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    ahorn3141

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    POIPOI 29

    ahorn3141

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    バームクーヘンエンドにならないアオオモ。
    この先で詰まったのでとりあえず投げておこう。
    ガチのバームクーヘンが書けず夢オチになった。

    バームクーヘン食べないエンド晴れた空はどこまでも澄み渡っていて、絶好の結婚式日和とでも言おうか。そんな空を見上げたその時、カラーン、カラーン……という鐘の音が鳴り響いて。
    先程誓いを終えたばかりのオモダカがハルトと共に教会から出てくる。そんな二人に浴びせるための花を持って待っていたチリは、改めて二人の幸せを願う。今まで平然とトップチャンピオンとリーグ委員長とアカデミーの理事長と多忙な日々を送っていたオモダカだが、こうして私生活の面で安寧を手にすることが出来たのならば何よりだと思う。
    隣でハッサクは号泣しているし、ポピーは目を輝かせている。
    ハルトが手を差し伸べ、オモダカは幸せそうに笑ってその手をとる
    と、思われたその時だった。

    唐突に現れたムクホークが教会に向かって突っ込んできて……オモダカの肩を掴むと、空へと舞い上がった。

    「アオキ?!」

    オモダカの悲鳴を聞いて初めて、そのムクホークがアオキの相棒だと気付く。けれどいつもアオキの肩にいる時のような落ち着いた様子はどこにもなく、どこまでも鋭い目であたりを見回しながらどこかへと飛んでいく。オモダカを掴んだまま。
    そしてハッサクの横でどこか鬱屈とした表情を浮かべていたはずのアオキは、いつの間にかどこにもいなくなっていた。

    その後、憔悴したハルトと共に皆でオモダカとアオキを探したが、どこを探しても見つけられなくて。
    彼らが発見されたのは半年以上が過ぎた頃。見つかった時には既にオモダカの腹にはアオキの子がいて。オモダカはかなり打ち拉がれた様子ではあるものの、それでも堕胎はしたくないと泣いていて。
    結局入籍は式の後にする予定だったこともあり、そのままオモダカはアオキに嫁ぐことになってしまった。



    「っていう夢を見たんですわ。」

    そうオモダカに告げると、彼女は露骨に眉を寄せた。

    「……それは、犯罪では?」
    「まぁ、拉致監禁の上、子供まで出来てるとか、夢とはいえだいぶヤバいとは思いますわ」
    「いえ。ハルトさんはまだ12,3くらいではありませんか?」
    「そっちかい! まぁ、所詮は夢ですし。荒唐無稽なのは許して欲しいですわ。」

    まぁ、確かに今思うと夢の中でもちぐはぐな感じではあるのだが。成長し大人になったハルトではなく今現在の彼だったし。
    黙ってサンドイッチをもぐもぐと頬張りながら話を聞いていたボタンがぽつりと嫌そうな顔で零す。

    「というか、夢とはいえハルトを巻き込まないで欲しいんですが」
    「ははは、堪忍なぁ」

    まぁ、実際にはありえないから気にせんで。そう言って笑う。ボタンは不満そうだが実際本気でオモダカがハルトと結婚するような事態にはならないだろう。オモダカは確かに子供が好きなのだろうと常日頃ポピーを可愛がる姿から思うが、小児性愛者ではないだろう。子供という存在はパルデアの未来そのものだから、というところが大きいように思う。実際この話をした時のオモダカの反応からも間違っていないはずだ。
    そんなことを思っていたらオモダカが微妙な顔でチリを見つめる。

    「ところで、何故その夢の話を私にするのでしょう。」
    「いやー、何というか、夢らしい荒唐無稽なとこはあるんやけど、妙にリアルでなぁ。アオキさんが本気でそんな犯罪行為やらかしたらどうしようかと思て。トップ、突然知らない人を婚約者だって連れてきたりしませんよね?」

    現実的にはありえないと思う内容なのだが。何だか特にアオキの行動が微妙に実際にやらかしそうに思えて不安になったのだ。平凡を愛する彼がそんなことはしない、と、思いたいのだが。
    あとオモダカもある日突然結婚します、と言って知らない人を連れてきたりとかしそうな気がする。

    「しませんよ。今のところ結婚の予定はありません。……親はそろそろ結婚しないのかとうるさいのは事実ですが。」
    「もし万が一誰かと結婚することになったらきちんとアオキさんを納得させるようたのんますわ。」
    「あとハルトに近付かないでもらえますか」
    「……あくまでもチリが見た夢でしょう。ハルトさんと恋愛関係になる気は一切ありませんしアオキだって現実にそこまでのことはしませんよ。……おそらく。」

    そこで断言してくれないのか。一瞬目を泳がせて付け加えた単語に思わずチリも苦笑した。
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    DONE第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』で書かせていただきました!
    ひっさびさに本気出して挑んでみましたが、急いだ分かなりしっちゃかめっちゃかな文章になっていて、読みづらくて申し訳ないです💦これが私の限界…😇ちなみにこちらhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17839801#5 の時間軸の二人です。よかったら合わせてご覧下さい✨
    第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』※支部に投稿してあるツイログまとめ内の『トイレットペーパーを買う』と同じ時間軸の二人です。
    日常ネタがお好きな方は、よかったらそちらもご覧ください!(どさくさに紛れて宣伝)



    第1回ヴィク勇ワンドロワンライ『ひまわり』


    「タダイマー」
    「おかえり! って……わっ、どうしたのそれ?」

    帰ってきたヴィクトルの腕の中には、小ぶりなひまわりの花束があった。

    「角の花屋の奥さんが、持ってイキナ~ってくれたんだ」

    角の花屋とは、僕たちが住んでいるマンションの近くにある交差点の、まさしく角にある個人経営の花屋さんのことだ。ヴィクトルはそこでよく花を買っていて、店長とその奥さんとは世間話も交わす、馴染みだったりする。

    ヴィクトルは流石ロシア男という感じで、何かにつけて日常的に花を買ってきては、僕にプレゼントしてくれる。日本の男が花を贈るといったら、母の日や誕生日ぐらいが関の山だけど、ヴィクトルはまるで息をするかのごとく自然に花を買い求め、愛の言葉と共に僕に手渡してくれるのだ。
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