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    カナタ

    『ファイアーエムブレム風花雪月』のアッシュ×イングリットばっかり書いたり描いたりしてるアカウント。こちらには作業進捗や年齢制限絵をたま~にアップします。

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    カナタ

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    AIのべりすとで生成しつつ色々加筆修正した現パロでシルヴァン、フェリクス、アッシュがご飯に行く話。
    オチはシルメル、フェリアネ、アシュインですが、途中微妙にシルアシュ。

    【AIのべりすと】青獅子トリプルデート 男三人で一緒に食事に行く流れになったが、今度は店が決まらない。
    「当然肉だ。肉に決まっている」
     フェリクスが主張する。
    「僕はお魚のほうが嬉しいですけど、デザートが充実していればお肉でも……」
     アッシュは希望を口にしつつも妥協案を示す。
     シルヴァンはスマホでネットに接続した。
    「デザートの美味しい焼肉屋……っと」
     検索してみたものの、どれもこれも値段が高い。
    「予算オーバーするぞ。それにこの店だと女子受けしないと思うぜ」
    「女子受けはともかく、予算オーバーはちょっと困りますね……」
     なかなかの苦学生であるアッシュが呟いた。
    「ならどこへ行くんだ?」
     フェリクスが訊ねてくる。
    「うーん……。そうだなぁ……」
     悩んでいると、不意に横合いから声がかかった。
    「あれっ、三人で何してるの?」
     そちらに視線を向けると、アネットが立ち止まってこちらを見ていた。一緒にメルセデス、イングリットもいる。
    「あ、いや別に何もしてないんだけどさ」
    「そうは見えなかったけど?  随分と真剣に悩んでいたみたいじゃない」
     イングリットの言葉を受けて、アネットもうんうんと頷いた。
    「あたしも同じこと思った!  三人とも何をそんなに迷っているの?」
     その問いに対して、代表してシルヴァンが答えた。
    「実はこれから俺達三人で飯を食いに行こうと思っていてな。それでどこに食いに行くのか決めているところなんだ」
    「肉といったら肉だ」
    「僕は美味しいデザートが……」
     振り出しに戻った。
    「ふぅ~ん……。そっかぁ……。じゃあさ!」
     アネットが名案を思いついたというように手を叩いた。
    「皆で一緒に行かない!?  それなら皆で食べられるし、いいお店だって紹介できるよ!」
    彼女の提案に他の皆も名案だとばかりに頷いた。



     アネットが名前を挙げたのは、ハワイアン系のレストランだった。がっつり系のお肉からヘルシーなサラダ、クリームやフルーツたっぷりのパンケーキと、皆の需要を満たせる品揃えだ。
    「あの店か」
     店名を聞いたフェリクスが納得したように頷いた。
     しかし、フェリクスが自発的に行くような雰囲気の店ではない。
     これはもしや、アネットと一緒に……!?
    「おやおや~、フェリクス、どうしてお前がそんな店を知っているのかな~?」
     シルヴァンはわざとらしく煽った。
     すると彼はフンッと鼻を鳴らしてこう言った。
    「以前、親父殿に連れられて行ったことがあるだけだ。それがどうした」
     つまりアネットとは関係ないということらしい。
     内心つまらなく思っていると、アネットは隣を歩くメルセデスに話を振った。
    「あたしとメーチェはよく一緒に行くんだよね。サラダもいいけど、パンケーキが絶品なんだから!」
    「ええ~、特に、季節のフルーツを使ったパンケーキは、本当に美味しいわよね~」
     それを聞いていた甘い物好きのアッシュは生唾を飲み込み、食いしん坊のイングリットはじゅるりとよだれを啜った。そしてシルヴァンも……。
    「うへぇ、そりゃ楽しみだぜ。さすがに男だけで入るにはハードル高いからなぁ……」
     家族でならまだしも、男子学生だけでこのようなオシャレなレストランに突入する勇気はない。
     こうして一行は目的の店に到着した。
     店の中に入ると、店内は女性が多かったが、カップルや家族連れの客もちらほらいた。
     アネットが予約してくれていた席に案内され、メニューを眺めながら注文を決める。
    「俺はサーロインステーキとライス大盛りで」
    「僕はココナッツカレーと食後に季節のパンケーキでお願いします」
    「私はヒレステーキとハンバーグプレートを」
    「あたしはロコモコにしようかな」
    「私はシーザーサラダとパンにするわ~」
    「俺はタコライスにしてみるか」
     全員バラバラな内容だったが、店員さんは慣れたもので笑顔を浮かべたままオーダーを繰り返した。
     それからすぐに料理が運ばれてきた。
     フェリクスの頼んだサーロインステーキは大きな鉄板の上でジュウウウッと音を立てており、食欲を誘う香りが漂ってくる。
     シルヴァンはタコライスをよく混ぜ、スプーンですくって口に運んだ。
    「おおっ、結構美味いなこれ!」
     辛めのソースが米によく絡んでいる。味自体はあっさりしているが、ピリリとした刺激がアクセントになっていて飽きない。
    「俺も一口くれ」
     フェリクスがシルヴァンの手から皿を奪い取った。
    「あっ、おい!  勝手に取るなっての」
     文句を言うものの、相手は気にせず食べ進めてしまう。
    「……悪くないな」
    「そうか? ならそっちも少しくれよ」
     シルヴァンがそう言うと、フェリクスも自分のサーロインステーキを切り分けてシルヴァンの皿に乗せた。お互いに相手のを食べて感想を言い合っていると、アッシュが羨ましそうな顔をしていた。
    「僕も分けられるメニューにすれば良かったかなあ」
     アッシュが頼んだのはココナッツカレーだ。確かに一口どうぞはしにくい。
     それを聞いていたイングリットが口を開いた。
    「では、アッシュのカレーに入っている海老を一つ下さい。代わりに私のヒレステーキを少し分けましょう」
    「ありがとうございます!  嬉しいです」
    「俺のもやるぜ」
     シルヴァンは自分のタコライスを一掬いして、アッシュに差し出した。
     すると何故か、イングリットが躊躇することなくそれにパクッとかぶりつく。
    「ええっ!?」
     イングリット以外の全員が驚きに目を丸くしている中、どうやら間違えたのだと悟ったイングリットがぱっと頬を赤らめた。
    「あ、あら、美味しそうだったから、つい。シルヴァンにも私のヒレステーキを一切れあげるわね」
     恥ずかしさを誤魔化すように慌てて取り繕いながら、彼女はシルヴァンの皿にヒレステーキを置いた。それからアッシュの皿にも。
    「ありがとう、イングリット。僕の海老も」
     アッシュもイングリットの皿に海老を置いた。
    「シ、シルヴァンも食べますか?」
     さっきシルヴァンがタコライスを分けようとしたのは本来はアッシュだったからか、気を遣って確認してくれた。
     だからシルヴァンも、改めてスプーンにタコライスを掬ってアッシュに差し出した。
    「俺からもほらアッシュ、あ~ん」
    「えっ!?  は、はい、いただきます」
     アッシュは戸惑いながらも、ぱくりとタコライスを口に含んで咀嚼した。
    「うん……おいしいですね……」
    「そうだろ~。お前が頼んだココナッツカレーも一口貰うな。あ~ん……」
     シルヴァンは口を開けて、アッシュが食べさせてくれるのを待った。
    「しょ、しょうがないですね……」
     シルヴァンがアッシュのスプーンからカレーを食べさせてもらっていると、お前らは何をやっているんだとばかりにフェリクスが舌打ちした。
    「……チッ。くだらん」
    「まあまあ、そんなこと言わずに。せっかくの食事会なんだしさ」
     アネットがフェリクスに微笑みかけた。その笑みにはどこか悪戯っぽい雰囲気がある。きっと、シルヴァンたちのやり取りを見て面白がっていたのだろう。
    「……ふんっ」
     フェリクスは面白くなさそうに鼻を鳴らしたが、それ以上は何も言おうとはしなかった。
     その後も和気あいあいと食事は進み、最初から注文していたアッシュだけでなく、女性陣も追加で頼んだデザートに舌鼓を打ったのだった。



     店選びに迷っていたせいで食事を始めたのは午後一時を回っていたが、ゆっくりデザートまで楽しんでもまだ三時前だった。
    「ふぅ、腹いっぱいだぜ」
     シルヴァンは満足そうに息を吐きながら、大きく伸びをした。
    「僕も満腹ですよ~」
    「みんな、この後はどうするの?」
     アネットが呼びかけた。
     まだ解散するには早い時間だ。
    「あたしはカラオケに行きたいかなって……」
    「行こう」
     アネットの言葉に、一も二もなくフェリクスが食いついた。
    「そうね~、私もアンと一緒に行こうかしら~」
     メルセデスがおっとりと首を傾ける。
     それなら俺もカラオケだな! とシルヴァンが参加を表明するより早く、アネットが「あっ」と声を上げた。
     彼女は言いにくそうにしながらも続きを口にする。
    「もちろん、メーチェも一緒にカラオケのほうがあたしは嬉しいんだけど……、メーチェ、見たいホラー映画があるって言ってたよね。あたしは付き合えないから……、今なら誰か一緒に観てくれるんじゃないかなって……」
    「それなら俺がお供しましょう」
     すかさずシルヴァンが立候補する。
     ホラー映画自体には興味はないが、メルセデスと一緒にいられるなら何でもいい。
    「まあ~、嬉しいわ、シルヴァン。でもアン、いいの~?」
    「あたしのことは気にしなくていいよ。あたしは怖いの駄目だから、付き合えなくて悪いなって思ってたんだもん。シルヴァン、お願いね」
    「おうさ、任せとけって!」
     シルヴァンが胸を叩いてウインクしてみせると、やはりメルセデスに対する申し訳なさがあったのか、アネットはほっとした顔をした。
    「アッシュも怖いの苦手だったよね? あたし達とカラオケに行く?」
    「いえ、僕は遠慮します。この近くに、ずっと気になっていた大きな古書店があるんです。折角なのでそこに行きたくて」
    「古書店!! 私もご一緒してもいいでしょうか?」
     アッシュが言うのを聞いて、イングリットが色めき立つ。
    「はい、もちろん」
     アッシュも素直に頷いた。
     そういう訳で、シルヴァン、フェリクス、アッシュの三人で食事に行く予定は、最終的にはシルヴァンとメルセデス、フェリクスとアネット、アッシュとイングリットの三組のデートと化してお開きになったのだった。
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