あったかもしれない東二馴れ初め話10月27日、東隊作戦室でふたりきり
「お疲れ。お前が改まって話なんて珍しいな」
「はい、東さん。俺、20歳になりましたよ」
「ああ…きょう誕生日だったか、おめでとう。焼肉でも食いに行くか?」
「俺、東さんのことが好きです。よければ俺と交際してください」
上体を45度に曲げ、深々とおじぎ。
「…え?」
二宮のつむじしか見えず、表情が読めないので困惑する東
焼き鳥居酒屋でカウンター席に並んで座る沢村と東
「それで…返事はいつでもいいって言うから保留にしてきちゃって…」
「はあ〜〜〜何それ、モテ自慢?いいじゃない付き合っちゃえば。前の彼女と別れてけっこう経ってるじゃない」
「それがその…ボーダー関係者…というか…」
「なあに、何かあったら気まずいとかボーダーの体面とか考えてるわけ?東くんなんてすでに噂立ち放題の色々言われたい放題なんだからそんなの気にする必要ないでしょ」
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