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    とよ/ことよ

    @r9gk_co104

    とよ(ことよ)の落書き倉庫です。

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    とよ/ことよ

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    長いネタの前振りっぽい下町デートネタから、本編?まで。
    本にできたらいいなぁって思いつつ( *´艸`)

    ネタツイなのに長いです

    #マゼヴェル
    mazevelle.

    約束の木の実※妄想ネタ(下町デート~本編)下町デートで、屋台物を互いに食べさせ合うのかーわいー って妄想。

    これうまいぞ、と買い求めたドライフルーツをつまんで、隣のマゼルに手渡すつもりで差し出したらそのままパクっと指ごと食べられて、一瞬指先吸われてドキっとするんだけど、それしたマゼルは何の色も無くて、自分が意識しすぎてるのか?と苦笑いするヴェルナーと、ちょっとは意識してほしくてワザとそんなことしたマゼル。

    お返しにとルゲに教わった屋台の裏串焼きメニュー(常連になっても簡単には教えてくれないので、ヴェルナーは食べたことが無い)を買ってきてヴェルナーを喜ばせるマゼル。そして当然のように串を向けてあーんって言うマゼル。
    あーんって言われてかわいいなあこいつって惚けた感想抱きつつ素直にあーんするヴェルナー。
    ばかっぷるかな。

    タレが口端について、舐めとろうとするマゼルと寸でで顔を背けられたヴェルナー。
    避けられてきょとんとするマゼルに、子供じゃないんだからとポケットから出したハンカチで自分はぬぐうんだけど、マゼの頬についたタレはしっかり舐めるヴェルナー。
    ありがとう!と全開笑顔で応えつつも、ほわぁぁヴェからのきすー!と昇天しそうなマゼル。

    下町デート回いつですかー

    ----------*----------*----------*----------*----------*----------

    先日鍵垢の方で旅行者の方がドイツだったかの売店で買った肉サンドが流れてきて…肉が…数センチあったんですよね、私の指三本くらいの幅あるように見えた。
    マゼヴェルにはぜひあれを大口開けてもごもご食べて欲しい。

    肉質によっては嚙み切れなくて、被りついたままドウシヨウ?!ってなってるヴェルナー。隣で難なく噛み千切ってるマゼル見て、さす勇ペンラを心で振るヴェルナー。
    顔背けて隠すように肉サンドから口を話してそそっと包み直し直し。
    顎鍛えないとなとヘンテコな決意をするヴェルナーはどこにいますか。あ、うちのこか。
    顎鍛えるなら固い物たべればいいのか??とナッツをよく食べるようになるヴェルナー。
    ヴェルナー、ナッツが好きなんだーと田舎で培った植物知識で、宿泊客にも好評だった木の実探してはせっせと貢ぐマゼル。

    周囲からは求愛給餌?と思われていたりいなかったり。


    ----------*----------*----------*----------*----------*----------
    【こっから本編?】


    魔物討伐バイト帰りに偶然実家の宿屋で宿泊者相手に売ってたナッツの実を見つけて、手持ちの袋一杯に収穫してホクホクのマゼと、酷い臭いをさせているそれに距離を取る他の冒険者たち。
    ギルドに戻る道すがら、依頼帰りのヴェを見つけて駆け寄ろうとするんだけど、周囲の人たちも顔をしかめる臭いをさせている荷物を思い出して足を止める。
    いつもなら嬉々として駆け寄るマゼが立ち止まるし、周囲は何故かマゼに嫌悪の視線を浴びさせてるしで、ヴェにとっては異様な光景で、何があったんだと慌てて駆け寄って数歩で異臭に足が止まる。
    え、これ、あいつから?
    あ、ヴェまで…。
    しょぼくれるマゼに足を進めるどこまでもマゼに甘いヴェ。
    「お前すごい臭いだぞ」
    「ヴェー…」
    討伐帰りでギルドへの報告はまだだと聞いて、あそこまでこの臭い撒き散らして歩くのは流石に…と考えていたら、マゼと一緒だった冒険者が一足先に報告を済ませ、マゼの分の報酬を持って来てくれて解決。
    本当はダメだけど、報告に来た冒険者一同が臭かったのと、事実確認で外を覗いたギルド員が人々からめっちゃ避けられてるマゼ見て、風に香る異臭に、これ以上近づかれたくない!!!という正直な思いからイレギュラー対応。
    正直者で律儀な冒険者と一緒できてよかったね。
    マゼがいるのでちょっと外れた道を通って学園へ向かう二人。
    「で、それなんなんだ」
    「あ、木の実なんだけど、これ美味しいんだよ!」
    「へぇ…(ドリアンみたいなものか?)お前さんが言うならうまいんだろうな」
    「うん!処理が面倒なんだけど、すっごくおいしいんだ!ヴェにもぜひ食べてもらいたいなっ!」
    村でも食べられないものとして処分されてて、村八分で宿屋なのにあまり余裕のある生活ではなくて、少しでも家計の足しと空腹満たしで、誰も食べられるものを増やそうとしてた時に、腐った実から取り出した種を割って食べる小動物を見て、もしかしたらと試したら美味しくて、それから家族のちょっとした楽しみとして作ってたと、ムラハチ部分はぼやかして楽しそうに語るマゼに、素直にすごい発見したなと褒めるヴェ。
    暮らしぶりの違いなんて気にも留めず、あくまでも対等に接するヴェに、本当に中身がきれいな人だよねぇ君ってと惚れ惚れ。

    学園内に持ち込むのは流石にまずいからと、敷地から外れあ森の中に、マゼが言った通りに二人で埋め埋め。何度目の共同作業でしょうか。数えきれませんね?
    「季節が一周したら掘り出して種を乾かして中の芯を食べるんだ」
    「気の長い話だな」
    「でも格別な味だよ!」
    待っててねと笑うマゼに、楽しみにしてると応えるヴェ。
    学園時代の約束の一つ。
    叶わなかった約束の一つ。
    この後スタピだ討伐だで二人は約束を忘れてしまう。

    という前振り(前振りかい

    とある日の焚き木を囲んで野営してる勇者PT。
    保存食のナッツ食べながら、フェリがヴェが最初に奢ってくれたナッツがすごくおいしかったって話をして、ぼくだって、と対抗心でヴぇと奢り合いした屋台の話をしようとして、埋めたナッツの事を思い出す。
    急に口をつぐんで俯いたマゼに、どうしていつもみたいに嫉妬して口出さないんだろうと不思議に思って顔を覗き込んだら、すごく寂しそうな顔をして。
    あ、これ、アニキ(ヴェ)案件だ。
    何か察したフェリとPTメンバによる誘導で、ヴェとの約束が果たせなかった、食べさせてあげたかったなぁって諦めきった顔で白状するマゼ。
    勇者というだけで魔王討伐の重責を負わされ、生死を掛けた戦いを強いられているマゼの、ほんの小さな約束すらも犠牲にしないといけないのかと、チクチクする大人と、じゃあ帰りましょうと約束を優先する子供たち。
    魔物は待っちゃくれないから場合によっては休息日に休息できない、旅の途中で街に寄れても物資補給メインでほとんど余暇はないし、討伐目的の旅だからよそ事楽しむ気持ちの余裕もない。
    今、世界で一番休みなく酷使されてるの俺達でしょ(アニキ除く)!
    ほんのちょっと自分の時間持っても文句を言われる筋合いはありません。むしろそれほど事態がひっ迫しているのだとしたら、連合国軍でも組織してここ(討伐最前線)までくるべきです。

    ちゃきちゃき片づけを始めたフェリとラウに、
    でもみんなが一日でも早く安心して暮らせるように…と言い募ろうとして、ふわっとラウが笑う。
    国で、不安な日々を送っている人々、いると思いますか?
    そういわれた瞬間に、涙が勝手に溢れそうになって、ぐっと我慢するマゼ。
    そうだった、ずっと彼が、僕の後ろを守ってくれてるんだった。
    魔族が襲ってきても、内部で混乱が起きても、いつだってヴェが解決してマゼが背後を気にしなくていいように、ただ前を向いて進めるようにしてくれてるんだった、と思い出して、そっと願い出る。
    「帰っても、いい、かな」
    満面の笑顔で答える子供たちと、当然だろと頭をなでるルゲと、うなずいて返す大人二人。
    この後、王都の戻って、マゼ以外はお宿に泊まり、マゼは木の実を埋めた場所に。
    このあたりだよねと記憶の場所を掘り起こすけれど、ほんの数粒しか無くて、あんなにあったのにどうして?!とあちこち掘り返して探すけど見つからなくて。
    「深さが足りなくて動物に食べられちゃったのかな…」
    しょんぼりしつつも、これだけでも食べてもらいたいと、生活魔法で洗って、割って、乾かして、一粒だけ味見をして、おいしさにほころぶヴェの顔を想って、ふわりと口元に笑みを浮かべ、大事に大事に出来上がったナッツを袋に収めてツェア家へ向かう。
    もう夜も更けて、人様の家に行くには不適切な時間だけど、24時間いつ何時でも勇者PTを迎え入れるように言ってあるから気にするなと言われているので、今夜だけはそれに甘えてしまおうと道を急ぐマゼ。

    執務室で仕事をしつつ、ふと机の上の瓶に手を伸ばしてころころ転していると、マゼが来たよと報告が。
    こんな時間に来るなんて何か起きたのかと警戒する一方で、次の目的地が遠くて当分会えないと思っていたので、ほんの少し嬉しくて、ちょっとそわるヴェ。
    夜分にごめんね、と入室してきたマゼに、まだ仕事してたから気にするなと言ったらちょっとお小言食らって苦笑いのヴェ。
    手元に大事そうに持つ小袋が目に入って、それは?と訊ねたら、君にと差し出され、受け取って中を見たら見慣れたナッツ。
    「ナッツ。約束したよね」
    「…覚えてたのか」
    ぽつり呟いた言葉に、ちょっと前まで忘れてたごめん、と正直に白状すると、やっぱりなって笑って机の上の小瓶を持ってくるヴェ。
    時間が立ちすぎてもまずいかもと思って、少し前に掘り出したんだといたずらな笑みを見せるかわヴェ。
    「芯を乾かすんだったよな?」
    「うん、そう。ちょっと乾燥足りないかも。乾かしていい?」
    きゅぽっと瓶開けて風魔法で宙を舞わせて乾燥。
    「便利だなぁ」
    「でもこれ、肉でやるとすっごく固くなるんだよねえ。かすかすするし」
    「乾かすのは同じなのに不思議だな」
    料理に詳しくないヴェもそれ以上言うこともなく、誰か保存食開発してやってくれないかなぁと他所へのネタフリ考えつつ、乾燥を待つ。
    出来た、と瓶に戻したナッツをつまんでヴェに差し出すけど、首を振るヴェ。
    どうして?と首を傾げると、そっち、とマゼの持って来た小袋を指す。
    「お前が持って来てくれたの、食べさせてくれよ」
    掘り起こした後でほんの数粒しか残ってなかっただろうそれ。
    きっと他にも残ってないかあちこち掘り返して探してくれただろう、そんな、自分に食べさせようと頑張ってくれた気持ちのこもったソレを食べたい。
    そっとマゼから取り上げた小袋から一粒取り出して、大事に口に運んで食べてくれるヴェに、それにこもった気持ちごと大事にされてるのが分かって、本日2度目のぐっとくるマゼ。
    ふ、と笑みをこぼすヴェに見惚れつつ、どうだった?と浮ついた声で聞くマゼに、ほんとうだな、すごくおいしい、と答えてくれて、感無量ぎゅ。

    という妄想をした。
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