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    Fuca2Fuca2

    @Fuca2Fuca2

    筆が速いのが取り柄です、Twitterで書いたものをここに入れます。
    責任ある大人しか見ちゃダメなものもぶち込みます。(ちゃんとR表示します)
    書いてる人は、品性下劣かつ下品で助兵衛です。
    だから、そんな作品しかありません。
    ※シモの話は♡喘ぎデフォです。
    最近拠点を支部に移したので、ここは跡地のようなものです。

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    Fuca2Fuca2

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    最後のお題は、生理中の夢女を看病する男、でした。
    病気の看病とかもそうなんですけど、弱ってる相手に対して(下心込みで)どこまで優しく出来るかが、男の腕の見せどころなのでは?と思います。ランダルも少しだけ登場します。

    ⑥○○の夢女を○○する男(ルーサー)「ねぇ、開けてったら」

    激しく鳴り響くノックの音に、ベッドに横たわるお嬢さんは僅かに顔を顰める。夢にまどろむ彼女の安寧を妨げる騒音に、ルーサーは珍しく舌打ちを落とした。南京錠と大きな鎖でぐるぐる巻きにされたドアノブの向こう、ぎゃあぎゃあ喚き立てる最愛の弟に向かって、彼は静かに囁く。

    「……ランダル、静かにしなさいと言っているだろう」
    「兄さんそれじゃあ早く、ドアを開けてよそしたら大人しくする、いい子にするから絶対に」
    「ダメだ」
    「なんで」
    「……背中で指をクロスさせているな?」
    「Tsk」
    ドアノブに向かって、ルーサーは深いため息をつく。それから地を這うような低い声で、ガチャガチャ忙しなく暴れ回るドアノブに向かって囁いた。

    「静かにしなさいと、言っているんだよ。分かるかな、ランダル。これはお願いじゃない、命令だ。今すぐ行儀よく、大人しく静かにしなさい」
    「私はいつだって礼儀を弁えてるよ」
    「……」
    「ねぇ、あーけーてーったら早く部屋に入れてよ僕もお嬢さんのお世話したい」
    「ダメだ」
    「なんで」
    繰り返される問答に、ルーサーは静かに首を横に振る。彼の愛しいお嬢さんが体調を崩し、昼間から寝込んでいるというのに。そして体調不良の原因が、いわゆる月のものであるという事実が、普段から賑やかな弟の喧しさに輪をかけていた。

    「ねぇねぇ、いい子にするからさぁ。ほんのちょっと、ほんのちょっとだけで良いんだよ?」
    「ダメだ」
    「兄さんのケチイジワル分からず屋」
    普段から血や肉に魅了される性質のランダルが、姉代わりである彼女の月経周期に反応しない訳が無かった。もちろん、聡明なルーサーがその事実に気付かないはずが無く。前もって彼女専用のランドリールームを用意し、個室にバスルームまで備え付けたというのに。
    サメか猟犬のように鼻が利く弟は、まだ日が昇っている時間だと言うのに寝室から抜け出して、文字通り涎を垂らしてドアの前で待ち構えていた。温かい女性の肉体から香る経血に、ランダルは興奮しきりで、鼻息荒くドアノブを捏ね繰り回す。

    「お願いっ、ほんの少し、ほんの少しで良いんだお嬢さんをぎゅうぅ〜って抱き締めさせてそれで、思いっ切り匂いを嗅がせて首と、脇と……。とにかく、汗をいっぱいかくところあっあっ、それからっへへっ、ちょこっとだけ舐めてみたり」
    ヒートアップを始めたランダルの妄言に、ルーサーの我慢が限界に達した。ピキピキと音を立てて引き攣る口角から鋭い牙が覗き、ぎらりと鈍い色に光る。頬にうっすら浮かぶ亀裂からは血走った目が浮かび上がり、ドア越しの弟を鋭利な視線で睨め付けた。

    「ランダル、今すぐその下品な口を閉じろ。さもないと、」
    そこまで呟いて、ルーサーは突然口を閉ざす。背後から聞こえた僅かな衣擦れの音に、彼は慌ててベッドに駆け寄った。
    「お嬢さん、起こしてしまったかい?」
    「ん……、」
    「ああ、すまない。ランダルがその、……珍しく早起きしているんだ。それでちょっと、ちょっとだけ賑やかなことに」
    心地好いバリトンと、遠慮がちに頬を擽る指の感触。言い訳を重ねるルーサーをぼんやりと見上げ、お嬢さんは柔らかく頬を緩めた。

    「……おはよう、ルーサー。もしかして、ずっとここに居てくれたの?」
    「ああ、……おはよう、お嬢さん」
    ゆっくり上半身を起こすお嬢さんの背中に優しく手を回しながら、ルーサーはじっくり彼女の表情を観察する。寝起きということを差し引いても青白い頬と、普段よりほんのり冷たい体温。無表情の裏で焦燥感を噛み殺しながら、彼は歪に微笑んだ。

    「体調はどうかな?まだ少し、顔色が良くないようだが」
    「そうね、頭痛はかなりマシになったわ。あとは、そうねぇ……」
    「喉は乾いていないかい、水を用意しようか?ああいや、身体を温めるためにも、お茶の方がいいのか……」
    ぶつぶつと独り言を呟くルーサーを横目に、お嬢さんはふと視線をドアに向ける。見慣れたドアノブにグルグル巻かれた鎖と、いくつもぶら下がった南京錠に彼女は目を丸くした。

    「……えっと、アレは?」
    「うん?……ああ、大丈夫。気にしないで、お嬢さん♡あれは、」
    「僕だよ早く開けて」
    ドア越しに聞こえるくぐもった声と、ドンドンと乱暴にノックされるドア。小刻みに口角を痙攣させるルーサーの隣で、彼女は不思議そうに首を捻った。

    「ランダル?」
    「A-haそうだよお嬢さん、おはようねぇ、早くここを開けて」
    「ランダル、お前は……」
    怒りに震えるルーサーの隣で、お嬢さんは無防備にもそのつま先を床に下ろす。そのまま立ち上がってドアに向かおうとする彼女を、ルーサーは慌てて抱き上げた。

    「お嬢さんっ一体何を考えているんだ、危ないだろう」
    「あ、危ないって……。どうして?」
    「どうしてもなにも、身体を休めなくては。裸足で床に降りて、これ以上体温が下がったらどうするんだい」
    「そんな、大袈裟よ」
    「大袈裟なものか」
    そう言うとルーサーはベッドに腰を下ろし、膝の上でお嬢さんを横抱きにした。掛け布団を手繰り寄せ彼女の身体をくるくる丁寧に梱包すると、ため息をひとつ零してぎゅうっと抱き締める。彼女の白い顔に頬を寄せ、荒れて赤味が差す愛しい頬骨に唇を落とした。

    「……寒くないかい?」
    「平気、大丈夫よ」
    「95.9°F、普段より1.98℉も体温が低い……」
    「誤差の範囲じゃない?」
    「君の身体は、君だけのものだ。具合が悪いからと、気軽に交換できるものじゃない。頼むからもう少し、自分を大切にしてくれないか?」
    「……今日の貴方は、随分過保護ね」
    白いシーツの中、呆れたように唇を尖らせる彼女に向かって、ルーサーは人差し指を突き出した。
    「ホルモンバランスが乱れ、腹痛を伴う出血がある。……それだけで十分だよ」
    色の薄い唇を軽くつついて、ルーサーは盛大にため息を零す。抱き締めたシーツの繭をベッドに優しく横たえると、隙間から覗く恋人の顔をじっくり眺めた。

    「私は君の恋人だ、君を想う権利がある。そして君は、私に愛される義務がある。……分かってくれるね?」
    子どもに言い聞かせる調子で、ルーサーは彼女の腹部をそっとなぞる。布団越しに触れているおかげか、大きな手の平はその冷たさを伝えることなく、ただただ優しい愛撫を繰り返した。
    さらさらと布の擦れる優しい音、一定間隔のリズム、そして何より優しい恋人の気遣いが、下腹部に纏わりつく倦怠感を少しずつ癒していった。
    とろり、再び重くなった目蓋にお嬢さんは欠伸を零す。

    「おやすみ、お嬢さん」
    「……ワガママを言ってもいい?」
    「君の望みなら、いくらでも」
    力強く頷く頷くルーサーに、お嬢さんはクスクス笑みを零す。心地好い温もりと恋人の声が何よりの睡眠導入剤となって、彼女はうとうとしながら微笑んだ。
    「あのね、喉が渇いたの」
    「それはいけない、直ちに飲み物を用意するよ。ダージリン?それともアールグレイかな?」
    「それでね。温かい紅茶もいいけれど、ソーダが飲みたい気分なの。氷がいっぱい入ったやつ。それから、ケチャップ味のポテトチップスも」
    「おや、食欲があるなんて。大変素晴らしい」
    「ふふ……、ありがとう」
    「他に何か必要なものは?」
    「ええと、……ああ、忘れてた」
    そう呟くと、彼女は布団の隙間から手を伸ばす。イミテーションのルビーが輝く人差し指にするりと指を絡めると、眠気で蕩けた眼差しでルーサーを見上げた。

    「ブラームスの子守歌と、お喋りの相手も必要よ。……すぐに戻って来てね?」
    じわり、首を赤くしたルーサーから恥ずかしさが移ったのか、お嬢さんは彼に背を向け、枕に顔を埋めてしまった。
    さらりと零れた髪の隙間、ちょこんと覗く真っ赤に色付いた耳朶をルーサーはうっとりと見つめる。ほんの少し腰を折って、恥ずかしがり屋の耳にそっと唇を寄せた。

    「……すぐに戻ってくるよ」
    吐息交じりに囁くと、音だけのキスを贈ってルーサーは立ち上がった。雁字搦めの鎖をあっさり引き千切り、ドアの外でいじけていたランダルをひょいと抱き上げる。悲鳴を上げた弟の口を乱暴に手で抑え込み、ルーサーは鼻歌交じりに廊下を歩いた。
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    Fuca2Fuca2

    DONEパネルトラップもどきのやつです、2つ目。
    嫉妬に狂い、夢女に縋りついて泣いてしまう男。でした。情けなくみっともなく泣く男が好きです。あと、ヤキモチ妬きは全夢女が好きなやつ。(誇大主語)
    ②○○に○○、夢女に○○して○○しまう男(ルーサー)きしり、薄手のブラウスが擦れて音を立てる。背中に回された大きな手と、顔に押し付けられた分厚い胸板。私はただ、モスグリーンのシャツから香る防虫剤の匂いを黙って肺に収めている。

    「……どういうことだ」
    ぽつり、ルーサーが言葉を漏らした。
    数時間ぶりに聞いた彼の声は、随分と暗く沈んでいて。少なくとも今朝の挨拶より深く、冷たいフローリングを這い回るように低く掠れていた。
    ルーサーはそれきり何も言わず、沈黙を貫いたまま私の背中を抱き締め続ける。壁掛け時計が、ポーン、ポーン、と朝の10時を告げた。
    秒針の音を聞くだけの沈黙に飽きて、少しだけ上を向き「何のこと?」とルーサーに尋ねてみる。

    「何の、こと……だって?」
    溢れそうになる何かを必死で堪えながら、ルーサーはぎこちなく私を見下ろした。いつだって無表情な彼から注がれる視線は、えも言えぬ感情に満たされている。そしてその感情は、決して好ましいものではないのだと。黄ばんだ白目に滲む血管が、微かに痙攣を繰り返す瞳孔が、ミシミシと音を立てる口角が、私に教えてくれた。
    2500

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