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    ahorn3141

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    POIPOI 23

    ahorn3141

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    終わらないのでとりあえず仮置きして寝ます週末までに完成させたい…そして次は何とか1時間でまとまるようにしたい。

    ワンライ90分くらい。その日、オモダカはポピーに請われてテーブルシティまで降りてきていた。
    本当は仕事はまだまだ残っているのだが、今日はチリが休みのせいで暇を持て余しているポピーに「さいきんトップがあそんでくれなくて、さみしいですの」と悲しそうに言われて、それでもなお彼女を無視することが出来なかったのだ。
    まぁ、今日は朝から一日机に向かっていたし、少しくらいは気晴らしも必要だろう。
    そんなことを思いながらテーブルシティのバトルコート脇を通った時、ちょうど時計の針は3時を指していた。時計を見てオモダカはポピーを見やる。
    「さて、どうしましょう。何かおやつでも食べますか?」
    「たべたいですの! アイス……クレープもいいと思いますの!」
    オモダカの提案にポピーも笑顔で応える。それなら北東の高台の屋台のところまで行こうか、とオモダカが思ったその時。
    「あ!」
    何を見つけたのかポピーがするりとオモダカの手を離れて駆け出す。
    「ちょ、ポピー?!」
    慌てて彼女を追いかけるが、ちょうど通りがかった人に遮られて一瞬立ち止まる。その人たちが通り過ぎた時にはポピーの姿はどこにもなかった。
    どうして子供の逃げ足はこんなに早いのか。そう思いながらもオモダカはポピーが走り去った方向へと向かった。

    ポピーを探してあたりを見回しながら歩いていたその時、ベンチに座っておにぎりを食べているアオキを見つける。
    営業の途中でサボっていたのだろうか。普段であれば叱りつけるところだが、ちょうどいいところに暇そうなこの男がいたのは幸いだった。

    「アオキ、お疲れ様です。」
    「……トップ。こんなところで何を?」
    「ポピーを見かけませんでしたか?」
    「見ていませんが。どうかしたのですか?」
    「ポピーを連れて街に出てきていたのですが、はぐれてしまって。……これからどこかに行く用事がないなら、ちょっと付き合って下さい。」

    オモダカがそう頼むとアオキは嫌そうに眉を寄せる。けれども彼はそれ以上文句は言わずに立ち上がった。付き合ってくれるのだと判断しオモダカは彼を見上げる。

    「何を見つけたのかあっという間に私を振り切って行ってしまって。ちょうど人の多いところで、人混みの中であの子を見失ってしまったんです。早く見つけないと……」
    「まぁ、ポピーなら万一迷ったとしてもこの街の近辺くらいなら大丈夫でしょう。」
    「そういう問題ではないでしょう。リーグでの保護者としてあの子を迷子にさせたなんて言えないじゃないですか。」
    テーブルシティはそう治安は悪くないと思ってはいるが、不埒な輩がいないとも限らない。万一あの子に何かあったら彼女の両親に何とお詫びすればいいのか。嫌な想像をしてしまい、オモダカは首を振る。
    そんな私を見てアオキは肩を竦めた。
    「それで、はぐれる前は何をするつもりだったんですか?」
    「おやつでも食べに行こうかと話していました。アイスかクレープがいい、と言っていたでしょうか……」
    「もしかすると一人でもそちらに行くかもしれませんよ。それなら北西の屋台の方でしょうかね?」
    「……そうですね。」

    彼と連れ立って屋台を見るが、ポピーの姿はそこには無かった。
    「女の子を見ませんでしたか? 黒髪で、グレーのワンピースを着た、5歳の子なのですが……」
    「見てないねぇ。ここには来てないと思うよ。」
    「そうですか。ありがとうございます。」
    礼を言ってアオキを振り返る。別の屋台の人に話しかけるとも思えないが、やはりぼんやり立っているだけだろうか、と思わず疑う。だが彼は
    「……あれはポピーでしょうか?」
    「え?」
    アオキの指す方を見ると、確かにポピーの後頭部が見えた。すぐに建物の陰に消える。

    「追いかけましょう。」

    それからも何度かポピーの姿を見たかと思えば見失うのを繰り返して。もしかしてあの子は追いかけっこをしたくて逃げ出しただけなのではないかと勘繰り始めた頃。

    「トップ、アオキおじちゃん!」

    逃げ回るのを止めたらしいポピーが後ろからアオキに飛びつく。思わずよろけるアオキを無視して、オモダカはポピーの手を掴んだ。これ以上逃げ出されないように。。
    「ポピー、勝手に私の側を離れたら駄目でしょう。心配したんですよ。」
    「……ごめんなさいですの。」

    「それで、クレープを買いに行きますか?」
    「あっちのおみせにしましょうですの。」
    ポピーはそう言ってすぐ側のファミリーレストランを指差す。
    「アイスはあのおみせにもありますので。ここにしましょう。……トップ、おひるたべてないですよね?」
    「え? ……そういえば食べてはいなかったですね。」
    言われるまで忘れていたが、そういえば朝から何も食べていない。もともと朝起きてすぐは胃が受け付けないし、食べないことも珍しくなかった。昼食はキリがいいところまで終わらせたらにしようと思っていて……そのまま忘れていた。

    「……よくこの時間まで何も食べずにいられますね。」
    呆れたような顔でアオキがこちらを見る。
    「それじゃ、そこのバラトにでも行きますか。」
    「ポピーは見つかったので、アオキは営業に戻ってもらっても」
    「おじちゃんもいっしょにいきましょう!」

    「それで、ポピーは何故トップから逃げ出していたんですか?」
    「ちょうどぼんやりしてたアオキおじちゃんをみかけましたので。せっかくなのでトップといっしょにおさんぽをしてなかよくしてほしかったんですの。」
    「……何故、そうなったんですか。ポピー?」

    明らかに途中からポピーの作為を感じてはいたが。そんなことを考えていたとは。
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