ただいまいっぷくちゅう!⦅レイヴン、レイヴン…⦆
――どうしたの、エア
⦅あのV.Ⅳとかいう馴れ馴れしい男のことですが⦆
――ラスティがどうかした?
頭の中で響く「交信」と、周りから怪しまれずに会話するのにも慣れた頃、突然彼女が切り出した。目の奥でちかちかと光る友人と対話するように、ひっきりなしに届く依頼の映されたタブレットから顔を上げた独立傭兵レイヴンは、彼女…エアの話に耳を傾ける。
⦅はい、彼は先日のアイスワーム討伐のブリーフィング前後から面白い挙動をしておりまして。突然禁煙の決意表明をウォルターにしたと思ったら何故か取っ組み合いの喧嘩にまで発展して……そこで少し、そんな彼に悪戯を思いつきまして⦆
――待ってそれは初耳。…あんまり意地悪しないであげてね
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