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    suno_kabeuchi

    twst夢とi7の作品投下垢

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    suno_kabeuchi

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    i7SS 100本ノック 29本目
    雨の日のモンてんと天

    ##i7_SS

    降り暮らす硝子に音を混ぜて しとしとしと。静かに降る雨を窓からモンてんがじっと見つめている。ベランダのプランターに植わったプチトマトの葉がぱちぱちと水を弾いて歌っている。
     久し振りの雨だった。少なくともジョウロを持ったモンてんがいつも通り窓から出ようとするのを慌てて止めねばならない程度には久々の恵みの雨だった。
     止めたら止めたで訝しまれてしまったが、雨が降っているからモンてんが水を上げなくてもいいんだよと説明したらすんなり引き下がった。ピンクのジョウロは定位置にそっと戻された。なお水がたっぷり入ったままだったので、天はこっそり回収して中の水を捨てた。
     それから窓際に座ってじっと外を見つめている。眠っているのかと思うほど静かなので時折覗き込むが、ぱっちりおめめのままだった。
    「……モンてん、クッション使ったら?」
     あまりにも動かないのでお尻が冷えてしまうだろうと差し出したクッションにモンてんは笑顔で座った。そしてやがて寝落ちしてしまうまで、モンてんはただじっと雨降りしきる空模様を見つめ続けていた。
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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