雪解け水槍のスカサハがいないカルデアにやってきた神槍李書文。
マスターから話を聞くに、かつて存分に殺し合ったらしい北欧最強の槍使い、スカサハとやらは食堂で呑気に甘味などを食べていた。
「お主がスカサハか。」
「そうだが。」
彼女は当然であるが李書文のことは微塵も知らない。
後からマスターとマシュが駆けてきて慌てて状況を説明する。スカサハはスカサハでも彼女は氷雪の女王であり山の女神。触れれば溶けるような、どこか幼さすら残る風貌の女。スカサハに神霊が混ざった女。
是非手合わせ願いたいと言う筈だったが…強者の顔をしていないように見えた。
「ふむ。お前が望む強さが、私のそれと噛み合うかはわからないが…」
食堂の温度が数度下がり、火が消える。
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