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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    POIPOI 441

    85_yako_p

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    東雲さんと漣。(2018/11/15)

    ##東雲荘一郎
    ##牙崎漣
    ##カプなし

    最近のお気に入り ふわり、と。
     徐々に漂ってくる香りの正体は、小麦粉と砂糖と卵と、たっぷりのバターが焼ける匂いだ。だけど、漣はこの香りの正体を知らない。
     それでも、だんだんと様々な屋根の下で眠るようになった漣は、最近、特にこの匂いが気に入っていた。慣れ親しんだ、らーめん屋と呼ぶ人の家の、生命の匂いのような朝食の喧噪とはまた違う、華やかで穏やかな匂い。
     この匂いが漂うと、漣の眠りは少し浅くなって、ぼやりとする。この甘い匂いにふかふかの布団はぴったりだ。寝返りをうち、布団をぎゅう、と握りしめる。甘い匂いに包まれて、ふわふわと眠りの浅瀬をたゆたう。
     「焼けましたよ。さぁ、起きてください」
     そう告げる声も、とびきり甘い。甘やかされるのは悪くない。漣はぼんやりとそう思いながら、大仰に目を開く。
     その声も、匂いも、全てが彼のためにある甘いものだ。
     王様のように彼は起き上がり、歩き出す。紅茶の匂いが混ざりだして、朝食が始まる。
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    85_yako_p

    DONE「秀の部屋に遊びに来たら百々人の載っている雑誌を集めているのが分かり、ふーんこの子僕のこと好きなのかも🎶って思って聞いてみたら『顔……っ、顔がめちゃくちゃ好みで……‼️』ってほんとに恥ずかしそうなファンの表情で言われてしまって……⁉️」な百々→(←)秀。
    というお題をあしはらさんから頂いたので、書きました!タイトルもあしはらさんにつけてもらいました。(2025/9/15)
    皮相観 しゅーくんはきっと僕のことが好き。
     本当かどうかなんてわからないけれど、そうだったらいいなって思ってる。
     だから僕は彼が見せるいろんなことを好き勝手に解釈して、組み替えて、構築して、自分勝手にしゅーくんの心を定義づける。だってしゅーくんはテレビに映る僕を熱っぽい目で見つめているし、僕が微笑めば耳を少し赤くして見せる。みのりさんに写真をもらっていることだって、僕は知っているんだから。
     自惚れたことなんて人生で一回もないんだから一度くらいいいじゃないか。そう思って、やめられないでいる。怒られたらやめるつもりだけれどバレるつもりもない。
     例えば授業中、窓越しにボールが高く高く飛んでいくのを見た時なんかに、ふと考えて微笑む、みたいな。益体のない、かわいらしいもの。
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