【マロで頂いた曲】
●三日月ステップ　（r-906
●どこにいてもおなじさ　（ハンバートハンバート
●たりないeye （フレデリック
●真っ赤なCAR （フレデリック
●幸せ　（back number
●Phantom Joke （UNISON SQUARE　GARDEN
●Invisible Sensation （UNISON SQUARE　GARDEN
●Pretender （official髭男dism
●不完全ドリーマー（愛美
○フィギュア　（SixTONES
○オンガク　（SixTONES
○恋に落ちたんだ　（A.B.C-Z

【個人的イメソン】
●アイデンティティ　（秋山黄色
●Caffeine （秋山黄色
●I'm a mess （MY FIRST STORY

七草粥と草芹とんとん、と、とんとんとん
ざく、ざくざくざく

よく切れる包丁が、小気味好い音を立てて材料を刻んでいく。春の七草と呼ばれるそれらは、正直、すずなとすずしろ、いわゆる蕪と大根以外ただの雑草に見えてしまう。芹澤自身、今切っているものは何だ、と突然聞かれてもすぐに答えることはできないだろう。まぁ、そんなことを聞いてくるような奴はここにはいないのだが。
いるのは、腹に腕を回し、ぴたりと背後から抱きついている草太だけだ。何が面白いのか、芹澤が台所に立ち、調理を始めると、必ずと言っていいほどこうして後ろから抱きついてきて、あれこれと動く手元をじっと見つめている。邪魔でないと言えば嘘になるが、支障のない範囲において、芹澤はそれを黙認していた。