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    囲(かこ)

    @kakokakokaa

    TOAのなんらか

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    囲(かこ)

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    圧が強いたiさとかわいそうなルーkくんのお話。友人に送り付けたトiレをガン見しようとする話です。ガン見してるとこの描写はないのでご安心ください(?)
    ゲーム初期も初期の話です。

    監視それはタルタロス奪還時のこと──。

    「ちょーっと待った!」
    まずはブリッジを奪還しようと皆が勢いよく船室を飛び出したところでルークがそう叫んだ。
    「何よいきなり」
    出鼻を挫かれたティアがあからさまにルークを睨み付ける。だがルークは全く気にした様子もなく今出てきたドアを親指で示した。
    「トイレ行ってくる」
    「はあっ?!……あなたね、今どんな状況か分かってるの?」
    「こんな状況だからだろ、済ませるモン済ましとかねーと」
    あっけらかんとしたその態度にティアは開いた口が塞がらない様子だった。
    「やれやれ、肝が据わっていると言うのか何なのか、」
    肩を竦めながら溜め息をつくジェイドを一睨みしてから、ルークは元いた部屋に入るためドアを開いた。
    その船室はどう好意的に見たって客室とは呼べない作りだった。薄暗い室内、剥き出しのトイレ、部屋の中央にある柱から伸びた何本もの鎖……
    (足枷だよな……これ。こんなん付けられてなくて良かったぜ)
    男同士ならともかく、ティアがいる前では格好が付かない。それに枷をされるなんて考えただけで──。
    ぶるり、と身体が震えてしまい、ルークは首を振って無理矢理その想像を頭から追い出した。
    (さっさと済ませて早く戻ろう、)
    そう思い部屋の隅にあるトイレに向かおうとしたルークだったが、突然とてつもない違和感に襲われて足を止めた。
    ──気配、を、感じる。
    それに突き刺さるような視線も。
    (まさか、敵が潜んで……?!)
    ルークの背筋に嫌な汗が流れる。
    相手は動かない。
    だが物凄いプレッシャーを感じる。
    喉元に刃物を突き立てられているような気分だ。
    ゴクリ、とルークの喉が鳴った。
    今は丸腰だ。近くに武器になるようなものも無い。どうやって応戦する。勝てる気がしない。応援を呼ぶか?いや、絶対に間に合わない。自分で何とかするしかない。
    張り詰めていく緊張感に耐えきれず、先に動いたのはルークだった。
    「誰だ────っ?!」
    勢いよく振り向きながら相手との距離を取る。拳を握って戦闘態勢を取ったルークだったが、相手を視認した途端膝から崩れ落ちそうになってしまった。
    「っておまえ!!何してんだよ!!」
    果たしてそこに立っていたのは──
    「ジェイド!!」
    ──だった。
    びしっと人差し指を突き付けられたジェイドだったが、当の本人は澄ました顔で腕組みをしている。そうして至極当然のようにこう言った。
    「監視です」
    「はっ、……はあ??」
    「あなたに逃げられても困りますし、下手に動かれても困りますからね。当然の行動でしょう」
    さあさっさとしてください。
    と言わんばかりに腕を組み直したジェイドに、ルークは思いきり怪訝そうな表情を浮かべた。
    「監視……」
    本当に監視か?
    いや監視以外の何があるって言うんだ?
    いやでもなんだか物凄く視線が突き刺さってくる。
    監視以外のなんらかの意図を感じる。
    けど監視以外のなんらかってなんだ?!
    「別に勝手な行動なんかしねーし、」
    「私のことはお気になさらず」
    おどおどしながらルークが言うと、またあっさりとジェイドに切り捨てられた。
    「じゃあせめて後ろ向いててくれよ」
    「それじゃ監視にならないでしょう」
    笑顔のプレッシャーが凄い。
    眼鏡を上げる仕草すら怖い!
    「なあそれ本当に監視、」
    「監視です」
    「ほんとのほんとにか「監視です」」
    ルークの言葉を遮ってジェイドはそうきっぱりと言い放った。
    有無を言わさぬその迫力にルークはそれ以上反論することができなかった。

    その後部屋から出てきたルークがちょっと涙目だったように見えた、とのちにティアが語ったとか語らないとか。
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    Replies from the creator

    囲(かこ)

    DONEガイルクとジェイルクが美味しいよ~というお話。
    ガイがカースロットを受けて操られていて、なおかつ「ルークを殺したいほど憎んでる」ことが発覚したけど詳しい事情は分からない、という状態でのお話です。はい。そんな時空存在しません。都合の良い世界線を勝手に作り上げました。やったね!
    カーテンだけで仕切られてる宿屋のベッド、なんかエッ(文章はここで途切れている)
    牽制仕切りのカーテンの合間を縫って誰かが入ってきた気配がする。続けてギシ、とベッドが軋む音がしてルークは目を開いた。寝ぼけまなこで視線を巡らせれば、そこにはベッドに片膝を突いてこちらを見下ろすガイの姿があった。
    「ガイ……?どした、?」
    眠たい目をこすりながら起き上がろうとするが、その前にガイの手が伸びてきて肩を押さえつけられてしまった。ルークの身体はまたシーツの上に逆戻り、馬乗りになった親友の姿が徐々に近付いてくる。暗くてよく見えなかった彼の瞳は間近で見るとどこか虚ろで、そこでようやくルークは今の状況に危機感を覚えた。
    (まさか、操られて……ッ?!)
    「ガイッ?」
    もう一度、しっかりと目を見て名前を呼ぶ。けれど親友からの返答は無く、頸動脈をなぞり上げるその指先がルークの不安を一気に煽った。
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