ペット 執筆作業が一段落したアイクは今日、次の執筆のためのフィールドワークへと出かけていった。昼過ぎに出かけ日が沈む頃に帰ってきた彼は帰ってきたっきり僕を放ったらかして机に向かい今日の成果を纏めている。
(喉乾いたなぁ、なんか持ってこよ)
一緒にいるんだから構ってよ、なんて遅れてきた思春期のように駄々をこねた時期もあったけど、今の僕はこの作業が一段落した後にたくさん構ってくれることを知っている。今ではただただ早く終わらないかな、と彼の傍でソワソワするだけになった。
書斎から出てキッチンへ。喉を潤してくれる何かが無いかと冷蔵庫を開ける。
(コーラ…は今は駄目だから…あ、牛乳の賞味期限がそろそろだ。確かドーナツもあったから牛乳と一緒に食べちゃおう)
1814