願い星⑥暖かい日差し、ふかふかのベッドの上で目が覚める。
「おはよう、よく眠れたか?」
ああ、おはよう。この焦げた匂いは君の仕業かい?
「なっ…パンを焼いたんだよ、あとスコーンも…。早く顔を洗ってこい」
スコーン?炭の間違いだろ。
待って、スコーンってなんだい?
「まだ寝ぼけてるのか」
ここはどこだい?マシューは?マシューはどこにいる?というか君は……
「さっさと目を覚ませ。お前の相棒はそこにいるだろ」
「ーーーッは!?」
はっと目を覚ますと川辺に打ち上げられていた。体が痛い…流木や石にぶつかったんだ…
「マシュー…どこだい?」
辺りを見渡すが暗くて何も見えない。手探りで地面に触れるとサラリとしたなにかに触れた。
「マシュー!!ここにいたんだね…!」
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