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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    85_yako_p

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    ナンジャサイバネがきたときの発狂(2019/06/18)

    ##サイバネ
    ##カプなし

    踊る阿呆に踊らされる阿呆「いやぁ、たまにはこういうお祭りもいいもんだな!」
     エンドーの陽気な声に、カイは短く同意を返す。カイ自身はと言えば、祭りに乗っかるには少しばかりの羞恥はあったのだが、たまの息抜きだと楽しめたのは事実だ。
     戦いあったアンドロイド達と、一時全てを忘れて餃子なんかを食べたりしたのは何だか不思議な気持ちだった。仏頂面のアンドロイドは最後まで笑うことはなかったけど、同じ味の餃子をずっと食べていた。アンドロイドに食べ物の好みがあるのか。そう問えば「そういう祭りだ」と返された。
     だが、帰宅してしまえば祭りは終わりだ。夢から自らを解放するように、つけていた猫耳としっぽを外す。手には非日常の象徴が残り、それが感傷のようなものを引っ張り出す。「ああ、終わったんだな」
     カイの呟きを拾うようにエンドーが言う。「祭りは終わるもんさ」
     そう言って、名残惜しそうにエンドーも猫の耳を外す。きっとレッカもそれに倣っていることだろう。そう思い、先程から気味が悪いほどに静かな同僚に視線を移せば、レッカはえもいわれぬような表情でこちらを見ていた。
    「……どうしたんだ、オマエ。それ、外さないのか?」
     そう問いかけた顔は眉一つ動かない。青い、とまではいかないがいつもより悪い顔色。絶望的、とまではいかないが、普段より見開かれた目。
    「ん? どうしたレッカ」
     エンドーの問いかけレッカが答えた。震える、声で。
    「…………オマエラ、それ、作り物だったのかよ…………」
    「は?」
    「……ん?」
     作り物、とはどういうことだろう。オマエラ、の耳が作り物だと言うのなら、オマエの耳はなんなんだ。
     耳をつけるときは真っ先に──朝、出会った時からつけてたのに。まさか外し方がわからないのだろうか。手のかかるやつだ。そう思いカイがその耳に手を伸ばし、思い切り引っ張った。
    「んあっ…………おい! やめろ! 痛えよバァーカ!」
    「…………は?」
     カイが思い切り引っ張った耳は外れることなく、レッカの耳に張り付いている。もふもふの猫耳。その温度は生き物のそれだった。
    「……本物?」
    「なんだと?」
     始終をみていたエンドーがレッカのしっぽに手を伸ばす。するり、と触ればレッカがびくりと体を震わせた。
    「ひっ……!」
    「…………なんだ、おまえさん。冗談と演技がうまくなったな……?」
    「……おい、ふざけてないで、」
    「ふざけてるわけねーだろうが! くっそ、どういうことだよ……!」
     どういうことだ、とはこの場にいる三人が思っている。カイが耳の根元を探れば、その耳は確かに頭から生えている。なんども触ってそれを確かめた。
    「ふぁ……っ。んん……おいっ、それやめろ!」
    「ん? ああ、すまない。本当についてるんだなって思って……」
    「しっぽもか? おい、いつの間に服に穴を空けたんだ」
    「知らねーよ! ……朝起きたらもうしっぽ生えてたから……そのためにオッサンが空けといたのかと思って…………」
     だんだんと小さくなるレッカの声。聞くに、朝目覚めたら当然のように生えていた猫耳としっぽに動揺したが、いざ二人の元にいけば二人とも猫耳やしっぽを生やしていた──正確にはつけていた──ため、また、今日はめちゃくちゃな祭りだと聞いていたため、そんなもんかと一人納得していたらしい。
    「……これ、どうすんだよ」
     祭りは終わる。明日から日常が戻ってくる。部下が、いけすかない上司がいつものようにレッカを見る。その頭には、猫耳。
    「…………おい、オッサン」
    「自分に言われてもなぁ……まぁ、完全に猫になってもちゃんと飼ってやるから」
    「今でも動物みたいなもんだろ。安心しろ、猫は好きだ。ちゃんと面倒を見てやる」
    「冗談だ。明日には治ってるだろう、放っておけ」
    「…………オマエ、元に戻る前にもう少し触らせ」
    「ふざけんな!」
     大声を出したレッカのしっぽがピンと伸び、その毛がぶわりと逆立った。
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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