花と星の季節「いまの俺が欲しいものはこれしか考えられません。鯉登さんを拘束させてください」
人生は何が起こるかわからない。一回りも年若くてものすごくかっこよくて美しくてかわいい恋人とつきあうようになって、しかも一緒に暮らすようになるなんて一年前の自分に言っても信じないだろうと月島は確信することができる。
けれど自分自身のことも、自分に起きることも想像がつくなんて思い上がりもいいことであると、いまの月島は知っている。
恋人と迎える最初の自分の誕生日をどう過ごすべきか、何を望むべきか、あるいは恋人はサプライズを考えているのではないか、月島が散々頭を悩ませた末にたどり着いたこれをおいて他にないという結論を切り出すと
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