呼び名が偽装も兼ねてパパとミ・シエロになるあまえ梶くんと、許容するフロイドさん。「僕ねぇ、小さい頃からパパって居なかったんですよ。いや、赤ちゃんの時は居たのかな。まぁ、みーんな母親の恋人かダンナです。みーんなパパって呼ばせたがりましたけど。だからかな、パパって存在に憧れてるんです」
「……ふぅん、で?カジは今更パパが欲しいのか?それじゃあ作るか?今の梶なら入れ食いだろうな?」
「特にいらないです」
「んー?俺にこのネタを振るってぇのは作って欲しいってコトじゃねぇのか?」
「じゃなくて、僕にとってフロイドがパパみたいってはなしですよ!言わせんな恥ずかしいでしょ!」
「おいおい、こんなデケェガキ認知した覚えないぜ。いったいどんな陰謀だよ?」
「すいませんね!ほんのちょーっと思ってたことがゲボといっしょに出ただけですよ!」
「ははぁ、飲み過ぎたんだな。ションベン行っとくか?マスター、コイツに水頼むよ」
「あーあー!言うはずじゃなかったんすけど」
「お前は俺のかわいい息子。今から死地に連れて行くのも愛故よ。心中しようぜ?」
「御免被ります。カゾクとは心中しない主義です」
「ツれねぇな、ミ・シエロ」
「パパ、僕もう酔っちゃったから帰りたい」
「ああ、パパがとっておきの場所へ連れて帰ってやるよ」