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    Sskr_893

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    Sskr_893

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    マフィ麺共闘軸
    カスタ目線

    マフィ麺共闘(クーク×カスタ)『 ーーっ』
     冷たい金属の感触が首筋を伝い、
    質の悪い資料用ビデオテープから何度も聞いた
    ある男の声がした。

    「生かしておいて欲しければ、ここに居る理由を言え。」
     後ろから腕を回されナイフを突きつけられている状態で顔の確認はできないが、
    コイツは間違いなくボクがいつも追っているマフィンファミリーの殺し屋。

    『は?ボクが命乞いをするとでも?やれるものならやってみなよ。』
    とまぁ煽ってみたがコイツはボクを殺す気はないようだ。
    通常なら邪魔なところに居た警察を理由の如何に因らず殺すだろう。

     不覚中の不覚だが何故コイツはここにいる。
    今日の目的はお前らではない。

    『今ボクは仕事中で忙しいんだ。話し相手が欲しいなら他を当たってくれ。』
    そう、今はマフィンファミリーではない別のマフィアの件で潜入捜査をしている。
    だから今日はコイツに構っている暇は無い。

    「...オマエ、いつも薄黄色のひよことアニキ達を追っている警察だな。」

    薄黄色のひよこ....
    あぁ、カモメの...(笑)

    『 アンタこそ、いつも連れてるデッカイわんちゃんはどうしたんだよ。

    ハッ(笑)もしかして、その傷は噛みつかれた跡か?』
    「.....いつの間に」
     
     いつの間にも何も、こんな弱っているコイツの懐から出る事など造作もない。
    お礼として傷に一発とも思ったがコイツのせいで今日の仕事をぶち壊しにされるわけにはいかない。

    潜入捜査を一からやり直しなどダルすぎる。

     あと数時間後には警察の乗り込みがあり、
    その間にここのマフィアのボスの周りで出来る限り情報収集をしなければならない。

    『 逮捕してお話しを聞いてやりたいところだけど、
    ボクは今日別件で来ている。さっさと帰っ...』
    ちょっと待てよ?そういえば今朝方...

    ―――マフィア内朝礼にて
    「昨晩、何者かがこの建屋に侵入した。弾は何発か命中させたが死体が出てこない。」




    つづく
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