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    OTuraisan

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    もちさんへ プレゼントフォーユー

    Mせいじゃ様×Sせい様 指先で引っかけられるほどの小さな鍵を手に性のカリスマは花びらと舞うように浮遊しながら、自身の領域を犯してきた正邪のカリスマを見下ろした。
     ほんのりと上気した頬に震える指先。期待に満ちた表情でこちらを見てくる白と黒の混じり合う男に思わず舌打ちをする。
    「それで? どうした? 己が指定した日にちはまだ来ておらんぞ、正邪の」
    「禁欲は難しい。特に貴様を前にすると無理だ」
     はぁ、と大きくため息を吐きながら性のカリスマは小さな鍵を摘んだまま正邪の元にふわりと降り立った。
    「ハハッ、それを我慢するのが醍醐味であろう? 貴様が我を、そういうプレイに付き合わせているという自覚を持ってもらわねば」
     トンッと正邪の胸元を指先で小突く、されるがまま倒れ込んだ正邪の背中は花びらのクッションが受け止め、芳しい甘い花の香りがぶわりと広がった。
    「嗚呼、良い眺めだ」
     下腹部に重さが走る。性のカリスマが陰部を押しつけるようにM字になりながら腰を下ろしていた。エナメルのパンツに開いた穴から見える柔肌は汗ばみ、性のカリスマの興奮を表していた。
    「良い良い、これは大人しくて」
     こつりと硬い金属の貞操帯の感触を楽しむように性のカリスマは腰を揺らし、性交の真似事をしながらクツクツと喉を鳴らす。
    「性の、興奮しているなら……」
    「ダメだ」
    「ダメ? なんで?」
    「己が決めた禁欲ぞ? まだ幾日も経っておらん。貴様は一週間と言ったな……まだ四日しか経ってないぞ?」
     性のカリスマの重さと揺さぶりに正邪のカリスマは喉を震わせながら懇願めいた表情を向ける。するり、と性の指先がその喉元を撫で、唇を引っ掻くようになぞった。
    「罰を欲していたな……ふむ……期待する目を向けおって。図々しい。嗚呼、そうか……なら……フフッ」
     艶やかに笑みを浮かべた性のカリスマがまるで身体全体で押し潰すかのように正邪の上に這う。
     かり、と耳軟骨を甘噛みされ、舐められる。耳元に艶めいたぷっくりとした唇を寄せ、小さく小さく囁いた。
    「我慢して我慢して、どうしようもなくなったところを我の指が愛でるのだ。会陰から陰嚢までを舐るように撫で回してから陰茎を根元からにゅるにゅると優しく扱いて、カリを指と指に挟んでにゅこにゅこしてやろう。尿道口に指先を引っ掛け、粘液まみれの亀頭を手のひらでくるくると可愛がってやるのはどうだ?」
     正邪のカリスマは欲求に腰を押しつけながら、唇を噛み締めた。
    「なぁ……すっっっごく、気持ち良いと思わないか?」
    「う、あッ……」
     うぞぞ、と正邪の羽根が性欲に導かれるがままに蠢くと性のカリスマの四肢を拘束する。にやにやと笑みを浮かべた性のカリスマの歯と歯の間に貞操帯の鍵が挟まっていた。伸びた赤い舌が鍵を口内にしまう。
    「アハッ、ハハッ……押し倒しても、鍵を預かっているのは我ぞ?」
     正邪は眉を寄せてから羽根を元に戻し、性の胸元に顔を埋めた。その頭をよしよしと撫でながら、口の中に入れていた鍵を性のカリスマはごくりと飲み下した。
     目を見開き、信じられないものを見たという顔をする正邪に性のカリスマは満面の笑みを咲かせた。
    「あと十日だな。それで二週間だ」
     コツコツと金属に包まれた貞操帯を指で弾き、熱を孕んだ息をふっと正邪の顔に吹きかける。
    「射精管理の罰はやはり射精管理に限る」
     十日後、この崩れない表情をどれだけぐちゃぐちゃにしてやろうかと想像し、性のカリスマの背筋が甘く疼いた。
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