「ふざけんじゃねぇよ」
雨の中、響いた怒声。
全員が、予想も出来なかった彼の行動に動きを止めた。
「……へ」
間の抜けた声が彼の目の前の人物から溢れ落ちる、そして……―――
【地雷の上で踊りましょう。】
「いい未来だろ?」
背後から聞こえた懐かしい声に武道は思わず振り返りたい衝動に駆られた。
何度も繰り返してタイムリープのトリガーがマイキーになってからも、また更に繰り返してここまできた。けれど、どんなに手を尽くしても、気にかけていても、いつも彼だけは堕ちていく。
(オレはこれからマイキー君に殺されるんだ)
いつからだろうか、自ら殺されに行き、過去に戻るようになったのは。
自分が壊れていく自覚はあった。でも、やめることは許されない気がしていた。
「……今回は全員生きてるんです、どうしてマイキー君は堕ちていくんですか?」
「煩い。」
書きかけ。