今際の時まで手放す気がないミスルン隊長「どうしたんですかミスルンさん、あらたまって」
「座れ、いまから大事な話をする」
「あ、ミスルンさんトイレいつ行きました?そろそろ行ったほうがいいんじゃないですか?」
「現状、一週間に一回程度だな」
「無視か。あとでトイレ行きましょうね。一週間?なんです?」
「セック」
「わああああ!」
「少ないと思うんだ」
「性欲ほとんどないくせに何を言いますか」
「お前の寿命があと60年だとする」
「もっと生きますよ」
「このまま週一の頻度で行った場合、一年を52週とすると、残りの回数は3,120回だ」
「多いな」
「お前が死んだ後、残された俺は、一人でさみしく、どうすればいい」
「さみしいって思ってくれるんですね」
「お前がいなくなるなんて」
「……何かありました?」
「カブルー、お前が死ぬ夢を、」
「不安になったんですね。大丈夫です」
「何が大丈夫なんだ?俺を残して死ぬんだろ?」
「そうですけど。がんばって長生きしますし、生きている間は楽しく行きましょう、ね。そういうのは、もっと差し迫ってから考えましょう」
「うん」
「今日いっしょに布団入りましょうか」
「手、つないで寝る」
「はい、そうしましょう」
「撫でるな」
「泣かないでください」
「泣いてない」
「ミスルンさん、俺が死ぬ直前まで俺を抱く気でいる!!?」