花式 カイロ @arisaki_hspr 自創作本編とは1μも関係のない怪文書と、自創作の小説を投げつけるだけの場所です。あとちょっとセンシティブな絵も載せようと思う。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 38
花式 カイロ☆quiet followDOODLEノワールがアクセサリーショップに行く話(要約)です。ノワールの解像度が上がるかもしれません、本編にはあまり関係ないので読まなくても問題ないです。 show all(+8 images) Tap to full screen (size:630x928).Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 花式 カイロDONE登場キャラクター・ヴァイス・ノワール二十一話 面白いもの ぐっと伸びをしながら廊下を進む。途中ですれ違った寮の住人達と軽く挨拶を交わしつつ、ヴァイスは食堂へと向かっていた。夕飯を摂るためだ。 実はディアンとの作業中、実にシンプルな流れで夕飯の話題を振りかけたのだが、他にやることがあるらしく呆気なく断られてしまったのだ。その一件で変な形に吹っ切れたヴァイスは、ごく稀にあるレベルの珍行動を取ろうとしていた。そう、おひとり様ディナーだ。 他に人がいる可能性が高い食堂で夕飯を食べるのだから、厳密にはおひとり様ディナーではないだろう。が、隣やあい向かいで駄弁りながら皿を囲む者がいないのだ。それはもうお一人様と言っても相違ない。 ヴァイスは雑破な思考回路をつなげることが多かったから、そういう結論に至ることも少なくはないことだ。 4673 花式 カイロDONE登場キャラクター・ヴァイス・ディアン二十話 白状 カチコチと、時計の秒針が規則的なリズムを堅苦しそうに刻んでいる。聞き飽きたそれに鬱屈としながら、ヴァイスは目の前にある机にだらりと身を寄せた。 「なんで入り浸ってるんだ、お前は」 向かいに座る人物から言葉が飛んでくる。ヴァイスは鉛を持ち上げるように顔を上げて、その人物を見た。 「ディアン……」 「声低っ」 獣が唸るように声を漏らして、眼前の人の名前を呼ぶ。テンションが低いながらも、どこか憂慮するような声色に気が抜ける。伴うようにして更に体をだらけさせれば「邪魔すんな」と叱咤された。 今日はディアンが報告書作成を担当する日。自室にこもってカタカタとパソコンで作業を続けるディアンの元へ、ヴァイスはほぼちょっかいをかける形で押しかけたのだ。アポイントもなしにこういうことをしても、ディアンは怒りも何もしない。相変わらず甘い彼ではあるが、昔からそれが当たり前だったヴァイスは、そんな認識もなく作業を続けるディアンのことを眺めていた。 4453 花式 カイロDONE登場キャラクター・ヴァイス・グレース・ノワール・ディアン・スティル十九話 なんでもない ヴァイスは、あれからどうやってグレースの言葉に返事をしたのか覚えていない。抱いた不信感と違和感が強すぎたせいなのか、とどこか他人事に考えたが、理由を追求したところで思い出せはしなかった。 そしていつの間にやら会話は終えられ、ヴァイスは研究所を発つことになった。 「グレース様、今日はありがとうございました」 「あぁ。何かあったらいつでも来ていいからな。なんなら、検査じゃなくてただ遊びにくるのでも大歓迎だぞ? 立場上表に出ることが少ないと、お前たちに会う機会も中々訪れない。やはりそれは寂しいから」 「わ、分かりました! 分かりました、また来ますので!」 帰り際にもグレースのマシンガントーク癖が発動しかけたため、慌てたヴァイスは語気を強めてそう言った。グレースもぽかんとした後にまたもや頭を抱えたが、「待ってるぞ」と羞恥の渦中でぽそりと伝えてくれる。反省をしながらもそう返してくるのだから、歓迎している旨は本意なのだろう。ヴァイスは勝手に解釈しつつ、「はい!」と元気に答える。それに釣られたのか、グレースもにこやかに笑ってくれた。 5885 花式 カイロDONE【登場キャラクター】・ヴァイス・グレース十八話 白い蝶 検査を受けている間、ヴァイスは意識を失って、眠りの最中にいるような柔らかさに包まれる。そうして目を覚ませば、知らぬ間に検査が終わっていて、結果や所感を伝えられるのだ。 けれど今日は違った。例えるなら、夢の中で起床をすると言ったような、そんな心地を味わっていた。 体を動かそうと試みて、けれど上手くいかないことに気付く。眉を寄せて訝しみ、そうして声をあげようとしたところでまた一つの気付きを得る。声も出せない。音を紡ごうとして喉を震わせても、ヒュッと情けない空気が漏れるだけ。それも感覚だけで、実際にそのような音が聞こえる訳ではなかった。 あたりは薄闇に包まれており、そしてヴァイスは急激に不安へと誘われる。瞼にすら上手く力が入らない中、神経を集中させてどうにか目を閉じようとした。この不安から逃れるために。目を閉じたところで待つのは同じ暗闇だ。それでも何もできないよりはできた方がマシだと懸命に力を込めていれば、唐突に一筋の白が視界を掠める。急なことで驚きはしたが、目の痛みなどは一切なく、不思議な感覚を抱きながら眼球だけを動かしてその正体を追った。 5078 花式 カイロDONE【登場キャラクター】・ヴァイス・グレース十七話 親 コツコツと鳴る一人分の足音は、室内に反響して与えた以上の大きさを返してくる。一人の寂しさを味わいながら、目的の人物を探した。室内にいくつかあるドアを順に見ていって、とりあえず一番最後に目についたところに向かおうとする。そしたら、そのタイミングでヴァイスが入ろうとしていた扉とは別の扉が開く。驚いて、ばっと振り向きそちらを見やった。 「あぁ、ヴァイスか! 来ていたんだな、いらっしゃい!」 ヒールの音を高鳴らしてそう出迎えたのは、月白の長髪を高く結った一人の女性。力強い笑みを見て、ヴァイスはほんの少しだけ目を見開いた。 「——グレース様」 つぶやいたように呼んだ名は、緊張感を纏っていた。 人工亜人を造り出すことができる研究者は、両手どころか片手の指でもすっぽりと収まってしまうほどに数少ない。世代交代の面もあるが、そもそもの“方法”を知る者が限られているからなのだ。 5174 花式 カイロDONE【登場キャラクター】・ヴァイス・ノワール十六話 いざ、検査へ 翌日、ヴァイスはいつも通り朝食を済ませていつも通り労働に勤しもうとしていた。寝癖なし、武器の手入れも百点満点。よし、と意気込み部屋を出る。 そんな時、ノワールに捕まった。扉を閉めようとした瞬間、ドアノブをがっと押さえつけられて追い詰められたのだ。ヴァイスは焦り、何か彼の不況を買うようなことをしてしまったのだろうかと考える。けれど普段から自分に甘い彼に対して、何かをやらかした覚えはない。 いつにも増して深みを増したノワールの瞳を見ながら、ヴァイスは恐る恐る彼の名を呼んだ。ノワールの薄い口が開かれる。 「昨日は随分と無茶をしたみたいじゃないか」 口調はいつもの柔和なそれだったが、どこか責め立てるような感情が声に滲み出ていた。 5570 recommended works みょうがDOODLEはんがくむかいとはんがくとおの 3 ようかいさめDOODLE幻覚けーきゅむた @tamayura1549DOODLEUDI納涼 ⚠️若干ホラー 2 momoriruPROGRESSnazuan r18 hatikou13MOURNINGスミイサ ヤってるだけ飽きちゃったので供養※18歳(高校生)未満は閲覧禁止pw:攻めと受けの年齢を続けて入力(4桁) 2 monakanotamago2DONE2024年六ろの日 Rahen_0323SPUR MEスグリ対策考えてたカキツバタif、八話目です。全て幻覚。エリアゼロ編。やたら長くなってしまった。怪我の描写があったりします。とても好き勝手してるのでなんでも許せる方向け。1〜7話と過去作の「お前を殺す夢を見た」を先に読むことを推奨します。多分次で最後です。地獄の沙汰もバトル次第 8「君達には私と……エリアゼロと呼ばれる秘境を共に探索して欲しいんだ!」 ブライア先生のお呼び出しに従い教室に来たオイラ、スグリ、ゼイユ、ハルトの四人は、その前置きの後に概要を説明された。 パルデアの大穴、秘境エリアゼロ。普段は立ち入り禁止とされている未知にして危険な地帯。 そこは過去のポケモンが居るとか、まるで天国だとか、様々な憶測だか説だか伝説だかがあり。ブライア先生はテラスタル現象の調査や結晶の採取、そして伝説のポケモン『テラパゴス』の発見を果たすことを目的としているらしい。 途中で現れたパルデアリーグ委員長オモダカさんと四天王チリさんも加わり、委員長から説明が続いた。 なんやかんや小難しいことを言っていたが、要するにエリアゼロから凶暴なポケモンが飛び出しそうになる事案等が起こり、再調査をしたいと考えていて。その為の人員や時間をパルデアリーグでは捻出出来なかったので、前々から大穴の調査申請をしていたブライア先生に白羽の矢が立った、ということらしい。 27865 ナサギナDONE とちちとせDONEつづく⋯2024/06/06