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    あおい

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    草鈴/草すず
    草太さんが鈴芽ちゃんに膝枕で耳かきしてもらう話
    無性に甘えたい草太さん。草鈴が同棲しています。

    #草鈴

    ソファーに座り、並んでテレビを眺めていた。画面には最近話題になっているドラマが流れており、鈴芽はこのドラマを毎週楽しみにしている。
    草太はまだ慣れない教師の業務に奔走しており、残業でこの時間家にいないこともあるためドラマの内容は飛び飛びでしか分からない。それでも、シーンが変わる度に同じようにコロコロと変わる鈴芽の表情を隣で見ているのは楽しかった。しかし主演の俳優が映ると、途端に草太の胸の中にはモヤモヤとしたものが渦巻いてしまう。
    主演の男は普段はキラキラとした衣装を着て歌って踊るアイドルで、最近は俳優としても活動している。鈴芽が嬉しそうに画面を見ているから、以前「この人のファンなの?」と聞いてみたが、その時は答えをはぐらかされてしまった。
    後日、居酒屋で酒を飲みつつ何となく芹澤にその話をしたら「あー、そのアイドルなら鈴芽ちゃん好きって言ってたわ」とサラリと言われ、草太はあまりの衝撃に芹澤に詰め寄った。
    「なんで芹澤が知ってるんだ!」
    「そりゃあ、鈴芽ちゃんが草太には言わないでって…あ、やべ。言っちゃった」
    はは、と誤魔化すように笑って芹澤は唐揚げを口に放り込む。
    「俺には…言いたくないことだったのか…」
    自分は好きな芸能人すら教えてもらえないなんて。鈴芽は芹澤と友達感覚で接しており、メッセージのやり取りも頻繁にしているという。
    芹澤は誰に対してもフランクな奴だし、上京したばかりの鈴芽さんにとって頼れる大人は多ければ多い方がいいと草太も容認していたが、まさか知らぬ間に自分よりも芹澤との距離が縮まっていたなんて。もしかして恋人だと思っているのも自分だけなのではと、草太はガクリと項垂れた。
    「そんな落ち込むなって」
    「落ち込むに決まってるだろう。俺は、同居してるのに鈴芽さんの好きな芸能人すら知らないんだぞ」
    「だってお前、鈴芽ちゃんが自分以外の男にきゃあきゃあしてたら妬くだろ」
    「なっ…!」
    思いもよらぬ言葉にガバッと顔を上げると、何とも面倒くさそうな顔をしてジョッキを傾ける芹澤と目が合った。
    「草太が余計なこと考えて落ち込みそうだからって、鈴芽ちゃん、草太には推しがいること隠してたらしいよ。俺が言っちゃったけど」
    「俺はアイドルに嫉妬なんてしない」
    「ほんとかよ」
    鈴芽だって女子大生だ。巷ではアイドルや俳優などを熱心に応援する“推し活”というものが若い女性の間で流行っているようだし、鈴芽にも“推し”の1人や2人いてもおかしくはない。それに、アイドルは恋愛対象じゃないだろう。鈴芽が自分以外の、テレビやポスターの中の男に夢中になっていようと、自分から離れていくわけじゃないし、別に放ったらかしにされているなんて思ったりは……。
    「しない…と思う、多分」
    「声小さっ!だから鈴芽ちゃん言わなかったんだよ、無自覚激重彼氏。草太さぁ、鈴芽ちゃんの趣味に口出すような面倒くさい男になるなよ」
    「分かってる。それぐらい弁えてるよ」
    あの時は芹澤にそう言ったものの、草太の胸の中にはメラメラと嫉妬の炎が燃えたぎっている。草太のこういうところを芹澤は“重い”と言ったが、全ては愛ゆえ。
    しかしそんな自分の見苦しい感情は一切表に出さず、草太は閉じ師を続けるうちに鍛えられた精神力をもってして鈴芽と並んでにこやかにドラマを眺めていた。
    隣にいる鈴芽からはシャンプーの甘い香りがする。ドラマが始まる前に2人とも入浴を済ませており、湯上りの体はまだほのかにあたたかくて寄りかかると心地よかった。
    「もう、草太さん重い」
    「……うん、俺は重いよ」
    「は?自覚あるなら退いてよ!ドラマ観てるの!」
    「鈴芽さんがあたたかくて気持ちいいんだ。もう少しこうしていたい」
    「…………しょうがないなぁ」
    口を尖らせて、でも満更でもないような顔で鈴芽は草太の好きにさせてくれた。
    ざわめいていた草太の胸の内側がすぅっと穏やかになり、満たされていく。草太はそっと鈴芽を抱きしめると、柔らかな髪に頬を寄せた。
    ドラマは気付けばエンディングまで終わっており、鈴芽がくるりと草太の方を向く。
    「草太さん、ドラマ終わったよ」
    「んー…」
    しかし草太の口から出たのは愚図る幼子のような、鼻にかかった声だった。離れたくないと言っているのが容易に分かる。
    「草太さんって、時々すごく子どもっぽくなるよね」
    「そんなことない。俺は教師でありじいちゃんのように立派な閉じ師だ。きちんとした大人だよ」
    そう言いながらも草太は鈴芽にくっ付いたままだ。
    鈴芽のことが好き、自分だけの鈴芽でいてほしい、離したくない。
    草太はいつも鈴芽のことを愛していたが、先程までの嫉妬心からの反動か今日は何時になくその想いが溢れている。
    それに、実はこうして恋人らしく鈴芽に甘えるのも久しぶりなのだ。連日の残業、先週と先々週の週末は閉じ師として地方へ赴いていた。ようやく鈴芽とゆっくり甘い時間を過ごせる。ならはま心ゆくまで堪能したいというもの。
    草太は鈴芽の丸い後頭部に額をぐりぐりと擦り付け、甘い香りを肺いっぱいに吸い込んだ。
    「んー、私も別にこのままでいいけど…あ、草太さん!耳かきしてあげる!」
    「耳かき?」
    なんでいきなり、と草太は鈴芽から顔を上げて首を傾げる。
    「私ね、お母さんによく耳かきしてもらってたの。私まだ小さかったし、自分じゃできなかったから。それでね、お母さんの耳かきが本当に気持ちよくて、大好きだったんだ。だからしょっちゅうやってってお願いしてた。今の草太さんみたいにお母さんにギューって抱きついて」
    「は…っ!?俺は耳かきは自分でできる!」
    「いいから、いいから!それに、甘えたい時に耳かきはぴったりなんだよ」
    幼い頃の朧気な、でも大切な記憶。あまり覚えていないというが、草太を探して故郷に帰ってから鈴芽は母との記憶をいくつか思い出していた。恐らく、耳かきもそのひとつ。
    母との思い出をなぞるように鈴芽が草太に耳かきを提案したのだとしたら、それは鈴芽にとって特別な、意味のある行為のような気がした。
    それに、あぁは言ったものの鈴芽に耳かきをしてもらうというのはなんというか、変な意味ではなくとても魅力的だった。
    「分かった。よろしく頼む」
    「うん!」
    律儀に頭を下げる草太に満面の笑みで頷く鈴芽は、太陽のようにあたたかく眩しかった。その笑顔に、草太は会ったことのない鈴芽の母の面影を見た気がした。



    「ここに頭乗せて」
    必要な道具を用意してから、鈴芽は自分の太腿をぽんぽんと叩く。それがどういう意味であるかは明白。草太はダメだと首を横に振った。
    「それはさすがにできない!いくら恋人とはいえ、そんな…」
    「草太さん気にしすぎ。早く!お母さんも耳かきする時こうやってたし」
    鈴芽は母のやり方に倣うらしい。耳かきといえば膝枕。しないと先に進まない。
    今からするのは耳かきで、決してやましいことではない。
    草太はそう何度も自分に言い聞かせてから、覚悟を決めてそっと柔らかな太腿に頭を乗せた。
    草太にとって、誰かに膝枕してもらうというのは初めての経験だった。
    程よい柔らかさ。自分同じボディーソープのにおいに混じって、自分とは異なる甘いにおいがしてドキリとする。先程のシャンプーの香りよりも甘さが強いそのにおいは、当然のように草太の鼓動を早くさせた。カァッと体が熱くなり、何とか平静を装おうと心の中で祝詞を唱える。
    「髪、邪魔にならないように避けるね」
    「あ、あぁ」
    鈴芽が丁寧に草太の青みがかった黒髪を撫でる。サラサラとした髪は絹糸のように手触りがよく、繰り返し撫でる優しい手つきに、膝枕に緊張して硬くなっていた草太の体から自然と力が抜けていく。程よく草太の体がゆるんだところで、髪を耳の後ろに掛けてヘアクリップで留めた。
    「草太さんって、耳の形キレイだよね」
    「耳に綺麗とかあるのか?」
    「あるよ。耳たぶもそんなに厚くないし、芹澤さんみたいにピアスも開いてないし」
    耳触るねと一声かけてから鈴芽が耳たぶを指で挟み、戯れるようにぎゅっぎゅっと揉む。
    そのまま一定のリズムで揉まれると、なんだかマッサージをされているみたいで心地よかった。
    「芹澤はピアスを開けすぎだよ。でも、最近は休みの日しか着けてないらしい。さすがに学校じゃできないからな」
    「へぇ、芹澤さんもちゃんと先生してるんだ」
    「週末になる度に穴が塞がってるんじゃないかってビクビクしてるよ」
    「ははっ、そんなにすぐ塞がるかなぁ」
    話しながら耳の裏側を擽ると、ピクリと草太の肩が震えた。耳の溝を人差し指で細かくなぞり、それと一緒に親指で挟み込むように裏側を揉んでいく。
    「草太さんはピアス開けないの?」
    「俺はいいかな。酒とか煙草とか、そういうことは全部芹澤とやってきたけど、ピアスだけはやらなかった」
    「なんで?」
    「閉じ師をしてると怪我をすることも多いから、わざわざ自分で自分の体に穴を開けるのは何となく気が引けた…って言ったら大層な理由だけど、怖かっただけだよ。芹澤の話を聞いたら痛そうだったし」
    「ふふ、草太さんって意外なところで怖がりだよね」
    「頼りない?」
    「全然。草太さんは戸締まりして私たちを守ってくれてるんだもん。頼りなくなんかないよ」
    すりすり、すりすり。鈴芽の手が草太の耳を撫で、擽り、揉んでいく。耳の溝に合わせて這う指は時折かりかりと優しく耳を掻いてくれて、それがまた心地よい安らぎをもたらした。
    鈴芽の手があたたかいからか、だんだんと耳が熱を帯びてきて瞼が重たくなってくる。
    「鈴芽さん…その、いつまで耳を触ってるんだ?耳かきは?」
    「だって草太さんの耳、ふにふにしててずっと触ってたくなるんだもん。もしかして嫌だった?」
    「いや、構わないけど…君の手が気持ちよくて…寝てしまいそうなんだ。この体勢で寝るわけにはいかないから、できれば早くしてくれると助かる」
    「え、草太さん眠いの!?」
    大好きな草太が自分の指先ひとつで眠たくなっている。それは鈴芽に言いようのない高揚感をもたらした。
    もしかして耳かきしてたら、本当に寝ちゃうんじゃない!?私の膝の上で眠る草太さん…何それかわいい!しかも草太さんの寝顔見放題ってこと!?
    これはなんとしても寝てもらわなければ。
    鈴芽は気合いを入れてテーブルに置いておいた耳かきとティッシュを取る。
    竹製の、後ろに白い梵天の付いたシンプルな耳かきはどちらが買ってきたものだったか。こうして一緒に暮らすようになり、いつの間にかものが増えていく。それはまるで、幸せが積み重なっていくようだった。
    「耳かきやっていくね。お母さんのやり方思い出しながらやるから、もし痛かったりしたらすぐに言ってよ」
    「ちょっと待ってくれ!まさか、初めてやるのか?いや、初めてじゃないとしたらそれはそれで複雑だけど…本当に大丈夫なのか?」
    「大丈夫だって。お母さんのやり方は何となく覚えてるし、平気平気」
    自信満々の鈴芽。鈴芽のことを信用していない訳ではないが、不安が残る。耳の縁に匙が触れると、草太はピクリと肩を揺らして目を瞑った。
    鈴芽だって丸っきり初めてという訳じゃない。誰かに耳かきをした経験はないが、授業でケアの一環として軽く触れたことがあるのだ。耳かきは医療行為ではないから深くは扱わなかったが、その時に力加減くらいは教わっている。
    つーっと優しく縁をなぞると、削られた垢が少しだけ匙の上に溜まった。それをティッシュで拭ってから、今度は溝になっているところを掻く。
    かり…かり…かりかり…かりかり…こりこり…こりこり…こり…
    確かお母さんにやってもらった時はこの辺が。
    「草太さん、この窪みのところ気持ちよくない?こうやってカリカリってすると…」
    かりかり…かりかり…かり…
    鈴芽の囁く声と耳元で鳴る音が混ざって、徐々に頭の中がぼんやりとしてくる。
    「中に入れるから動かないでね」
    こり…こり…こりこり…こりこり…くりくり…くりくり…くりくり…
    「あっ…鈴芽さ…んっ…」
    耳壁に張り付いた耳垢がズルリと動く感覚がした。少しずつ汚れが剥がれる度に、言いようのない快感が全身を駆け抜ける。耳かきとは、こんなに気持ちいいものだっただろうか。
    「うんうん、この剥がれるかんじ気持ちいいよね。草太さんさっきお風呂入ったから、耳の中がまだちょっと湿ってるのかな?耳垢がくっついていっぱい取れそう…もうちょっとで…取れた!」
    「う、ぁ……んんっ」
    耳壁から耳垢が全て剥がれ、草太の全身にぞくぞくとした震えが走る。思わずぎゅっと目を瞑って、その甘く痺れるような快感に耐えた。
    「草太さん、おっきいの取れた!すごい達成感!」
    「はぁ…うん、そうだね…」
    鈴芽は嬉々としているが、先程の快感の余韻にぼんやりとしている草太は返事をするので精一杯だ。
    鈴芽は耳垢を落とさないようにゆっくりと耳かきを穴から引き抜く。
    「草太さん、気持ちよさそうな顔してる。もうちょっとで右側終わりね。やりすぎもよくないんだって」
    残った小さな垢を丁寧に掬い取ってから、鈴芽は円柱のケースから綿棒を1本抜き取った。
    「仕上げに綿棒で細かいの取っていくね」
    耳の縁、穴の入り口近く、穴の中と順々に綿棒でなぞっていく。耳の中を優しく擦られると、擽ったいような淡い快感についウトウトしてしまい、草太はいつの間にか目を閉じていた。
    「あれ、草太さん寝ちゃった?」
    「……起きてるよ」
    そうは言ってても以前として目は閉じられたままだし、その声はふわふわとした舌っ足らずでとても眠そうだ。
    「右側終わったし、寝るなら左の耳を上にしてからにしてくださいねー」
    「だから、寝ないって。鈴芽さんを枕替わりになんてできない」
    「そんなの気にしなくていいのに」
    「俺が寝たら君は動けないだろ」
    かといってここでやめてもらうのも惜しく、草太は眠い目を擦りながらゴロリとソファーの上で寝返りをうった。
    「ふふ、だから言ったでしょ。甘えたい時に耳かきはぴったりだって。耳、触るね」
    こうして始める前に毎回声をかけてくれるのは、鈴芽が看護師のたまごだからだろうか。優しく声をかけられるととても落ち着く。
    鈴芽さんはきっと、いい看護師になるだろうな。
    かりかり…かりかり…こりこり…こりこり…
    先程と同じ手順で左側も耳かきをしていく。手前にあった汚れを掻き集めて取り除いてから、奥を探る。すると、奥の方でカツっと何かに当たるような感触がした。
    「んっ…」
    「あ、ごめん!痛かった?」
    「いや…今のところ…痒い…」
    触れたことにより生じたむずむずとした痒みに草太が身じろぐので、鈴芽はそっと草太の頭を押さえる。
    「はいはい、動かないでくださーい」
    「……すまない」
    「ふふ、痒いとこ掻いてあげるね」
    耳かきを小刻みに動かして掻いていく。痒いところを的確に掻かれるのは、とろけるように気持ちがいい。草太はくったりと力を抜いて鈴芽に身を任せた。
    耳壁にくっついている汚れは固まっているようで、耳かきを細かく慎重に動かして少しずつ剥がしていく。
    かりかり…かりかり…こりこり…かりっ…かりかり…がり…
    「もうちょっとで取れそうなんだよな…」
    「ん…んんっ……」
    耳垢が徐々に剥がれていくにつれて、余程気持ちいいのか草太の口から微かな吐息が漏れる。
    かりかり…こりこり…かりかり…かりっ
    「よし!取れた!」
    ぐっと耳かきを持ち上げるような動きに、草太が一瞬だけ眉を寄せる。しかしまたすぐにうっとりとした表情に戻りほぅと小さく息を吐いた。
    鈴芽はゆっくりと耳かきを穴から引き抜き、ティッシュで匙を拭う。
    「痒いの治まった?」
    問いかけの返事はなく、代わりに聞こえてくるのは静かな寝息。
    「ふふ、寝ちゃった」
    仕上げに綿棒で軽く耳の中を拭いながら、そういえば私もお母さんの耳かきで最後まで起きていられたことなかったな、と過去の記憶を懐かしむ。
    鈴芽が耳かきを終えても、草太は目を覚まさなかった。
    「寝起きの悪い人っているよねぇ」
    いつかと同じ台詞を口にしながら、思惑通り草太の寝顔を隅々まで眺める。
    美しく整った横顔。しかし、今はどこかあどけなくてかわいく見えてしまうのは、普段凛とした草太が無防備に自分の膝の上で寝ているからだろうか。
    「やっぱり、草太さんって時々子どもっぽいんだよね」
    命をかけて人々を守る閉じ師の仕事と、子どもたちのことを常に考えて行動しなければならない教師の仕事。どちらも人のために何かをする仕事だけれど、その分気を張ることも多い。
    そんな草太が無防備に熟睡できるのは、それだけ鈴芽の傍にいると安心できるということだ。
    「おやすみなさい。ゆっくり休んでね」
    時に草太からもらう愛が大きすぎてちゃんと返せているか不安になるけれど、自分が草太にとって安らげる場所になれていることが鈴芽は嬉しかった。
    愛しい人の重みを膝の上に感じながら、手触りのいい髪を撫でながら、今日はキスをしないでおこうと鈴芽は決めた。
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