85_yako_p カプ入り乱れの雑多です。昔の話は解釈違いも記念にあげてます。作品全部に捏造があると思ってください。 ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 424
85_yako_p☆quiet followDONE東雲さんと漣。(2018/11/15) ##東雲荘一郎 ##牙崎漣 ##カプなし 最近のお気に入り ふわり、と。 徐々に漂ってくる香りの正体は、小麦粉と砂糖と卵と、たっぷりのバターが焼ける匂いだ。だけど、漣はこの香りの正体を知らない。 それでも、だんだんと様々な屋根の下で眠るようになった漣は、最近、特にこの匂いが気に入っていた。慣れ親しんだ、らーめん屋と呼ぶ人の家の、生命の匂いのような朝食の喧噪とはまた違う、華やかで穏やかな匂い。 この匂いが漂うと、漣の眠りは少し浅くなって、ぼやりとする。この甘い匂いにふかふかの布団はぴったりだ。寝返りをうち、布団をぎゅう、と握りしめる。甘い匂いに包まれて、ふわふわと眠りの浅瀬をたゆたう。 「焼けましたよ。さぁ、起きてください」 そう告げる声も、とびきり甘い。甘やかされるのは悪くない。漣はぼんやりとそう思いながら、大仰に目を開く。 その声も、匂いも、全てが彼のためにある甘いものだ。 王様のように彼は起き上がり、歩き出す。紅茶の匂いが混ざりだして、朝食が始まる。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 85_yako_pDONEデキてるタケ漣とタケ漣を理解してる道流の宅飲みです。初恋トークします。捏造です。(2024/6/26)初恋トークで盛り上がろうぜ タケルが酒を飲めるようになって数ヶ月が経った。タケルと漣と自分の三人で酒が飲める日を待ち侘びていたが、三年は経過してみればあっという間だったように思う。 タケルはいろんな種類の酒が飲めるから居酒屋で飲むのが嫌いではなかったが、漣は明らかに宅飲みを好んでいたから、三人で飲むときは自分の家が多い。家に酒の種類は多くないが、つまみは自分で言うのもなんだがうまいと思う。今日も自分がつまみを作り、タケルと漣が持ってきた酒で宅飲みをした。 二人は愛し合って付き合っているのだから自分抜きで飲んでもいいと思うが、こうして来てくれるのは素直に嬉しい。こうやって飲んで、いろいろなことを話して、二人が同じ家に帰るのを見送る。たまに二人を家に泊める。昔と変わらない──いや、それ以上に深くなった関係は変わらずに心地よかった。 1661 85_yako_pDONEタケルが変な動物園に迷い込む話です。Pが喋ります。タケルから漣への感情があるけどカプじゃないです。いつものSF(少し不思議)です。(2024/6/17)人間みたいね 動物園には馴染みがない。 だからこうして動物園の入口にいるだけでもなんだか不思議な気分になる。月面着陸ってほどじゃないけど、俺ってこんなところにいるんだな、みたいな。 存在を知っていて、イメージは掴んでいて、現実感はない。記憶にないだけかもしれないが、行ったことがないんだから仕方がない。正直、自分が動物園に行くって発想が全くなかったんだから、どうしようもない。 だから知り合いが動物園にいるのを見て、たったそれだけの当たり前の光景に驚いてしまった。夕方のバラエティに出演したHigh×Jokerはいろんな動物を見て、その動物にちなんだクイズに答えていく。ずっと楽しそうにしていた隼人さんは檻の中のライオンを見たときだけ、「檻がなかったらすごく怖いんだろうな」って言っていた。「かわいい」とも、「かわいそう」とも言わなかった。 8324 85_yako_pDONE鋭心先輩とケーキの話です。SF(少し不思議)です。クラファがめちゃくちゃ仲良し。なんかもう鋭心先輩好きすぎて何書いても胡乱なんですけど与太話だと思って読んでください。(2024/5/23)祝福 味覚がなくなった。ポップコーンの味がしない。 大事件といえば大事件だが、シアタールームのスクリーンにはずっと観たかった映画が流れ始めてしまっている。口の中でモサモサとした食感だけを主張しているポップコーンのことはしばらく忘れて映画を観て、この異常事態については後で考えようだなんて悠長なことを思っていた。 観終わった頃にはポップコーンのことは頭の片隅にポツンとある程度で、カラカラの喉を潤すために飲み干したコーラが甘いことに安心してその日は眠りについた。 そこで、変な夢を見た。 どこまでも広くどこまでも白い空間で、向こう側に手が届かないほど細長いテーブルに腰掛けている。クロスは潔癖なまでに白く、生活を否定しているようだ。 13056 85_yako_pDONE牙崎漣と厄介モブです。人が死んでいる可能性がありますが、死んでいないかもしれません。100本チャレンジその55(2024/5/17)起因 ある日のことだ。天道輝には人の頭上に数字が見えるようになった。 ほとんどの人間に貼り付いた数字はゼロだが、ごく稀に数字の進んだ人間がいる。何故そのような違いが出るのかはわからなかったが、そのうちに輝はあることに気がついた。 ニュースで見かけた殺人犯の数字は、決まってゼロ以外の数なのだ。 もしやこの数字は殺した人間の数なのではないか。 と、ふと考えたがそんなはずはないと自身で結論付ける。彼にはそれは間違いだと言える根拠があった。 なぜなら、牙崎漣の頭上にある数字が『3』だからだ。 漣は態度こそ悪いが根は善良であると言い切れる。そんな彼に『3』という数字がついている以上、この数が殺人の回数であるわけがない。 843 85_yako_pPASTダニレナ(タケ漣派生)のギャグエロです。経験のないレナートがえっちなお姉さんを目指す話。(ダニーはそこそこ経験があります)フォロワーが書いた嘘表紙の中身を書きました。だいぶ昔に書いた話です。全体的にノリで読んでください。 15154 85_yako_pPAST四季とタケルと漣が旅行する話です。かなり前の既刊です。SF(少し不思議)です。牙崎くんは冬眠する一 失敗した。重くなる体を引き摺りながら思う。想定外だった。まだ、猶予はあったはずなのに。 まるで逃げだすみたいだ。屈辱にも近い感情が冷え切った胃の底を焦がしていく。だが、これが逃走だとしても足を止めるわけにはいかない。逃げ込める場所の心当たりは苛立つほどに少なくて、そのなかの一つである寮へと体を引き摺っていく。 アイドルになるまでは、どこか誰にも見つからない冷たいところに身を隠せばよかったのに。大勢に見られるのは困る。だけど、今は誰にも見つからないところには行けない。 ようやく寮に辿り着けば灯りはとうに落ちていて、誰もいないラウンジはひんやりとしていた。時間が時間だ。当然だ。体温が奪われていく感覚は少しだけマシになったが、このままではきっと眠ってしまう。 35426