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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    POIPOI 434

    85_yako_p

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    鋭百に巻き込まれる秀くん
    100本チャレンジその15(2022/01/14)

    ##100本チャレンジ
    ##鋭百

    【急募】犬。 嫌な予感は大抵当たる。これは予感でもなんでもないけど。
    「秀……その、百々人は?」
     別に鋭心先輩は百々人先輩の現在地点や体調が知りたいわけではない。それでも、ささやかな抵抗として彼が求める返答はしなかった。
    「グループトークがきてたでしょ? 打ち合わせですよ。さっきまでいたんですけどね」
     ぐ、と鋭心先輩が言葉に詰まる。そうして少しだけ考えるように息を吐いた後、意を決したように声を正して口を開いた。
    「その……百々人は、何か変わりなかったか?」
    「なにかって、なんですか?」
    「その……たとえば……いつもと違うところはなかったか?」
     この期に及んで明言を避けるもんだから、ため息ひとつをつけて返してやった。
    「百々人先輩は鋭心先輩と喧嘩してたって、俺への態度は変えませんよ」
    「……気が付いていたのか」
    「そりゃ、さすがに。初めてでもないですしね」
     思えば最初は大変だった。俺からしたら喧嘩にすらなっていない些細な言い合いでもこの二人はぐったりとしてしまったものだから、俺は俺なりにフォローをしたつもりだ。そうやってこの二人は少しずつ、健全に喧嘩が出来るようになってきた。
     なってきた、のだが。
    「……拗ねているんだ」
     主語のない言葉だ。でもわかる。これは鋭心先輩自身のことでも、ましてや俺のことでもない。それでも、この人が思い浮かべている人のことははっきりとわかってしまう。
    「俺に気を許しているということだろうが、強情なのには困りものだ。まぁ……」
     百々人先輩は時々強情。わかる、んですけどね。
    「そんなところもかわいいんだがな」
     別にかわいくないです。返事の代わりに俺は生返事をひとつ返した。


    「アマミネくん……マユミくん、何か言ってた?」
     冗談みたいなタイミングだ。さっきまでその人、ここに座っていたんですよ。いまはコンビニに行っているけど、十分もすれば戻ってくるんだから俺にこれ以上話を振らないでほしい。
    「……言ってましたよ」
    「嘘。……なんて言ってた?」
    「守秘義務です」
     義務も義理もない。でも、言うのは面倒くさいのではぐらかす。
     バレてるよね。百々人先輩はそう呟いて、あとは独り言のように甘い声を零した。
    「……マユミくんってば意地張ってるんだよ。子供みたい」
     素直になればいいのに。そう言って百々人先輩は短く笑う。ほんと、素直になればいいのになぁ。二人とも。
    「……まぁ、そういうとこはちょっとかわいいんだけどね」
     別にかわいくないです。ついさっき吐きだしかけたセリフをもう一度胸の中にしまいこむ。
     俺は天才だからわかる。鋭心先輩はコンビニで、百々人先輩が好きだと言っていた期間限定のチョコレートを買ってくる。百々人先輩は謝るきっかけを手に入れて、それを受けて鋭心先輩は「俺も悪かった」って口にするんだ。
     仲良きことは美しきかな。喧嘩するほど仲がいい。
     だったらそろそろ、夫婦喧嘩は犬も食わないということを、この二人には学んでほしい。
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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