「坂田さん、単刀直入に申し上げます。余命一年です。」
「はい?」
何となく糖尿の検診に来て、気が付けば馴染みの顔である医者でなく妙に真面目そうで仕事できますオーラを放つ医者と対面していて、気が付けばあと一年で死ぬと宣告を受けていて。そんな呆然とした銀時の様子を突然の死の宣告に受け止められないものと解釈したのだろう、その医者は同情の色を浮かべた。
「お気持ちはわかります、しかしこれは嘘でもドッキリでもなく事実なんです。」
「はぁ。」
「カルテを見ましたがこれまで多くの怪我をなさってきたようですね。もしかしてこの病院にいらっしゃる前にももっと怪我をなさっていましたか?もしくは劣悪な環境に身を置いていた、とか。」
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