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    MAcaROn_3923

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    MAcaROn_3923

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    以前多分鍵であげた、軍服黒騎士ヘア☕️×白軍服+ハーフアップ🥞の妄想で、行方不明になってた🥞が偶然再会したら洗脳されて敵軍にいた話の続きをほんのちょっとだけ書き足しました。

    冬彰☕️🥞

    ⚠️注意⚠️
    ・流血表現あり
    ・CPのつもりで書いてはいませんが、❄️🥞や🍨🥞に見える描写があるかもしれません。

    前回なげた分とまとめてここに投げときます

    書きたいとこ書いてるだけなので、細かい設定とかなーんも考えてません。「彰人……?」

    ずっと探していた色が視界に入り、思わず名前を呼んだ。見間違えるはずがない、燃えるような夕焼けを。
    敵軍の中に彰人はいた。最後に見た時とは真逆な白の軍服を身に纏って。

    「うそ…、なんで…っ」

    絵名さんもその姿を見つけたのだろう。驚きの表情を見せながら、今にもなきだきてしまいそうだ。

    「彰人…!!」

    気がつけば駆け出していた。
    ずっと探してた。彰人が突然居なくなって、まるで自分の半身がいなくなってしまったような、心にぽっかり穴が空いてしまったような感覚だった。
    生きていてよかった、無事でよかった。早くこの腕で抱きしめたい。そして、会いたかったとずっと探していたと伝えたい。あぁ、他にも話したいことが沢山ある。やっと…、やっと見つけた…!

    「あき…」

    ーカチャッ

    ずしりと、腹部に何かが突きつけられた。
    一瞬理解が出来なかった。落とした視界に映ったのは、俺の腹に突きつけられている銃口だった。

    「ぇ…」

    状況が理解できなくて、ぎこち無く視線を上げれば、そこに居たのは俺の知っている彰人じゃなかった。俺を見る瞳は、光なんて一切移さず冬の海のようにどこまでも冷たい。そして、向けられている明白な敵意と殺意。

    「あ、き…」
    「冬弥くんッ…!!」
    「!!」

    瞬間、すぐ目の前で銃声が響いた。そして、いつの間にか俺は彰人から離れていた。

    「バカ!何ボーッとしてるの!?銃を向けられてるの分からないの…!?」
    「ぁ…、草…薙…」

    怒鳴り声に顔を上げると、草薙がいた。どうやら草薙が咄嗟に俺の事を後退させてくれたらしい。ということは…。
    恐る恐る視線を前に向けると、変わらず冷たい目を俺に向ける彰人が持つ銃口からは、紫煙が上っていた。彰人が……、俺に発砲した……?

    「なんで…」
    「お前なんか知らねぇ。」
    「ッ…!?」

    今…なんて……

    「ただの殺すべき相手のお前のことなんか、オレの記憶にねぇ。」
    「ぁ、…え?彰人…、冗談…だろう…?」
    「気安く名前呼んでんじゃねぇよ。」
    「ッー!!」

    冷やかな彰人の視線が俺を刺した。…嘘じゃない。彰人は、本当に…俺の事を…

    「ぁ…うそだ……っ。彰人…ッ!本当に俺のことが分からないのか!?」
    「知らねぇって言ってんだろ。」
    「ちょっと、青柳くん落ち着いて…!今は…ッ!」
    「ッ…!指輪…っ、二人でお揃いのものを買っただろう…!ずっと一緒だと…、いつか2人で一緒に暮らそうと…ッ!そう約束しただろう…!!」
    「っだから…、お前なんか知らねぇって言ってんだろ…ッ」
    「ずっと探してたんだっ…。お前のことを…!!ずっと会いたかった…ッ!」
    「ッ…、うるさいっ…」
    「!!」

    突然、彰人が頭を抑えてふらついた。
    もしかして…、敵軍の奴らになにかされたんじゃ…。そのせいで記憶を改竄されていたり、洗脳されているのだとすれば…

    「彰人…!!俺の声が届いているのなら聞いて欲しい…!俺は、青柳冬弥だ…!俺は、東雲彰人…お前のことをこの世の何よりも愛している…っ!!」
    「ゔ…ッ、…るさい…はァッ、ぁ"…っ」
    「話したいことが沢山あるんだ…!だから彰人…、一緒に帰ろう…!」
    「ハァッ…、ハッ…ぅ"…っ、……と…や…?」
    「!」

    ほんの少しだけ、彰人の瞳にかつての光が戻った気がした。届いている。俺の声は彰人に届いている。このまま…!

    「そうだ、彰人…!一緒に…!」

    ーパァンッ…!

    「あ……」

    また銃声が響き、それを合図に一瞬その場が静寂に包まれた。
    じんわりと腹部が熱を持っていくのが分かる。視線を落とすと、腹部に赤が滲んでいた。瞬間、視界が揺れてそのまま地面に倒れ込んだ。

    「青柳くん…!/冬弥くんッ…!?」
    「ぁ…、きと……」
    「大丈夫だよ、彰人くん。」

    フラリとこちらに1歩踏み出した瞬間、青髪の男が背後から彰人の目を手で覆った。
    彰人じゃない、発砲したのはあの男だ。

    「大丈夫、僕に身を委ねて。ほら、疲れたでしょ?少し眠ろうか。」
    「ぁ……」

    意識が朦朧としてよく聞こえないが、男が彰人の耳元で何か言った瞬間、彰人の体がガクリと崩れた。
    そのまま男は彰人を抱えあげると、こちらに視線を向けた。

    「ダメだよ。彰人くんは返してあげない。」

    そう言って妙に優しい笑みをこちらに向けると、男は兵を率いてこの場を去ろうとした。
    このまま逃がす訳にはいかない…っ。やっと見つけたのに、今連れ戻さないでどうする…!彰人は、自分の意思であちらにいるんじゃない…。助けないと……!

    「ま"て…ッ…!ッカハ…!ゲホッゲホッ…!!」
    「出血が多すぎる…っ、今は動いちゃダメ…!!絵名さん!直ぐに手当を…!」
    「う、うん…!でも…っ、彰人は…ッ」
    「ハァ…ッ、はっ…ヒュッ…あき、…ッと…」

    だめだ…っ、このままじゃ彰人が連れていかれてしまう…。動け……、今動かないと…っ。彰人…、彰人……っ…、あきと…っ…

    「はぁ…、はっ…ぁ、…き……と…………」
    「青柳くん…?…青柳くん…ッ!!」



































    ドボンッと音を立てて体が水中に落ちた。どんどん…どんどん沈んでいく。頭はぼんやりとして何も考えられない、体も動かない。
    ただただ水底の闇の方へと沈んでいく。

    「っ…」

    口から空気が漏れた。体の中から酸素が無くなる。苦しい…。

    『大丈夫だよ、何も心配いらないから。今はもう少し眠っていようか。』

    誰かの声が聞こえる。その声のせいなのか、もっと頭がぼーっとしてくる。自分が何者なのか分からなくなっていく、そんな感覚。

    『ーー!!』

    また誰かの声が聞こえた。さっきとは違う声。だけど、その言葉は何を言っているのか分からない。
    その声はさっきと違って、思考を引き戻してくれる気がする。頭の靄が晴れるみたいな…。

    「……」

    影が落ちた。誰かが手を伸ばしてる。
    あぁ、でもダメだ…。体が動かないんだ。

    『ーーー!ーー!』

    やっぱり何を言ってるか分からない。2つ目の声、この人なのか…?誰なんだ…。知りたい…、このまま水底に沈んでいくのはいやだ…
    そう必死に願い、何とか腕を動かした。けれどその瞬間、その人を激しい水流が攫ってしまった。その光景に、不思議と心臓が跳ねて嫌だと思った。

    ーあ…、やめてくれ…。連れていかないでくれ…っ。ダメだ…やめろ…、ーー…!!
























    「……」

    ぼんやりと意識が浮上する。初めに視界に映ったのは、医務室でよく見る真っ白な天井。

    「良かった、目が覚めたんだね。」
    「……朝…比奈さん…」

    視線を動かすと、そこにはこちらを心配そうに見下ろす朝比奈さんがいた。

    「すごい汗…。随分魘されてたけど、大丈夫?」

    朝比奈さんが優しく声をかけながら汗を吹いてくれる。まだ頭がぼんやりとしてて、思考がまとまらないが、何とか口を開く。

    「……夢、…を見た気がします」
    「…怖い夢だった?」
    「分かりません…。思い…出せなくて…。」
    「そっか。うん、無理に思い出す必要は無いよ。」
    「…でも、すごく…嫌だって感じた、…気がします…」
    「…そっか、怖かったね。」
    「あの、オレどうしたんですか…?」
    「……任務の最中に急に倒れちゃったんだって。カイトさんが連れて帰って来てくれたの。」
    「そうだったんですか…。御迷惑おかけしました…」
    「ううん、大丈夫だよ。きっと、疲れが溜まってたんだと思う。外傷はないけど、倒れたばかりだから少なくともあと1日は安静にね。」
    「分かりました」
    「私は少し用事があるから、一度失礼するね。それじゃあ、くれぐれも安静に。」

    そう言って頭を優しく撫でると、朝比奈さんはそのまま部屋を出ていってしまった。
    なんか、子供扱いされてる気がする…。
    1人になって思考を巡らせたところで気づいた。意識を失うより前の事が上手く思い出せない…。靄がかかってるみたいだ…

    「っ、」

    その謎の違和感を拭いたくてもう一度思い出そうとしたが、頭痛に襲われて辞めた。
    …記憶が混濁してるだけか…?まぁ、忘れてしまったってことは、そんなに大したことじゃなかったのか…?
    …でも、なんだろうか…この感覚は…。まるで、心に穴でも空いてしまったみたいな…。

    「…」

    …いや、きっと気のせいだ。もう一休みすればきっと治る。余計なことを考える必要は無い。今は考えるのをやめて眠ろう。早く治して任務に復帰しないと…































    コツ、コツ…と静かな廊下にひとつの足音が響く。次第にそれは二つになって、まふゆとカイトはお互いの存在に気づいた。

    「やぁ、まふゆちゃん。彰人くんの様子はどうだい?」
    「…さっき目を覚ました。…何も覚えてない様子だった。」
    「そっか、問題ないようでよかったよ。」

    そう優しく笑い、カイトはまふゆの横を通り過ぎる。しかし、まふゆは振り返りカイトに声をかけた。

    「いつまでも上手くはいかない。…分かってるでしょ。」

    その言葉に、カイトも振り返ることなく足を止めた。

    「……分かってるよ。まぁ、1度再会しただけで、あんなに影響が出るなんて予想外だったけどね。…僕が思っているよりも、彰人くんの中で彼の存在は大きいみたいだね。」
    「……」
    「…でも、僕はやめないよ。たとえそれが、誰かを傷つけたとしてもね…。」

    そうはっきり言葉にすると、カイトはまた歩き出した。
    まふゆはその後ろ姿をしばらく見送った後、何も言わず反対側へと歩き始めた。



























    「……」

    医務室。冬弥はベッドの上で自分の手をじっと見つめていた。そしてやがて、後悔のため息をひとつこぼした。
    やっと彰人を見つけたのに、連れ戻せなかった。まさか、敵軍についていたなんて…。彰人のあの様子からして、自分の意思じゃないのは確かだ。洗脳か何かしらのことはされていると思う。でもだからこそ、連れ戻すのは容易じゃないかもしれない。
    俺の声は少しだとしても届いていたと思う。だって、あの一瞬だけ元の彰人に戻ったのは気のせいなんかじゃない。

    「……何とかして彰人を助けないと…」











    ーただの殺すべき相手のお前のことなんか、オレの記憶にねぇ













    「……っはぁ…、あれは正直、少し堪えたな…」

    ーコンコンコンッ

    一人落ち込んでいると、ノックが聞こえた。返事を返し、扉が開かれるて入ってきたのはメイコさんだった。

    「冬弥くん、傷の具合はどう?」
    「はい。弾も体内には残っていませんでしたし、おかげさまで順調に快復しています。」
    「そう、それは良かったわ。…その、彰人くんのこと、絵名ちゃんたちから聞いたわ…。辛かったわね…」
    「……はい。まさか、あんなことになってるなんて思いませんでした…。すみません、連れ戻すことが出来なくて…。」
    「冬弥くんが謝ることないわ。誰も悪くないもの。…それに、謝らないといけないのは私だから…」
    「え?どうしてメイコさんが…」

    そう言ったメイコさんは、暗い顔をした。何か言いにくそうに口を開いたが、一度閉じられてしまう。そして、少し間を置いたあと、もう一度開いた。

    「…彰人くんのところに青い髪の男の人がいたでしょう?」
    「あ、はい。」

    状況から察するに、恐らく彰人に何かしたのはあの男で確定だろう。しかしなぜメイコさんは、その男の話を今出すのだろうか…

    「…その人は、カイト。私の…、かつての仲間なの。」
    「え……」
    「少し色々あって、離別したの…。」
    「そう…だったんですか…」
    「…私も、カイトの目的は分からない。けれど、元私の仲間が迷惑を掛けてしまっているのは事実。…本当に、ごめんなさい…。」
    「そんな…、頭をあげてください…!」

    メイコさんは、本当に申し訳ないと言った様子で深く頭を下げた。

    「でも…」
    「本当に大丈夫ですから。」
    「……。」

    相変わらず申し訳なさそうにしたままだが、メイコさんは渋々と頭をあげてくれた。

    「冬弥くんさえ良ければ、彰人くんを助けるのを手伝わせてちょうだい。」
    「はい、ぜひ。とても頼りになります。それにメイコさんもきっと、かつての仲間と話したいこともあるでしょうし。」
    「そうね…。あまりいい別れ方をした訳では無いから…。気を使ってくれてありがとう。」
    「必ず彰人を助けて、そのカイトという人とも話をしましょう。俺も手伝います。」
    「ありがとう、冬弥くん。それじゃあ、私はこの後任務が入っているから、この辺で失礼しますするわね。お大事に。」
    「はい、ありがとうございます。」

    部屋を出ていくメイコさんを見送り、また部屋に一人になる。

    「……彰人、必ず助けるから、どうか待っててくれ。」
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    MAcaROn_3923

    DOODLE以前多分鍵であげた、軍服黒騎士ヘア☕️×白軍服+ハーフアップ🥞の妄想で、行方不明になってた🥞が偶然再会したら洗脳されて敵軍にいた話の続きをほんのちょっとだけ書き足しました。

    冬彰☕️🥞

    ⚠️注意⚠️
    ・流血表現あり
    ・CPのつもりで書いてはいませんが、❄️🥞や🍨🥞に見える描写があるかもしれません。

    前回なげた分とまとめてここに投げときます
    書きたいとこ書いてるだけなので、細かい設定とかなーんも考えてません。「彰人……?」

    ずっと探していた色が視界に入り、思わず名前を呼んだ。見間違えるはずがない、燃えるような夕焼けを。
    敵軍の中に彰人はいた。最後に見た時とは真逆な白の軍服を身に纏って。

    「うそ…、なんで…っ」

    絵名さんもその姿を見つけたのだろう。驚きの表情を見せながら、今にもなきだきてしまいそうだ。

    「彰人…!!」

    気がつけば駆け出していた。
    ずっと探してた。彰人が突然居なくなって、まるで自分の半身がいなくなってしまったような、心にぽっかり穴が空いてしまったような感覚だった。
    生きていてよかった、無事でよかった。早くこの腕で抱きしめたい。そして、会いたかったとずっと探していたと伝えたい。あぁ、他にも話したいことが沢山ある。やっと…、やっと見つけた…!
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