デリヘル呼んだらホストが来た④「おっまたせ~」
湯船につかっていると全裸の一二三がやけに楽しそうに浴室に入ってきた。タオルかなにか巻いてくるかと思っていたので少し面食らう。
一二三は不摂生な夜職のわりに整った体つきをしていた。美容には気を遣っているとたまたま見た雑誌の特集に載っていたような気がするから、ジムかなにかに通っているのかもしれない。幻太郎が無言で立ち上がるとバスチェアに座るよう促される。
「じゃ、しつれいしや~す」
これまた一二三の持参品らしい、ネットを束ねたようなスポンジでボディソープをたくさん泡立て背後からワシワシと洗われる。人に身体を洗われる経験なんてないので、なんだか拾いたての犬かなにかにでもなった気分だ。
最初は手で洗われていたが、そのうち一二三の胸が幻太郎の背中に押し付けられた。そのままボディソープのぬめりを借りて、ぬるぬると滑らせる。一二三はわりと筋肉質な身体をしているので、正直あまり感触はよくない。ふと一二三が幻太郎に問いかける。
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