彼岸花が嗤う/序章今日もいつも通りに武蔵神社で集会をしていた、創設当初から世話になり行き慣れた場所で東京卍會にとっての拠点とすら言える場所。そんな毎日と変わらないと思っていた、あんなことが起きる前は。
「なぁ」
「パーちんどうした?」
「なんて言えばいいかわかんねーけどよ、この神社にも行き慣れて東卍も大きくなった。懐かしく思わねーか?」
「パーが言いたいことわかる気がする、あの頃はまだ7人だったしね」
「あん時、特服作んの押し付けやがって....」
「三ツ谷止めとけ、言うだけ無駄だしな」
「まぁそうだな」
パー、三ツ谷、マイキーに俺は集会が終わってからずっと駄弁っていた。内容は創設当初の話でそんなに昔というわけではないが懐かしく感じるのはそれほどに大きい勢力になったということだろう、正直ここまで大きくなるとは思わなかった。
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