーな術を生み出している。
    ちなみにサウスポーアーチャー。
    基本的に専用の弦を使っているが、いざという時は手首と足首に紐を括り付け自身を発射台として弓を射る事もできる。
    もちろん身体は非常に柔らかい。
    M字開脚や長座体前屈でお腹が地面にべったり付くくらいは余裕で開ける。
    その他バク転や宙返りといったアクロバティックな動きも得意分野。
    痩せ型ではあるが毎日走り込みや柔軟体操で筋トレをしているため体格はがっしりしていて腹筋は俗に言うシックスパック状態になっている隠れ細マッチョ。
    雷属性の魔法に適正のある体質故か超がつく静電気体質で、雷が苦手な団員は冬になると半径3メートル以内には近づかないのだとか……。
    好物はスパイシーな味付けがされた肉や揚げ物で、唐揚げやステーキ等ボリュームがあって結構がっつりした料理が好き。
    アンチベジタリアンで百歩譲って木の実なら食べるが葉野菜は無理で食物繊維の塊呼ばわりしてたりする。
    ハナチャンの森は武器世界では味わえない新鮮な空気と暖かい日差しを堪能できるためとても気に入っており、木漏れ日を浴びながら弓の修行をするのが趣味だったりする。
    ジーノとは犬猿の仲でお互い◯ねとか思ってるくらいにはバチクソ仲悪いし一気に空気がギスギスする。
    そしてとばっちりで誰かが巻き込まれ最終的にヤリドヴィッヒとコウジョウチョーに長時間説教されるのがお約束。
    『自分以外のヤツらが困っているのを見るのが楽しい』という迷惑極まれりな発言を結構な頻度でしており、誰かを困らせたりからかうのが大好きなイタズラ好きな一面も。
    ケンゾールとヤリドヴィッヒが主な被害者で、特に年下で低身長なケンゾールの事は自分が年上で高身長なのをいい事にお兄ちゃんぶりたいのもあってマウント取りつつめっちゃ弄る。
    だが以前それが原因でマジギレさせた事があり、曰く『地獄に堕ちたかと思った』レベルだったらしい。
    エイプリルフールや喧嘩をした時に勢いで“嫌い”と言ってしまいガチ泣きさせた事もある。
    この時ばかりはいくら頭のネジが数本吹っ飛んでいる彼でも即座にヤバいと判断し動揺しまくったとか。
    もちろん後でヤリドヴィッヒにしこたま叱られた。
    この一件以降はさすがに懲りてそれほど過激に弄る事は無くなったが、無視されるのは嫌なので気を引くためのイタズラは止めないメンタル強者。
    その度にケンゾールからは炎の、ヤリドヴィッヒからは擽りの体裁を受けているのは言うまでも無い。

    ・ヤリドヴィッヒ
    性別:男
    年齢:58歳
    人称:オレ/お前

    カジオー軍団幹部の一員で槍のボス。
    幹部としての立ち位置は槍と分身・多彩な攻撃魔法を操る情報部隊担当。
    いつでも出世第一に考えており、彼の行動基準は大体カジオーにとって役に立つか立たないかで決まる。
    カジオーに対するゴマスリは息をするように出てくるが全て本音のため誰も突っ込めない。
    良くも悪くもプライドが高く自己肯定感エベレスト。
    それを傷付けられようものなら立場上目上だろうがガンガン突っかかっていく。
    とはいえ怒りの沸点は案外低く、嫌味を言う事は多いが怒鳴ったり殴ったりする事は極めて稀(ただしユミンパ貴様はダメだ)
    金色の瞳を持ち、少し長めの銀髪を赤い紐状のものでショートポニー状に結っている。
    前髪の黒い部分はメッシュで生まれつきのもの。
    なおヒゲの色は髪・瞳どちらの色でもない赤。謎。
    結構年いってるが現役最前線で戦えるくらいの体力はある。
    でも胴体がめっちゃ細いので肉弾戦は無理。
    普段何食ってんのと心配になるレベルで細い。
    くびれやばいとかそういうレベルじゃない。
    分身魔法が得意で、分身と視覚共有したり自我を持たせる事もできるので情報収集にはとても役立つ。
    ただし分身が多ければ多いほど自身の力も弱まっていくので戦闘時は合体し元の姿と力に戻ってから戦う。
    華奢な見た目にそぐわない必要最低限の動きと華麗な身のこなしから繰り出される縦横無尽な槍突き攻撃は脅威の一言。
    自身の頭を取り外し槍の先端に嵌めて突く事もできる。
    ただし方向感覚が狂うのであまり好き好んでは使わない。
    非常に高い魔力を持ち、出世のために独学で身に付けた最強魔法・水蒸気爆発とミラージュアタックのコンボによる戦闘力はカジオーからお墨付きを貰える程には高い。
    単独での強さはオノフォースと並び軍団内最強候補。
    普段は『如何にして出世に繋がるよう戦うか』と考えているが、一度スイッチが入ると相手が半殺しになるまで徹底的に痛めつけ、その苦悶の表情を特等席で楽しむドSへと豹変する。
    この時の彼の異常行動については仲間からもドン引きされており、あの状態は正直見ててキツイからやめてほしいと言われている。
    本人としては、邪魔者を排除するためには相手の心を折る必要があり、そうしないと敵の執念が厄介かつ面倒だからと説明しているとか。
    一応彼にも専用に派遣された部下はいるのだが、一人でやった方が出世率は上がるので単独行動している事が多い。
    それで実際かなり出世しているのだから部下涙目。
    武器故に塩水に触れると錆びてしまうので海は嫌いだが、他と違うのは一応泳げる事。
    武器達の中では珍しく木の実や野菜を好むベジタリアン。
    量が多い料理や肉は身体が受け付けられず、食べたとしても拒絶反応が起こってしまい吐いてしまうらしい。
    他の団員と食の好みが違いすぎるため、自分用に木の実の種をどこからか拾ってきて育てている。
    他人には滅多に分けてくれないが、ケンゾールやオノレンジャーくらいの幼い子供には(極々稀に)分けてあげる。
    幹部格の中では一番の年長者であり、工場管理長達を除けば実質リーダーシップを握っているのは彼だったりする。
    年齢的にも性格的にも必然的に保護者ポジになるため常時問題児二人にくっつかれてる苦労人で、実質五人の子持ちであるオノフォースとは子育て相談仲間。
    過度なイタズラをされた暁には“恐るべしてくにっく”の擽りで体裁を与えている。
    Sっ気が強いものの良識はあるのでケンゾールに対しユミンパほど過度に弄る事は無いが、年長者故にガキ扱いして逆鱗に触れてしまう事も。
    何だかんだで彼らとは年の離れた親友といった関係で仲は良く、本当の子供のように可愛がって面倒を見てあげている。
    口調がやたら若々しく、追い詰められると子供のような幼い口調になる事があるが、これは心の成長が暫く止まっていた事が原因で精神年齢が低いから。
    若い頃はあまりにも力が強すぎて、何もしなくても他の武器を傷付けてしまうため、自らの意思で誰とも戯れず一人で過ごしてきた。
    それが他の武器からは“自分とは違いますアピールしてる”など好ましく受け取られていなかったようで、元々天才的な才能を持っていたために他の武器から妬まれる事も少なくなかった。
    そのせいで他の武器達への信用を無くし、出世してカジオーから認められる事だけが生きる目的だった。
    そんな日々を長く過ごしてきた結果出世の為ならば手段を選ばない冷酷な性格になり“心”を忘れてしまっていた。
    カジオーが敢えてユミンパ、そしてケンゾールを作り彼に世話を頼んだのも心を思い出して欲しかったから。
    最初は二人の世話を面倒に思っていたり出世のために利用しようとしていたが、二人の温もりによって段々と心を取り戻していき、かけがえのないものを手に入れた。
    彼にとって二人は友達でもあり子供でもあり恩人でもあるというかなり複雑な関係。
    本人に自覚は無いものの、二人と強い絆が芽生えた今は『彼らを守る強さを手に入れるため』の出世を目指している。
    実際二人の事は言う事を聞かない生意気で手のかかるクソガキとは思っているが、一度も本心から嫌いと言った事はなく離れるつもりも毛頭無い。
    ED後は息をするように出てくるゴマスリで若干引かれがちなところは相変わらずだが、出世に拘る理由が無くなったため以前よりも仲間意識が強く優しい性格になったらしい。
    ジョナサン・ジョーンズとは憎まれ口を叩き合ってはいるが奇妙な縁と言うべきかそれなりに仲良くやっている。
    ……が、毎回潮風が当たる場所でサシの勝負をしないかと悪意しか感じられない誘いばかり持ちかけられているとか。


    カジオー戦隊オノレンジャー

    カジオー軍団幹部の一員で斧のボス。
    リーダーのレッド、サブリーダーのブラック、魔法担当のグリーン、物理担当のイエロー、回復・サポート担当のピンクからなるこの世の悪を守るために立ち上がった斧を武器とする五人の戦士達。
    いかにも戦隊ヒーロー染みているが、持っている信念は“悪”そのもの。
    上の三人と微妙な距離感がある。
    全員同じタイミングでカジオーに作られた同い年の幼なじみ。
    軍団内ではケンゾールに次ぎ幼いが、斧を扱う攻撃のセンスはまさに天賦の才とも呼べるレベル。
    全員が瞬間移動かと錯覚する程のスピードで移動する事が可能で、中でもブラックは群を抜く。
    元々五人で戦う事を前提として作られた武器だが各々の戦闘力は中々に高い。
    五人一組の戦闘スタイル故にお互いの弱点や短所を打ち消し合う事ができるので五人揃えばカジオーともそれなりにやり合える強さを持つ。
    だが余程の土壇場で無ければお世辞にもチームワークがいいとは言えないのが欠点。
    簡単に言うとアホの集まり、まとまりがあるようで無い五人組。
    服装は各々のイメージカラーと同じ色の斧、ピン留め、腰辺りまでの長さのマント、手袋、伸縮性に優れるブーツを着用している。
    グレーの隊服は男子の場合短パン+靴、女子の場合スカートタイプのものに黒ソックス+靴。
    ちなみにこれらは全てオノフォースの手作り。
    どちらも絶対領域があるので一時期オノフォースにそういう疑いがかけられていた時期もあったとか……。
    なお武器達は基本的に外見は人間に近い姿で作られているが、彼らの頭頂部に生えているツノはマジモンである。
    血の繋がりは無いが親代わりとなって育ててくれたオノフォースの事が大好きで、彼の事は『フォース』と呼んでおり本当の親のように慕い懐いている。
    基本他武器にツノを触られる事は極端に嫌がるが、オノフォースには喜んで差し出すし触られると心地良いらしい。
    普段は幹部という軍団内での立場もありあまりオープンに感情表現できないが、まだ甘えっ気が残っているので見えないところで甘えまくっている。
    現在は真っ当な正義の戦隊として戦っているが、レッドが前口上を気に入って変えたくないため結果としてダークヒーローのような印象に変わっている。


    ・オノレッド
    性別:男
    年齢:12歳
    人称:俺/お前

    赤担当。
    熱血漢でみんなの保護者、オカンと読む方の保護者。
    ノリとテンションだけでリーダーやってる、というかさせられてる。
    彼にとっての作戦会議とは次の戦いで取るポーズを考える事。
    だが自分で考えたポーズを覚える事が出来ない熱血バカ。
    そそっかしい性格が災いしヘマをする事も少なくないが、誰よりも仲間想いで身を挺してでも守ろうという勇気と覚悟がある。
    イメージカラーは赤で、ボザボサ気味の赤髪を後ろで一本結びにしている。
    以前は下ろしていたが、カジオー軍団幹部オノレンジャーと認められてからは気を引き締める意味で結ぶようになった。
    細身だが身体は鍛えられており細マッチョ。
    身体能力はどれも平均以上で、何らかのステータスのみ異様に尖っている他メンバーと違いバランスタイプ。
    良く言えば臨機応変に対応できるが、悪く言えば器用貧乏。
    それでもちゃんとリーダーをやれている辺りポテンシャル自体はある。
    半ば強制的にリーダーにさせられているが、むしろそれが使命だと無意識に思っているようで全く嫌がったりはしないしメンバーも何だかんだレッドの事を信頼している。
    だがボケまくるメンバーにしきりにツッコミを入れまくるのは流石に堪えるらしくその影響で目眩を起こしやすい。
    メンバーがちょっとテンション上がって揃いも揃って騒いでると彼のストレスゲージがぐんぐん溜まっていくため要注意。
    また具合が悪くてもヘルプを出さず無理してでもリーダーとしての責務を果たそうとする。
    彼が“今日もこの世の悪を守るぞ!”と言わなくなったら危険信号。
    ちなみにサラッとカッコイイ事を言えるタイプだがデリカシーが無いので台無しになっているとか。


    ・オノブラック
    性別:男
    年齢:12歳
    人称:オレ/お前

    黒担当。
    クールでニヒルなチームのスピードアタッカー。
    残像が残る程の瞬発力が自慢で本気を出せば某ヌルフフフの如く音速に届く。
    通称“黒い稲妻”。
    結構口が悪く、カッコつけてわざとらしくワルぶってるが何だかんだ一番の常識人で頭がキレる。
    腹黒な部分も無い訳ではなく、決めポーズをする時にレッドのポーズが間違っている事を影で笑っている。
    素でしっとりもちもちキューティクルな黒髪をしている。
    常日頃から武器工場で作られた日用品の余りであるサングラスを装着しており、これでワルっぽさを演出しているらしい。
    なお安物らしくすぐ割る学習しないアホ。
    レッドからはいい加減防弾サングラス買えよと言われている。
    サングラスを外した素顔は切れ長の白い瞳を持つ美少年。
    イケメンというよりは美形寄りの顔をしており、髪が少し長めでサラサラなのも相まって見た目だけなら女の子っぽい。
    ちなみに彼だけ瞳の色がイメージカラーと異なっている。
    女と見られるのは嫌いだが意外にも女子力が高い部分があり、料理の腕前は高く裁縫なんかも得意。
    何なら武器達の中でトップクラスの女子力。
    面倒だからと普段はピンク(とオノフォース)に丸投げしているが、ぶっちゃけ料理は彼にやらせた方がいい、ゼッタイ。
    ただしピンクの事は割りとガチめに嫌ってるので信頼してるから任せてるとかではない。
    戦闘中に揃ってレッドのポーズが間違っている事を気にしているのが気に入らないらしい。
    なおクールな性格は見せかけでは無いのだが、実は雷が苦手で現在も至近距離で轟音が聞こえると怖くて泣いてしまう。
    まだ幼い頃は雷鳴が轟く度に大泣きしてオノフォースに抱き着いていた。
    本人にとっては完全な黒歴史であり、放電現象を使えるグリーンと戦闘中は距離を取っている。
    なおその事で弄りまくると後日爆発(物理)するので厳禁。


    ・オノグリーン
    性別:男
    年齢:12歳
    人称:私/あなた

    緑担当。
    運動不足にみせかけて実は運動過多による貧血と生まれつきの目眩によりしょっちゅうダウンしている病弱っ子。
    ……そもそも武器という種族に貧血や目眩があるのかと突っ込んではいけない。
    非力で両手で事をこなす事が多かったため両利き。
    他のメンバーより少し頭がいい反面、斧を高く持ち上げる事ができないので斧を使う攻撃は突くくらいしかできない。
    イメージカラーは緑で、モミアゲだけ長い短髪という変わった髪型をしている。
    本人曰くモミアゲの手入れは拘っているらしい。
    やや高めの声で女の子らしい口調で喋るが本来の性別は男で、いわゆる男の娘やオネェに分類される。
    尤も、見た目や喋り方だけでは女の子にしか見えないので割りと性別は勘違いしている団員も多い。
    一応隊服のタイプが男子メンバーと同じなのでそこから判別可能。
    なお、実は男でしたタイプにありがちな『男と指摘されたら怒る』『ふとした瞬間に男になる』といった事は全く無い。
    レッドからはベクトルが違うのは承知の上で精神力がヤバいと評されている。
    純粋な体力・防御力はメンバー中最下位だが、その分魔法攻撃に長けており強力な魔法を多数使う事ができる。
    一方病弱のため20分ほど激しく動き続けると息切れを起こしメンテナンスに駆り出される。
    同じく病弱気味なブーマーとはそこそこ仲が良かったりする。
    ピンクとはそれなりに気が合い化粧やファッションなどで微妙に噛み合わないガールズトークをしている。
    毎日寝る前には美容のためのホットヨガをしているが、何を隠そうこれによる運動過多が貧血の原因。
    この事実は本人どころか誰も気づいていないので今日も彼は貧血と戦っている。
    結構な現実主義で世の中を冷めた目で見ている。
    ゲーム大好きですべき事を与えられていない時は大体ゲームをしているゲーマー。
    ぷ◯ぷよとかテ◯リスとかの積みゲーが好き。


    ・オノピンク
    性別:女
    年齢:12歳
    人称:私/貴方

    ピンク担当。
    デリカシーの無いガサツ男子に囲まれて育ってきた回復魔法や状態変化技を得意とするサポート役の紅一点で、カジオー軍団内でも貴重な女の子の武器。
    そのためか可愛さに気を遣っており、この年で化粧の仕方は完璧マスターしている。
    化粧をしていない素の見た目と声も可愛いので武器達のアイドル的存在でもある。
    イメージカラーはピンクで、内側にクルンと跳ねたやや癖の強いピンクの短髪をしている。
    上記の通り厚化粧で、武器達にすっぴんを見られるのは許容範囲内だがそれ以外の奴に見られるのは無理、死んだ方がマシ。
    男と分かっているが気兼ね無く化粧や美容の話ができるグリーンとは仲が良い。
    一方何かの相性がすこぶる悪いのかブラックとの仲は悪く、売り言葉に買い言葉で殴り合いの喧嘩に発展する事も少なくない。
    そのおかげで腕力が水準以上に収まっているのである意味役には立っている。
    そして米は洗剤で砥ぐ系女子。
    料理出来ない事は無いけど一人にさせると世紀末が出来上がる。
    失敗談としてよく聞く塩と砂糖を間違えるなんてのは可愛いレベル。
    というか彼女の場合塩と洗剤を間違える。砂糖どこ行った。
    海のミルクと呼ばれているから牡蠣を牛乳代わりに使う、カラメルに火を通したら火砕流堆積物になった、肉を焼いたら七色に燃やしたなどその奇行には枚挙に暇が無い。
    血圧が低いグリーンのために純粋な善意で致死量レベルの塩分を入れた朝食を用意した事もある。
    イエローを一度気絶させた事さえあり、その際他メンバーから『俺達全員殺す気か』と言われたのはもはや伝説。
    その壊滅的な料理の腕前は彼女らを溺愛しているオノフォースを以てしても“ダークマター”“生命を冒涜する行為”と言わしめる。


    ・オノイエロー
    性別:男
    年齢:12歳
    人称:僕/君oお前

    黄色担当。
    ぽっちゃり方言ゴワスっ子のパワー担当でカレー大好き大食漢。
    食事を生きるための絶対条件としない武器の中にあって唯一明確な食欲を持つ。
    柔らかくふわふわな性格故に武器軍団の希少な癒し枠。
    とても素直な性格で懐っこく、実は火星人ですと言われたら信じるタイプ。
    左利きだが、実際は左寄りの両利きと言って差し支えない。
    イメージカラーは黄色で、その性格を表すかのようなふわふわ……というかモジャモジャの髪をしている。
    モジャモジャすぎて梳かそうとすると櫛が折れる。
    パワーとスタミナはオノレンジャーのみならずカジオー軍団内最強クラス。
    純粋なパワーならカジオーさえ上回る……かもしれない。
    見た目に反して意外と俊敏なので舐めてかかると痛い目を見る。
    特にタックルの威力がヤバい。
    油断すると肋骨が二、三本持ってかれる。
    抱きつこうとして勢い余って激突される事が多いオノフォースはしょっちゅう犠牲になっている。
    折れこそしないものの、それでも骨からメキッと嫌な音がするのでタックルしながら甘えてくるのはやめてほしいのが本音。
    上述した通り好物はカレーで、肉とジャガイモがたくさん入った甘口カレーが特に好き。
    ちなみに、カレーは飲み物。
    他に好きなのはオムライス、チャーハン、ラーメンなど子供が好きそうなボリューム満点の料理。
    質より量を重視する、いわゆる“たくさん食えればいい”系の思考。
    たくさん食べてたくさん遊んでたくさん寝る。
    武器の中ではメビウスの次くらいに健康的で規則正しい生活をしていると言えるかもしれない。
    最大の欠点はやはり食欲旺盛すぎるところで、ついさっき大盛りカレーを食べたのに少し動けばすぐお腹が空くところ。


    ・オノフォース
    性別:男
    年齢:28歳
    人称:おれ/お前

    オノレンジャーがピンチに陥った時の最終兵器及び切り札の巨大ロボ担当。
    親代わりとなって五人を育て上げた男性で、よく間違われるが彼らと血の繋がりは無い(彼にだけツノが生えていないのが最たる証拠)
    無口で寡黙な性格で、元来ポーカーフェイスな事に加え普段はマスクや装飾を付けているため目元しか見えておらず、思考が究極に読み取り辛い。
    それこそオノレンジャーでも何考えてるのかよく分からない時がある。
    時間に超ルーズなためよく皆を困らせているデカい幼児。
    本人曰く時間にゆとりがあるからゆっくりして結果遅れるとの事だが……。
    こんな思考なので待ち合わせに間に合った事は一度もない、マジで。
    カジオーも待たせるしオノレンジャーも待たせる。
    ヤリドヴィッヒに至っては呼ばれた事実すら投げてすっぽかした前科があるという始末。
    特に時間に厳しいメビウスは彼の存在自体を嫌悪している節さえあるとか……。
    少しでも彼の言動に理解を示そうものならメビウスにとって即粛清の対象になるので要注意。
    だが彼は武器の中で唯一飛行要塞オノフォースを操縦する事ができるため、その件を反論として持ち出されたら相手は口出しできないのだとか。
    素顔は中央分けにされた前髪と紫色の短髪、成人男性にしては大きめの瞳で整った顔立ちを持つ中々のイケメンだったりする。
    間違いなくカジオー軍団一『残念なイケメン』が似合う男。
    だが戦闘力はそれこそ最強クラスで、マスクをズラし口元にエネルギーを溜めて発射する大技『ジャスティスブレイカ』を使う事ができる。
    その威力は地を抉り大岩を容易く粉砕し、直線上にあったもの全てを跡形もなく消し去る程の威力を持つが相応のエネルギーを消費する所詮諸刃の剣とも呼べる技で、発射後はしばらく反動による凄まじい疲労感で動けなくなるという弱点がある。
    尤も、普段はその間オノレンジャー五人が時間を稼いでくれるので大した問題では無いのだが。
    こう見えて斧を使った戦術も得意分野で、長年親として面倒を見てきた経験というのもあるがオノレンジャー全員を相手にしてなお軽口を叩く余裕まで見せつけるほどの技量を誇る。
    つまり素の状態でオノレンジャー五人分以上の戦闘力を備えている。
    彼の使う武器はオノレンジャーと違い、両刃状になっている戦闘用巨大斧バトルアックス。
    素の腕力がクソ強いので振り下ろすだけで空気の刃ができるほど。
    こんな剛腕から振り下ろされた一撃を食らおうものならまず骨のニ〜三本は砕ける。
    握力もめちゃくちゃ強く、具体的には計測器を秒で粉砕する。
    ヤリドヴィッヒに並ぶ単体での強さ軍団内最強候補。
    特にガチギレするとカジオーさえ手こずるレベルの化け物と化す。
    しかもその間はどれだけジャスティスブレイカ連発しようが反動ダメージ無効、何このチート。
    実質五人の子持ちで一人一人の個性が濃すぎるのも相まって、周りからは疲れを溜めているのではないかと心配されがち。
    実際は全くそんな事は無くむしろ溺愛しているし超重度の親バカである。
    オノレンジャーを傷付けた相手には容赦無くジャスティスブレイカを食らわせ、心の中で放送規制が掛かる単語を延々言いまくるくらいにはブチギレる。
    ブチギレようが表情は一切変わらないのでめちゃくちゃ怖い。
    その為ある意味ではカジオー以上に恐れられる存在として君臨しており、彼の怒りに触れようものなら半径数キロが焦土と化すのは避けられない。
    怒らせてはいけない武器ランキングNo.1。
    戦闘時においては最初から自分を使えばお前達が必要以上に傷を負う必要は無いのに、と思っている。
    まあ最初から彼を戦闘に出したら出したで敵味方関係無く光線の餌食になるのだが。
    なおオノフォースという名は後天的に付けた仮の名前で、カジオーに作られた時に与えられた本名はアクスト。
    本名を知っているのは彼とカジオーのみなのでよく『何で飛空艇と同じ名前なんだ?』と突っ込まれる。
    現在の彼の名前はオノレンジャーと初めて出会った時『あの船みたいに身体が大きくて強そう』と言われた事に由来する。
    何故名前を変えているのかというと、それまで取っ付きにくい雰囲気のせいで基本一人で過ごしてきた自分に甘えてくるオノレンジャーが可愛くて仕方なかったから。
    ここまで読めば分かると思うがもはや手遅れなレベルの親バカ。
    ただしそれ故か結構遠慮が無く、喧嘩を鎮める時は斧を振り下ろし急所を攻撃して気絶させて強制的に黙らせるという手段を用いる事も。
    主に食らっているのは物理的な喧嘩に発展しやすいブラックとピンク。
    これには流石のカジオーも素でドン引きしていたりする。
    最近構ってほしいイエローが助走付きタックルかましたもんで腰を痛めたとかないとか。


    ・ブーマー
    性別:男
    年齢:56歳
    人称:拙者/そちor貴殿

    カジオー軍団親衛隊長を務める団員随一の凄腕剣士。
    正々堂々と戦う事を信条とする素晴らしい騎士道精神の持ち主。
    カジオーを除き、名前を呼ぶ際は年上年下関係無く『〜殿』を付ける武士風の口調で話す。
    親衛隊長というだけあって面倒見が良く、新米団員の剣術指導は全て彼が請け負っている。
    カジオーは普段は武器工場の最深部に籠っているので、実質彼がみんなのおじいちゃん的存在で彼を慕う者は多い。
    白髭を生やし、左側に流れるような黒い長髪を後ろで結んでいる。
    赤い兜や防具で身を包み、刃渡りの長い刀を腰に携えた姿はまさに鎧武者。
    左利きのため刀の鞘は右側に納められている。
    持病の癪を患っており、その影響で腹が弱かったり酷い時は吐血したりと病弱でよく体調を崩している。
    瞳の色は普段は赤色だが、身に纏った武具の色によって青色にも変化する。
    戦闘時は見た目に違わず刀を使った攻撃を多く使用する。
    研ぎ澄まされた剣術から繰り出される燕返しは一撃必殺の領域に達する。
    他の団員に比べれば相対的に腕は低いものの、こう見えて魔法を使う事も出来る。
    加えて防御力を上げる赤、攻撃力を上げる青に兜と瞳の色を変える能力を駆使し確実に相手を追い詰める。
    勝負の結果がどうであれ相手への尊敬の意を忘れず、武士の情けとして慈愛を掛けるなど人情溢れる漢。
    武士の端くれとして散り際も心得ており、負けを認めて自決する潔さも兼ね備えている。
    ぶっちゃけ会う場所違えばいい関係築けてた系の人。
    実際彼の乗るシャンデリアを持ち上げていたシャンデリホーとはすぐに打ち解けて仲良さげにしていた。
    シャンデリアガシャンした後は瀕死の重症を負った状態で昏睡していたが、カメザードを中心とした洗脳が解けたクッパ軍団員に助けられた。
    その後帰還したクッパに部下を操った“罰”として傷が治ったらクッパ軍団の親衛隊長になるよう任命され、現在は罪滅ぼしも兼ねてクッパ軍団員の剣術指導を行っている。
    元々の性格が良いので元敵とは思えないし教え方も指示が具体的で分かりやすいと評判。
    本人もクッパの事は仕えるべき主として認めており、クッパ軍団員との生活も悪くはないと感じている。
    ただしあくまで創造主であるカジオーへの敬意は変わっておらず、クッパへの償いが終わったら再びカジオー軍団に戻るつもりらしい(クッパも了承している)
    定期的にカジオー達とは文通をしており、休みの日には待ち合わせをして会いに行ったりと関係性は変わらず良好。
    同じく剣を武器として扱うケンゾール、カリバー、ドルドリンクと手合わせをするのが何よりも楽しいようだ。
    意外にも超が付くガ◯ダムファン。


    ・カリバー
    性別:男
    年齢:不明(1000歳以上である事は確定)
    人称:私or俺様/貴方orお前(極稀にテメェ)

    武器世界の門番であり侵攻軍の指揮官を兼任する凄腕戦闘員。
    カジオー軍団の参謀的立ち位置におり、カジオーが作戦立案と指揮を行い、カリバーが実行を行うという役割分担になっているようだ。
    クッパ城に突き刺さった巨大な剣は彼の純粋な魔力の結晶。
    見た目はそれなりに若く見えるが実年齢は1000歳を超えているらしい。
    カジオー軍団の中で一番大きく、軽く三メートルは超えている。
    カジオーのハンマーで100連叩きされようが崖から落ちようが何故か死なない驚異的な生命力の持ち主で、一部からは不死身なのではという噂が立てられ密かに広まっている……。
    地位は最上級の筈だがコミカルでドジを踏みやすい性格から軍団内ではお茶目な弄られキャラが定着している。
    しかし一度スイッチが入ると途端に冷酷無比な殺戮機械に早変わりし、そのえげつない攻撃で敵を完膚なきまでに叩き潰す。
    その様はのほほんとしているいつものカリバーと同一人物とは思えず『敵に回すと一番怖い』とまで言われる程。
    橙のスカーフとアーマースーツに身を包み、毛量の多いクリーム色のうねりが強い髪を地面につく程まで伸ばしている。
    長すぎてヘイパーやアーロンといった遊び盛りのやんちゃボーイ達に引っ張られて遊ばれたり、たまに自分で引っ掛かって転びそうになっていたりする。
    乱視に加え超がつくレベルのド近眼で目薬は常に携帯しないとヤバい。
    例え行き先が毎日出入りしている武器世界だろうと目薬ささないと数時間後傷だらけで帰ってくる。
    どれくらい目が悪いかというと数メートル先を転がっていくスーパーの袋をウサギだと勘違いするレベル。
    しかも放っておけば一日経とうが袋だと気づけない。
    事あるごとに何かに激突し傷を作ってくるので(ちゃんと度が入っている)眼鏡しろと言われる事がしばしば。
    ちなみに視力は勘の検査で右が0,3、左が0,7。
    特別なバリアは張れるが視力は弱い様子。
    目の下には刃物で斬られた跡のようにも見える黒い紋様が刻まれている。
    普段は丁寧で女性的な口調で話すが彼はいわゆる二重人格者で、装備している聖剣の柄の部分を握り額に上げているメガネを装着すると一人称が『俺様』に変化し、荒っぽく乱暴口調で話す本来の人格が露わになる。
    ただし本来の俺様口調になってもたまに丁寧語が混ざったりカジオーにはちゃんと様付けかつ敬語で話したりと丁寧口調時の自我は残っているようだ。
    本人曰く特殊な錬金術によって生み出された骸骨部分がコア(核)になっており、ここに本来の人格や能力が埋め込まれているという。
    この人格はカリバーの魂と連動しており、気絶するか致命傷を負うと自動的にカリバーの人格と完全に入れ替わる。
    そうなってしまうとカジオー相手でも高圧的な態度を取るようになり文字通り人が変わる。
    戦闘時はこの聖剣を巧みに操り立ち塞がる者を一刀のもとに切り捨て、特別な魔力が込められた斬撃は掠っただけで相手に永く地獄の苦しみを与える。
    剣術の腕のみならず魔力も群を抜いて高いが、彼としては剣で戦う方が好きだったりする。
    『自分の望む戦い』にこだわりがあり、普段は全力を出さないようにという封印を自分にかけている。
    そのため本気を出して戦う事は滅多に無いが、本気を出すと3割の出力で攻撃しても相手はオーバーキルされるという恐ろしい戦闘力を発揮する。
    カリバー曰く『カジオーには本気出しても勝てない』との事だが、その真偽は不明。
    カリバーが本気になった時、カリバーの目の前には雲散した瓦礫の山が出来上がり、敵の立っていた場所には無数の赤黒い染みが刻まれているという噂も……。
    なお本来は戦闘員なのだが、侵略者としてやってきた時は勢いで唯一の出入り口である橋を壊して武器達も簡単に外に出られなくなってしまった原因を作った罰として門番役をやらされていた。
    反省はしているが、門番役は24時間ずっと退屈なので戦闘員として前線で暴れ回りたかったらしい。
    本編終了後はジーノカッターで自慢の長髪をバッサリ切られてしまったため短髪となった他、カッターがトラウマになった模様。
    彼は1000年以上前から生きている謎多き存在で、カジオー軍団員でありながら唯一カジオーに作られた武器ではない。
    カリバー自身も記憶は無いものの、誰かに造られた存在との事だが……。


    ・メビウス
    性別:男
    年齢:27歳
    人称:私/貴方様

    武器世界第一の番人を務めるカジオー軍団の時報係。
    通称“時報の番人”。
    体内時計が秒単位で正確で、非常に無口で喋ってもせいぜい時報くらい。
    時間厳守遅刻絶対許さないマンで、時間を守らない奴はカジオーだろうと恐怖のルーレットで塵にしようとする割りとえげつない精神の持ち主。
    それ故に時間にルーズすぎるオノフォースとは集合がかけられる度に乱闘しているくらいには結構本気で存在を嫌悪しているが、実力的に勝ち目が無いため舐め切られている。
    彼は基本敬語だが流石にオノフォースとの乱闘時にはブチ切れて少しばかり荒い言葉も使っている様子。
    延長線に突入し最終的にカジオーが間に割って入り鎮めるのがテンプレと化している。
    なら寝込み襲えばいいじゃんと言われる事もあるが、卑怯な手は使いたくないし相手には子供(オノレンジャー)がいるため手を下そうにも下せないらしい。
    曰く『自分ニモ子供ノヨウナ存在デアルりんりんガイルカラ』との事。
    灰色がかった黒髪をしており内側は黒いインナーカラーで、砂時計のような形状の髪留めで後ろ髪を結っている。
    きっかりしたスーツの上にキャソック状の服を羽織っており、腕時計と懐中時計は常に携帯している。
    執事的な立ち振る舞いをするが抑揚の無い喋り方をするため人間味が薄い。
    青い目のような模様が描かれている半透明の仮面で顔の上半分を隠しているのが機械的な雰囲気に拍車をかけている。
    この仮面は通信機器としての役割も担っており、カリバーに何らかの非常事態が容認された場合真っ先に連絡が送られる。
    尤も、今までカリバーがやられる程強い相手に出会った事など無いため過去の通信履歴は『目が悪すぎて足を踏み外したから至急助けに来て欲しい』といった具合の大概しょうもない内容。
    素顔は右が赤、左が青のオッドアイを持つ美男。
    中性的な体格と見た目だが性別はれっきとした男性である。
    コロナや水蒸気爆発など強力で多彩な魔法を数多く習得しており、魔法使い形態カジオーを除けば武器軍団最強の魔法使い。
    魔法発動の際の詠唱が恐ろしく速く、比較までにオノレンジャーの魔法攻撃担当であるグリーンが詠唱を完了するまでに五、六回は魔法を行使可能。
    ひとたび本気を出せば敵どころか味方をも巻き込んでしまう程広範囲の殲滅魔法を使うため迂闊に力を振るう事が出来ない。
    中でもリンリンと力を合わせて繰り出すダークスターの威力はヤバい。
    生半可な奴がまともに食らったら比喩でも何でもなくスペースデブリになる。
    これらの事から完璧超人と思われがちだが何事も計画を立ててから行動する几帳面過ぎる性格上“想定外”の出来事には滅法弱く、計画が狂うとパニックを起こしすぐに助けを求めてしまう一面も。
    そのギャップが萌えると一部の特殊性癖持ちに評判。
    あまりにも時間にうるさい事を除けば性格面・実力面共に非の打ち所が無い。
    生来の潔癖症であり汚れている状態が耐えられないため常に身綺麗にしなければ気が済まない。
    特に仮面に指紋を付けられたら静かにキレる。
    自身の身の回りの世話はもちろんの事武器軍団全員分の洗濯や掃除まで全て一人でこなしてしまう。
    故に彼以外の武器軍団の連中は一部を除き全員家事が壊滅的であり、服や物を失くすとか壊すとかそういう次元を通り越して蒸発させたり燃やしたり消し炭にしたりなど物理的な破壊しか起こせくなってきているらしい……。


    ・ドルトリンク
    性別:男
    年齢:32歳
    人称:俺/お前or貴様

    武器世界第二の番人を務める二人一組の戦士の刀担当。
    メーテルリンクとは夫婦関係で彼女の事はメーテルと呼ぶ。
    強気で豪快な性格で、相手を見下し高圧的な態度をとる事も少なくないため比較的新しい武器からはいい印象を持たれ辛い。
    一応幹部クラスのメンバーは全員認めているため露骨にそういう態度をとる事は無い。
    また、相手の事を『貴様』と呼ぶ事も多々ある。
    ただしそれは相手を見下しているわけではなく単純に名前を呼ぶのが面倒なだけらしい。
    そんな彼だがメーテルリンクには頭が上がらず、それどころか割りと尻に敷かれているが、間違ってもドMという訳ではない。
    実際はリア充を絵に描いたような素晴らしい夫婦で、よく二人でデートしている姿が見られる。
    蛇の名前をアースリンクにするべきだと口論した時以外はこれといった喧嘩をした事はないらしい。
    白い羽根がアクセントのシルクハット状の帽子を被り、黒い長髪を適当に括った碧眼の黒髭。
    三日月状に湾曲した刀を愛用しており、加えて幾何学模様が描かれた盾を装備した剣士風の容姿をしている。
    この刀は魔力の結晶でメーテルリンクからの贈り物。
    本来は飾り用だったが無理を言って加工して貰ったもので、二人の愛の証とも言える代物。
    そのため本当に大切な局面以外では使わないと決めているようだ。
    力で押して押して押しまくるパワータイプの戦い方で、『斬って斬られてまた斬って』が信条。
    本気を出す際は基本的にメーテルリンクと二人一組になるが、稀にどちらか片方しか戦闘に参加していない場合や一人で戦っている時もある。
    メーテルリンクとの二人一組での戦闘では彼女の魔法発動までの時間を稼ぐため前衛を務める事が多い。
    普段は相手を煽りに煽って煽りまくって本気を引き出してから瞬殺する事で勝利を得るスタイルをとっている。
    しかし、そのスタイルが災いし幹部格との手合わせでは相手に本気を出させる前に負ける事も。
    非常に負けず嫌いかつ他人に負けると結構ガチで根に持ってキレるタイプなので手合わせ以外の勝負事は基本しない。
    一応仲間思いではあるため相手が負けてもしつこく追い打ちしたりはせず『次は絶対に殺してやる』と意気込むタイプ。
    手合わせに負けた一般団員曰く、この時に見せた表情は鬼どころか悪魔に見えたらしい。
    しかし言い方を変えれば脳筋一辺倒なため相方に比べて芸が無いと言われがち。
    カリバー曰く彼が本気を出すのはメーテルリンクが絡んだ時だけだが、メーテルリンクを痛い目に遭わせた相手は決して許さず徹底的に叩きのめす。
    実は結構不器用で他人にものを教えるのは苦手な様子。
    具体的には過程の説明がすべて擬音で終わってしまうため、結果として過程の謎が深まっただけでさっぱり分からず『なぜそうなるの?』と聞きたくなる事請け合い。
    この辺は本人も自覚しているが、手っ取り早く結果を教えるためか、もしくはただ単に説明が下手なだけか、とりあえずやって見せろというスタイルで教えている。
    そこを指摘すると直感や勘と言った訳の分からない事を言い返すので恐らく後者の可能性が高い。
    メビウスに『モウ少シ過程モ゙大事ニシタ方ガ……』と指摘された時は『違うんだよ!!俺の説明が下手だから伝わりにくいだけで本当は分かってるんだよ!!』と逆ギレしていた。
    上記の通り直感や勘といった不確かなものを信用する傾向にあるため、彼の直感が外れた時は大概手痛いしっぺ返しが来る。
    言い方はアレだがバカを地で行く男。
    比較的中性的なケンゾール、オノブラック、オノグリーン、メビウスの性別を初見時は全員間違えていたという噂があるが、真偽は不明。


    ・メーテルリンク
    性別:女
    年齢:31歳
    人称:私/アンタ

    武器世界第二の番人を務める二人一組の戦士の魔法担当。
    ドルトリンクとは夫婦関係で彼の事はドルトと呼ぶ。
    20歳以下の団員は性別関係無くちゃん付けで呼んでおり、グリーンとイエロー以外の男子からは少しやめて欲しいと思われているとか。
    男勝りな口調と性格で、女である事を理由に舐められる事を何よりも嫌う。
    武器軍団では数少ない女性でありながら他の男どもを言い負かす器と度胸がある。
    そして大方の予想通りドルトリンクを尻に敷いている。
    よく夫婦喧嘩をしているが大抵ドルトリンクが悪い。
    とはいえ言動が少しキツイだけであって実際はリア充だったりする(要するにツンデレ)
    カジオー相手に対し敬語混じりのタメ口で話せる数少ない人物。
    紫色の帽子とフェイスベールを身に着けた魔術師風の出で立ちをしている。
    瞳は赤く、腰に届くまで伸ばした黒い長髪を先端で束ねている。
    スタイルは非常に良く出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいるナイスバディの持ち主。
    ドルトリンク曰く『その辺のグラビアモデルも裸足で逃げ出すレベル』。
    正直言うと戦闘時に邪魔になるので巨乳なのが少しコンプレックスだったり。
    普段は冷静かつ理知的だが、戦闘面では非常に冷静かつ緻密な判断を下す。
    その内容は血みどろで放送規制が掛かるレベルのバイオレンス。
    相手をいたぶるのは勝手だが、戦いまでそっちにシフトしないでほしいと割りと本気で言われている上、大体実行に移す前にドルトリンクに窘められるので抑え気味。
    ドルトリンクと同じく負けず嫌いかつ他人に負けるとキレるタイプ。
    実力はかなり高く実はドルトリンクよりも戦闘能力は高い……のだが、制御が難しい魔法を使うので本気を出せば出す程仲間に被害が及ぶため使用を禁止されている。
    本気を出す時はドルトリンクが不在か戦闘不能の時のみ。
    この事から分かるようにドルトリンクの事は普通に好きだが愛情表現は非常に不器用で、普通なら三日は落ち込むであろう辛辣な言葉をかけてしまう事も珍しくない。
    というよりドルドリンクのメンタルが鋼でなければとっくにノイローゼになっている。
    だが情けないヤツ呼ばわりをしてしまったり口はアレだがパートナーとして大切に思っているのは疑いようのない事実なのである。
    二人が本気で喧嘩したのは蛇の名前をメルクリンクにしたいと口論した時だけ。
    実際に時々人目を盗んでイチャついている姿を目撃されている。
    幹部格の男達からはバカップル夫婦呼ばわりされており、もはや諦められている様子。


    ・カカリチョー
    性別:男
    年齢:21歳
    人称:私/お前

    工場管理長の一人で武器生産における指揮役を担っている男性。
    カジオー軍団勤務歴は10年。
    具体的には武器生産の現場指揮や管理、工場設備の管理などを担当しており、武器工場生産ラインの中枢と言える存在。
    また、カジオー軍団の武器はカチョーとブチョーが仕上げているが、その武器の設計図はカカリチョーが管理している。
    その為、カジオー軍団に支給される武器は彼の監修の元作られている。
    武器管理も彼が行っているため、武器が紛失・破損した場合には真っ先に疑われて尋問される。
    カチョー&ブチョーと同じく二本の黒い角が生えており、黄色を中心としたカラーリングの服を着ている。
    マントの色は黒。
    三本のアホ毛が特徴的な襟足が外側に跳ねた黄色い髪をしている。
    おおらかな性格をしており、普段は冗談交じりに部下の失敗を注意したりするが決して手を出したり見捨てたりせずフォローを入れるなど懐が広い一面も。
    また、部下の成長の為に敢えて厳しい言葉を投げかけたり褒める事も忘れないため彼等からの信頼も厚く気さくで話しかけやすいと評判だが訓練や手合わせはガチ。
    隠れサイコな一面があり、笑顔で相手をぶちのめすタイプなので笑いながら普通に骨を折ろうとしてくる。
    戦闘中に恍惚の表情を浮かべていたり、返り血を舌で舐め取ったりしている事から彼のサイコ具合が窺える。
    普段は訓練をサボった者を粛清する時にしかその顔を見せないが、その時は目が笑っていないので返り血なんか浴びたら完全に殺人鬼の風格になる。
    いざ戦闘になると本人は戦闘よりも後方で指揮を執りつつ味方をサポートする事を好んでいる。
    後に引けなくなった場合は自らが前線に出て敵陣に突っ込み大暴れする。
    物腰柔らかで口調も丁寧寄りだが、その実かなりのドSで相手を精神的に追い詰める事を生き甲斐としている。
    その手腕は無駄に高く辛辣かつ巧みな話術はメビウスをも唸らせる程。
    実際彼が発する言葉には一切の嘘は無く、反論したくともできない正確無比な発言が多い。
    いわゆるサイコパスの性格としてよく挙げられる他人の気持ちを考慮しない発言もするので、何かと敵を作りやすい。
    過去に“うるさくて邪魔な奴を黙らせるにはどうすれば良いか”と問われた際、一切の迷いなく『殺せばいいんじゃないか?』とサムズアップをしながら笑顔で答えたのが彼のサイコパスな一面を垣間見た瞬間だったとカチョーとブチョーは語っている……。
    何だかんだでノリが良く、プライベートでブチョーと話す時は会話が弾んでいる。
    カチョーはノリは悪いが弄る対象としてはとても優秀(?)なのでよく絡んでいる。

    ・カチョー
    性別:男
    年齢:25歳
    人称:おれor俺/お前

    工場管理長の一人で作業指導及び生産状況進捗報告係を担当する男性。
    カジオー軍団に25年努めており、実は工場管理長の中では最も年長者で地位が高いのだが戦闘能力がそこまで高くないので中堅に収まっている。
    全て自分一人で抱え込もうとする性格故にストレスを溜めやすく、一度頭に血が上ると止まらなくなり相手を徹底的に潰して回るバーサーカーになる。
    そんな性格から陰では『鬼のカチョー』と呼ばれているらしい。
    カカリチョー&ブチョーと同じく二本の黒い角が生えており、青を中心としたカラーリングの服を着ている。
    マントの色は薄い赤。
    軽く右側に流した青い髪をしており、襟足がやや長めのウルフ的な髪型。
    感情の隆起が少なく、いつも怪訝そうな顔をしているので新米の武器達は怖くて取っ付けない。
    だがこの性格はあくまでも仕事中のみでありプライベートでは物腰柔らかな好青年である。
    実際口元を緩めると普通に顔面偏差値の高いイケメンで、そのギャップにやられた武器も一定数存在する。
    具体的には彼に鼓舞されウットリ〜〜〜していたテン達が当てはまる。
    尤も、滅多な事では笑わないので印象は『少し怖い』が大多数を占めるが。
    前述の通り戦闘はあまり得意ではないが後方支援に徹すれば話は別で、自ら前線に躍り出て味方を鼓舞し戦況を自分のペースに引き込む事を得意とする。
    やや皮肉屋な部分こそあるが管理長組では最もまともで常識的。
    意外な事にボケ担当だったりする。
    しかも普通にボケるのではなく大真面目にボケるタイプ。
    本人は自分はツッコミ役だと信じて疑わないが……残念、君はボケなのだ。
    良くも悪くも真面目過ぎる性格故に乗せられやすいタイプで、隠れサイコとお気楽自由人の同僚に日々振り回されている。
    カカリチョーの事はやたら絡んでくる少し面倒な奴程度の認識だが、素直に25年務めている自分より中途入社同然の身で上の立場に上り詰めたブチョーの事は有能だと認めながらも複雑な心境になっているとかいないとか。
    武器生産→工場稼働→不良品の選別→今後の生産効率向上の為の改造案考案→コウジョウチョーと意見交換と、とにかく仕事量が多い。
    何事にも限度を設けずに仕事をし続ける傾向があり、その結果いつの間にか仕事量がキャパシティを超えてしまいパンクしそうになる事もしばしば。
    そんな時はカカリチョーとブチョーがストッパーになるのだが、それでも止まらない場合はコウジョウチョーが実力行使で止める。
    過去に一度過労働で倒れた事があり、カジオーにこっぴどく叱責されて以降は無理をしないように気をつけている。
    カジオー曰く『真面目なのはいい事だが仕事量がオーバーフローした時はせめて相談をしろ』との事。


    ・ブチョー
    性別:男
    年齢:23歳
    人称:俺/君

    工場管理長の一人で新米武器戦闘指導育成を担当する男性。
    武器の生産ペースやコスト計算など細かい管理は苦手なので、そっちはカカリチョーに任せている。
    なお彼の言う『息子の受験』とは自分が生産に関わった武器達が戦えるようになるまでの特訓の事を指しているので妻子持ちという訳ではない。
    カジオーに逆らう異物は全て排除しようとするヤバイ奴。
    ……とセリフだけ見れば度が過ぎた忠実な部下なのだが、プライベートでは一変しチャラくなる。
    仕事時とプライベート時は全く別のものとして区切りを付けられるという事だが、部下からすれば仕事をしている時と顔が全く違うのである意味怖いと思われる事も……。
    カカリチョー&カチョーと同じく二本の黒い角が生えており、赤を中心としたカラーリングの服を着ている。
    マントの色は黄色。
    カチョーとはまた違ったベクトルのイケメンで、密かに女性人気もあるらしい。
    無造作に伸びたボサボサ気味の赤髪は後ろで束ねられている。
    実は結構脳筋で、戦闘時はとにかく敵を殴り倒す事しか考えていない節がある。
    魔法による火力支援などではなく前衛で直接相手と殴り合って戦うタイプ。
    格上だろうが格下だろうが関係なくいつでも全力を出すので、訓練の相手になってくれと頼まれた場合半殺しにして追い返すほど厳しい。
    そのため幹部格以上の者以外の間で特訓の相手に選んではいけないと秘密裏に広がりつつある。
    本人からしたら手加減をするのは相手を舐めている気がして嫌らしい。
    こう見えて無類の甘党で菓子作りが趣味。
    特にバニラエッセンス入りのチョコがお気に入りで、部下達に定期的に振る舞っている。
    モノを失くす癖があり、よく同僚に呆れられたり怒られたりしている。
    失くした物を探す時間よりも新しい物を作る時間の方が短いため、最終的に効率優先で新しい物を作ってから失くした物を探す。
    本人は失くした物はまた作ればいいと思っているので改善される見込みは無いようだ。
    一応一人称は『俺』だが、カジオーやコウジョウチョーと話している時は『私』になっている事もしばしば。
    前述の通りプライベートではチャラさが目立ち、カカリチョーはノッてくれるがそういうのが分からないカチョーは神妙な顔をしながら首を傾げてばかりなので『ノリ悪い奴』という認識を向けている。
    その表情が自分の事を認めながらもどこか納得がいかない複雑な心境からくるものとは気づいていない。
    しかし本人は自分の事を凡人だと言っており、自分はカジオーやコウジョウチョーはもちろんカカリチョーとカチョーよりも強いとは思っていない。
    とはいえ、当のコウジョウチョー本人に面と向かって『カジオー様や自分のように強くない』とはっきり言われた時は流石に凹んでいたらしい。


    ・コウジョウチョー
    性別:男
    年齢:26歳
    人称:私/お前or君

    武器工場の最高責任者であり立場上はカジオーの次に偉い方。
    生産ラインの長であると同時にカジオー軍団のまとめ役でもあり、カジオーが不在時には彼が指揮を取る事になっている。
    ラスダーンは彼によって造られた武器で、カジオーに比べれば不完全ながら技術力も高い。
    普段は最奥部で指示をしているが、たまに現場で直接指揮を執る事もある。
    他人の心情を推し量るのが得意で部下がミスをした場合にはフォローまでこなせるため非常に理想的な上司と言える。
    武器生産の仕事は勿論の事、機械整備や修理なども一手に引き受けており、その立場上工場勤務の者全員の名前と顔を把握している。
    彼の指揮によって工場の生産ラインは円滑に動き、その仕事ぶりは非の打ち所が無く、また非常に真面目で責任感が強く部下からの信頼も厚い。
    しかしその真面目さ故に融通が利かなかったり視野狭窄に陥る事もしばしばあり、特にカジオーが絡むと暴走しがちな節がある。
    自分の中のルールを他人に押し付けがちで、それが度を越して管理長の三人に迷惑をかける事も少なくない。
    なお本人はカジオーのため良かれと思いやっているので迷惑に思われている事には気づいていない模様。
    紫色のヘアバンドを巻き、黒髪の長髪をポニーテールにして纏めている。
    やや童顔なのを気にしており、普段は口元を黒い布で隠している。
    工場管理長とは立場が違うためか、黒装束の上に紫色の布をいくつか巻き付けただけという軽装となっている。
    その見た目に違わず戦闘では苦無や手裏剣を巧みに駆使し、毒の針や撒菱を散らして敵を翻弄する忍者らしい戦術を得意とする。
    武器生産の現場指揮をとっているだけあり戦闘能力は非常に高く、鉄の鎧が重すぎて満足に動けないラスダーンをサポートしつつ戦うのが得意。
    無口で冷静沈着な印象を持たれる事が多い彼だが実際はかなり感情豊かで、喜怒哀楽もしっかりある。
    ただ感情表現を表にあまり出さないだけ。
    カカリチョーとは何故か反りが合わず不仲。
    だが不仲だからと言って業務に支障は出さないため誰も気にしていない。
    カジオーの事は仕えるべき主として心からの尊敬と絶対の忠誠を誓っている。
    いささか度が過ぎてカジオー本人からもう少しフランクに接して欲しいと言われた事も何度かある程で、カジオー軍団の良心にして常識人の彼だがカジオーが絡むと途端にネジが外れてしまう。
    隙あらば彼の素晴らしさを語ろうとし、周囲のみならずカジオー本人に鬱陶しがられる事が多々ある。
    その際は流石に空気を読んで自重する。
    それはそれとして『カジオーが何かやらかすと自分が尻拭いをしなければならない』というプレッシャーに日々胃を痛めているのは内緒の話。


    ・ラスダーン
    性別:男
    年齢:不明(外見・精神年齢は20歳)
    人称:自分(コウジョウチョーといる時は俺)/貴方

    コウジョウチョーが持てる技術を全て詰め込み精魂込めて作り上げた究極兵器。
    なお身体を作ったのはコウジョウチョーで命を吹き込んだのはカジオー。
    コウジョウチョーに対して割りとフランクな口調で接しているが、生みの親たる所為か無意識レベルで彼に対する侮辱となるような発言を避けている。
    溶けた鉄を被ったかのような赤・オレンジ・黄色の三色のグラデーションが入った長髪で、左目は片目隠れになっている。
    車輪が付いた鋼鉄製の靴のような鎧を身に着けており、物理面では鉄壁の防御を誇るが素早く動けないのでそこを補えるコウジョウチョーとペアで行動する。
    戦闘ではコウジョウチョーと息の合った連携で敵を翻弄し、相手を確実に仕留めていくスタイルを取る。
    戦闘中に会話する事は可能だが口に出して流暢に話す事は出来ず少々片言気味になる。
    精魂込めて作り上げた究極兵器と豪語されるだけあってトップクラスの性能を誇り、高威力の魔法を数多く習得している。
    特にジャスティスブレイカはわざわざオノフォースに発動時の秘訣やデメリット等を詳しく聴取し、如何に反動や使用者への負担を減らすか考えた末に搭載された。
    しかし戦闘力だけを重視した結果非常にコストが悪く、ポンポン魔法を使うとすぐに魔力切れを起こしてしまうため燃費が悪いという分かりやすい欠点がある。
    実はラスダーンは自分の事を道具としてしか見ておらず、命ある存在とは認識していない。
    そのため、自分の命はコウジョウチョーのために使うべきものであり存在理由は彼の道具で在る事だと自認している。
    カジオーからの量産型生産命令ありきとはいえコウジョウチョーが来月はラスダーン50体を作りたいという目標を掲げた際は特に驚きもせず『俺程度の奴がコウジョウチョーの役に立てるなら嬉しい』と考えていた。
    その為自分が戦いで死ぬ事はコウジョウチョーへの不敬であると考えており、命尽きる時は彼が喜んでくれる方法で死を迎えたいと思っている。
    だがED後同じく絶対的忠誠を誓った主を持つシュヴェルトから“お前のその願いはコウジョウチョーを悲しませる”と告げられて初めて自分の願いが間違っている事に気付かされ、それ以降はコウジョウチョーを第一に考えつつ自分の幸せの為に生きるようになった。
    彼の変化をコウジョウチョーも喜んでおり『やはり私にとっての相棒はお前だけだ』と改めて喜んでいたという。
    現在は如何に燃費良く魔法を連続して繰り出すかを試行錯誤していう途中で、少しずつではあるが魔力が増えつつある模様。


    ・カジオー
    性別:男
    年齢:79歳
    人称:ワシ/お前(顔を叩き直す毎に人格が変化する)

    武器達の生みの親であり、自らを最強と自負する武器の王。
    武器に命を吹き込む事が出来るのは彼のみであり、極一部を除き全ての武器の創造主。
    カジオー軍団に所属する者は全員彼の事を尊敬しており、カジオーが望むなら喜んで命を差し出す程の忠誠心を持っており、一部では忠誠を超えた信仰・崇拝に近い感情を抱く者までいる。
    そんな部下達の忠誠を嬉しく思いつつも、彼らの献身さに僅かばかりの不安も感じている様子。
    ハンマーを使った特殊な錬金術で瞬く間に武器を作り出す力を持ち、彼の作った武器は出来立てながら非常に高い戦闘力を有する。
    また、実はジーノ人形自身も元は彼に造られた存在……Genosideが由来の殺戮兵器である(よく似た攻撃モーション(フィンガーショット)がある事が繋がりを示唆している)
    見た目は血のように紅く鋭い眼光を放つ瞳やカリバー以上に外跳ね癖の激しい白い長髪に豊かな髭を蓄え、頭には王の証である黄金の冠を被っている老人。
    腹には砕け散った中で最も強力な力を持つ黄色のスターピースを鎖で貼り付けている。
    戦闘能力は非常に高く、専用武器であるハンマーは数トンもの重量であらゆるものを打ち砕く。
    このハンマーは“全てを粉砕する最強の武器”としてカジオーが手ずから作った最強の武器であり至高の一品。
    その威力は凄まじく、彼の一振りで大地を割る程の衝撃波を生み出す。
    そんな強力な武器を操るだけあってカジオー本人の筋力も凄まじく、特に腹筋は老人とは思えない程バッキバキに鍛えられている。
    単純なパワーファイターではなく強力な魔法も使いこなしており、精度は高く非常に洗練されている。
    本人は魔法に関して不向きと言っているが、それはカジオー自身の認識の問題であり実際は大魔法すら容易く使いこなす程の実力の持ち主である。
    中でもスターピースに秘められた願いの力を込めた虹色の流星群で攻撃する“ミルキ流星群”はカジオーの必殺技にして最大火力の魔法。
    武器工場の天井を破壊し降り注ぐ無数の星々はまさに圧巻の一言で、この魔法は彼が扱える魔法の極致と語っている。
    その実力はまさに最強の王を名乗るに相応しく、最強候補の実力を持つヤリドヴィッヒ、正義の破壊者ことオノフォースがペアを組み本気で戦っても勝てるかどうか怪しいレベル。
    だが、彼には武器達も知らない真の姿を持っていると噂されており、その全貌を知る者はいない……。
    己が生み出した存在は皆我が子同然に考え、彼らには幸せに生きてほしいと強く願っているのだが、普段は滅多に武器工場最深部から出てこず姿を見せるのも大抵部下達の近況報告を聞くためだけですぐに戻ってしまう。
    カリバーには敢えて団員との関わりを避けて何らかの知られたくない過去を隠しているのではないかという疑問を抱かれている。

    その正体はかつて何者かに造られ風化した戦闘用ロボットの一つが自我を宿した九十九神のような存在。
    血圧が上がりやすいのはこのためで、ガタが来るのも早く何度も何度も頭部をすり替え延命措置をしていた。
    彼自身も己の出自をあまり詳しく知らないが、元が戦闘用ロボットである事が関係しているのか時折暴走する事があり、激昂しやすい性格はこの影響。
    本来の姿は髪や髭が全て取っ払われ、ギョロギョロと血走った目玉と鋭い牙が剥き出しになっている禍々しい異形の姿。
    さらに己の頭をハンマーで叩き直す事により様々な能力に特化した形へと変形する。
    この状態のカジオーは戦闘力が凄まじく跳ね上がるが“カジオーらしさ”は皆無に等しい。
    暴走している間は敵味方の区別も付かなくなり、目に映る全てをひたすら攻撃し破壊の限りを尽くす殺戮兵器と化す。
    この状態の彼と戦う事は死に直結する行為であり、かつてこの姿になった際は力を制御できず自身を造った者もろとも全てを破壊したという。
    突貫工事で仮初めの工場を作ってまで隠していた武器工場最奥部は目玉が抉れたり一部が凹んだ赤黒いカジオーの頭が無造作に捨てられている、信頼する武器達にさえ一度も見せた事が無かった自分が“造られた”荒廃した世界。
    スターピースを懸けた本当の意味で最後の戦いを挑む際は、延命できるのもこれで最後になると悟った上で自らが望み続けた願いを叶えるために狂気的な執念で襲い掛かった。
    ちなみに彼の真の願いとは“自分の造った全ての武器が幸せに生きられる世界を作る”事。
    彼を作った者は武器は誰かに使われる事で初めて意味を持つ道具であり、武器をどれだけ犠牲にしようがたかが道具に命などないのだから構わない、武器を使って世界征服するのが武器の本望でもあり願いなのだという言葉を残していた。
    つまるところ、世界を征服したい創造主の欲望のためひたすらに強い武器を作ろうと数多の武器を犠牲にしながら試行錯誤を繰り返し完成したのがカジオーだったのだ。
    初めて頭部をすり替えた際、頭に刻まれた記憶を見た彼は自分は使い捨ての道具として生み出された事を知ってしまった。
    そのため人々にとっての願いとは武器の命を軽くしか見ない残酷なもの、噛み砕いて言えば“願いとは武器が幸せになれないもの”だと思い込んでしまっていた。
    ならば最初から願い事など叶わない世界にすれば誰も武器に願いをかける事は無くなり犠牲も無くなる。
    武器が持ち主などいなくてもその存在意義はあるのだと証明できるように武器が支配する世界を作る事ができれば、自分のように辛く苦しい思いをする憐れな武器はいなくなると考え侵略計画を企てた。
    武器を“道具”ではなく“命ある存在”として見てほしい……ただそれだけの想いが年月を重ねる内に歪んでいき、いつしか世界そのものを滅ぼす災厄となってしまった。
    武器達を幸せにしてあげたい、それが叶わない世界など壊れてしまえば良いと結論付けた彼は、武器の幸せのために世界を変える事に決めた。
    自身にもこのような願い事があったため、スターピースをすぐに叩き壊したりはせず胸元に貼り付けていた。
    部下に当たり散らす事こそあれど我が子のように大切に思っているのは紛れもない事実で、彼らを守る為なら自分がどうなろうと構わないという自己犠牲的な面も持ち合わせている。
    実際、言い方を変えれば“本物の代わり”という彼にとって特大級の地雷である量産型を作ったきっかけは、それまで我が子を失う悲しみを経験した事が無かったために形はどうあれ代わりがいなければいずれ喪失の痛みに耐え切れなくなると考えたから。
    彼にとっては量産型だろうと本物と変わらない大切な存在で、大量生産されているにも関わらず武器世界や武器工場の道中に量産型の残骸が一つも落ちていないのがその想いの表れの一端。
    それほど大切に思っている武器達が戦いに敗れ次々に壊れ息絶えていく様を目の当たりにし、最期を看取った彼がどんな心境だったのかは言うまでもないだろう。
    倒された後は爆発四散して消滅したかと思われたが、確かに彼の正しき心から生まれた“真の願い”を受け取っていた最後のスターピースの力により他の武器共々復活。
    ジーノの計らいによりパレードに(半ば強制的に)参加させられた後、マリオワールドでは武器が平和に暮らす事が可能だという事に気が付く。
    そしてこの世界の住民と共存するために“今のまま世界を変えればいい”と諭され、改心して侵略計画を放棄した。
    以降はブーマーを除く他の武器達と共にモンスタウンの何処かに身を置いている。
    また、彼の願いが叶った証として具現化した黄色い星の欠片をペンダントのように首から常時ぶら下げている。
    侵略者としていくつもの世界を渡り歩き征服しては捨て去り……その過程で彼は本当は気付いていた。
    自分のように辛い思いをする武器はいなくなるどころか、むしろ憐れな存在が増えていく一方であると。
    壮絶な過去を抱えつつ武器世界の王として君臨し続けてきた間、心の内には常に“自分の願いは正しいのか”という迷いがあったと明かしている。
    今では憑き物が落ちてすっかり優しいおじいちゃんになり、武器以外の種族に対して極度に排他的だった性格も随分と丸くなった。
    ただしいくら心から望んでいた願いが叶ったとはいえ、高血圧と癇癪持ちは未だ健在のようである。
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