梓白「やあ。全員お揃いだね?」
陽「みんなお疲れ様。このメンバーはギベオン...だよね?」
世和「お、てことは...」
梓紗京「戦闘!?」
梓白「いやいや、俺たちが出るなんて相当なことだよ。今日集まった理由はまた別」
梓紗「僕たち他にすることあるっけ?」
梓白「前に言ったでしょ。俺たちには決めなきゃいけない事があるって」
世和「あー、そういや言ってたな」
陽「それで、決めなきゃいけないことって?」
梓白「このチームにはリーダーがいない」
4人「「は?」」
梓白「だから、セレナイト、オブシディアンにはそれぞれ一応リーダーがいるでしょ?でも俺たち、ギベオンにはそれがまだ...」
陽「君は何を言ってるのかな?」
世和「いるじゃん」
京「しろじゃないの?」
梓紗「しろでしょ?」
梓白「俺はリーダーになった覚えないよ?」
世和「このチームって梓白が選んだメンバーだろ?じゃあ梓白がリーダーなのは普通じゃね?」
梓白「俺は戦闘に特化したメンバーを選抜しろと言われただけ。どうかな陽?君がリーダーは」
陽「僕は君がリーダーとしてしっかりできるようにサポートするね」
梓白「清々しいほどの笑顔で断られちゃったなぁ。誰かリーダーやってくれないかなぁ〜」
梓紗「んふふ〜じゃあみんなで投票とかどうかなぁ〜」
梓白「全員俺に入る未来が見えてる」
陽「ふふ、よくわかってるね」
世和「満場一致ってことで梓白がリーダーでよくね?」
陽「異議なし」
梓紗「異議なーし!」
京「さんせ〜!」
世和「だってよ。どーする?」
梓白「異議あり。俺は陽か世和に任せたいところだけど。君たちはどうかな?」
陽「僕はやらないよ?」
世和「俺、リーダーとかそういうの柄じゃねえからさぁ」
梓白「俺だってそういうの柄じゃな...」
梓紗「しろはなんでリーダーやりたくないの?」
梓白「めんどくさいから」
世和「即答…」
陽「本当にそうなのかな〜」
梓白「なあに?陽様?」
陽「ふふ、なんでもないです」
京「でもさ〜、ギベオンが集まるのっていつもしろがいるからだよ?」
世和「京ちゃんいいこと言うじゃん」
陽「じゃあ戦闘に特化したチームらしく、この中で1番実力がある人にしようか」
梓白「俺だよ」
陽「ふふ、気づいた?」
梓紗「僕はしろがいいと思うし、結局どういう風に決めても全員しろになると思うな〜」
梓白「…はぁ、わかりましたよ。俺がリーダーやってあげる。ま、死にたくなければ俺について来るといいよ」
世和「切り替え早っ」
陽「こうなるとわかってたんだろうね」
京「しろかっこいい〜!」
梓紗「やっぱこうの方がしっくりくるね!」
梓白「…はぁ、結局俺がやるのか。まあいいけど」
紫音「やぁやぁ、梓白くん?超スペシャル選抜チームのリーダー様は決まったかな?」
雪音「ふ、言われなくても結果はわかるが」
梓白「あ〜、はいはい、俺でーす。俺がリーダーやりまーす」
雪音紫音「だろうな」「だろうね」
雪音「梓白がリーダーとは心強いな?」
陽「ふふ、そうだね?」
京「うんうん!」
世和「それな」
梓紗「楽しくなりそう!」
梓白「みんな俺に何を期待してるんだか。期待を裏切られても知りませんよ」
雪音「お前の期待を裏切るというのはいつもいい意味だろう」
紫音「無事に決まってよかったじゃないか。ギベオンの諸君。それにしてもこのメンバーね…ふふ、おもしろい」
梓白「それで、セレナイトとオブシディアンのリーダー様はここに何をしに来たのかな?」
雪音紫音「ちょっと見に来ただけ」
梓白「それはそれは。リーダー様方は随分とお暇なようで」
雪音「俺たちが暇ということは世間は平和ということだ」
紫音「ま、依頼に行ってるメンバーも何人かいるけどね。その依頼も戦闘じゃないからさ。割と平和だよ」
梓白「それは何より。もうギベオンで話すことも終わったし、俺たちも暇だね」
京「はる、この後何するの?」
陽「うーん、僕は特にすることないな。京くんは?」
京「えへへ、じゃあ一緒に昼寝する?」
陽「ふふ、いいね。喜んで」
京「やったー!せなとあずも行く?」
世和「おう」
梓紗「せなが行くなら僕も行く!」
京「うんうん!じゃあしろも行こ!」
梓白「大の大人がみんなでお昼寝ねぇ…」
陽「ふふ、たまにはいいんじゃない?」
梓白「ま、いいけど。他にすることもないしね」
京「やった〜!みんなでお昼寝!」
梓白「てかたまにはって君と京はよくしてるでしょ」
陽「あれ?そうだっけ?」
梓白「2匹のワンコがよく日向ぼっこしてる」
陽京「??」
世和「京ちゃんはずっと思ってたけどたしかに陽も犬っぽいときあるよな」
梓白「そうなんだよ、うちの相棒もワンコなの。てか、君もワンコっぽいんだけどね」
世和「え…俺…?」
梓白「みんな素直で分かりやすくて人懐っこくしっぽブンブン振ってる…あれ、もしかしてこのチーム、ワンコしかいない…?」
梓紗「僕も!?」
梓白「そうだねぇ…いや、君はどちらかというとにゃんこ…?」
梓紗「えへへ!じゃあ梓白もにゃんこだから僕たちおそろいだね!」
梓白「ふふ、そうだね」
紫音「…なんか超ゆるくない?これで戦闘特化とか大丈夫?」
雪音「ふ、これが梓白の選んだチームか、面白い」