仮面の下の君に、百面相(仮)(皆に会いたい…………。)
どうしようもなくそう思った。
お母さんにニーゴの活動のことを気づかれてからしばらく経つけれど、あれからずっとナイトコードに顔を出せていない。
夜の活動が難しくなってから、ナイトコードはおろか、作詞などの作業自体もあまり出来ないでいる。
今まで通りニーゴの活動を続ければ、きっとお母さんはすぐに気がついて、パソコンを預かっていってしまうだろう。そうなればおそらくもう、ニーゴの皆と曲を作ることは叶わないだろう。
セカイも、あんなに落ち着く場所だったのに、
カイトが来てからは気を休めることができず、あまり顔を出せないでいる。
「ーーーこのままで、いいのか?」
(私は…。)
ズキリ
なんだか胸がズキズキする。
苦しい。
ぐるぐるする。
(気持ち悪い………。)
確かこの近くには公園があったはず、そこで少し休憩しよう。
私は、公園の方角に足を向けた。