コックリさん・解はじめに。
長文お付き合い有難うございました。特殊CPの特殊設定ですが楽しんで頂けていれば幸いです。
それでは。
・仙狸霊幻新隆
ハーフアップにした髪。
赤い着物と羽織。黒いブーツ。
(羽織にはメスや糸、鋏などの治療道具が入っている)
羽織の中は肩から下の無いノースリーブの着物。爪も切り揃えられている。
(治療の際、袖が邪魔になるため。爪も同様)
怪異医学の心得がある。人間の治療も可能。
急を要さない限りは切ったり貼ったりの治療をする。
(怪我をこさえてくるなという意味を込めて)
怪異界にある裏・霊とか相談所の所長で怪異界の統括もしている。
仙狸という妖怪が情報不足で狂犬病や他の妖怪の噂も混ざっており、発生時期は不明。自分でも覚えていない。
あまり人間から生気を吸いたがらない&喰い殺したりもしないので常に弱っている。
(なのに霊的な治療はするので余計に弱る)
ヨシフと出会ってからはヨシフに生気を食べさせてもらっている。
太股のホルダーに仕舞っている煙管は自分の噂をこす機能を持っているので力や存在の維持にも使うし、武器や呪具としても使う。煙草としての機能は無い。
・ヨシフ
沖・ヨシフ・ヴラディスラフヴィチ(西アフリカの精霊や神様を崇拝するという意味もあるそう)
日本人の母とロシア人の父のハーフ。
(勝手にフルネームと家族を作られた可哀想な人。名前から考えるのが大変だった)
能力はホワイトノイズ。
(こちらで少しアレンジ。煙は自分で吐いたものも他人の発生させたものも使用可能。体内での硬化可能。少ない範囲での硬化可能。大雑把に形を変える事が可能)
お上の命令で晴れて人間界と怪異界の繋ぎ役に。
(苦労しそう)
部下の咲心と自分の命を助けてもらったので生気くらいくれてやる、という風にしようとしたら何時の間にか勝手に惚れていた。
母:沖 禎花(おき ていか)
日本の一般女性。体が弱く病死。
父:ヴラディスラフ・イワーノヴィチ・クラコフスキー(愛称はヴラド、スラヴァ)
ロシア人のスパイ。殉職。
祖父:イワン・クラコフスキー(愛称はワーニャ)
・ヨシフの部下
横川 咲心(よこかわ しょうご)
軽いサイコメトリーは可能だが安定はしない。
基本は誰にでも敬語。
黒髪。眼鏡。
母:横川 紡(よこかわ つむぎ)
父:横川 蒼(よこかわ そう)
高2でコックリさんに憑かれ、両親を惨殺。ヨシフに拾われる。
・社様(やしろさま)
人間界側の霊とか相談所の屋上にある社に住んでいる。面倒見がよい。
人間界側、異界側、両方の霊とか相談所が解決する怪異事件の魂の成仏などを担当する。
着物、便所サンダル。
・猫又霊幻新隆
人間界側の霊とか相談所の所長。怪異の分離が得意。悪意や憎悪などの悪いものと人間や動物の魂が混ざってしまっていた場合などに手伝う事がある。
・コックリさん+とおりゃんせ
今回の怪異。皆様ご存知コックリさん。
七十年前、仙狸霊幻が仕留め損ねた怪異。山の上の孤児院に登場する院長の子供に憑いたのがコイツ。当時は強くも無かったのですが、のらりくらりと逃げ回り、溜めに溜めたり七十年でああなりました。
そんな訳で山の上の孤児院の院長サイドを回収する前にヨシ霊の出会い編を回収する必要が出てしまい。
纏めると時代があっちこっち飛んで読み難いと思ったので別々に書く羽目になり、折角の出会いなんだからぱーっとでっかい怪異と戦わせよう、となりました。自ら首を絞めるとはこの事。
・本文の話
恋文奇譚・表の方で大体流れが決まったので、鍵になる怪異の話、襲われる側の話、というルートは確定。長く続くかは分からないけれど読み難くなる可能性を考えるとここで奇をてらう必要も無し。最後にヨシフへのネタばらし(子シフを助けたのが仙狸霊幻である事)。
これは読み手さんにはバレてもバレないでもいい。寧ろバレていると思いながら書きました。
ニヨニヨしながら読むの楽しい。
ヨシフが最後まで霊幻を思い出せなかったのはヨシフ自身が幼くて記憶が曖昧だったのと、霊幻を女性だと思っていたからですね。
子シフの暴走を止める仙狸霊幻、というのは普段仏頂面のヨシフに「嫁にする」発言させたかったのと、スパイを恋に落とすための材料と、原作のモブ君と師匠をイメージしました。
スパイや警察のあれこれ、コックリさん、とおりゃんせは私の少ない知識の総動員と教えてグーグル先生。出来るだけ調べましたが正確ではありません。ファンタジーだと思って頂ければ。
今度は大好きな映画のシーンにある嘘発見器をヨシフに使いたい。
今回はオリキャラである部下の咲心君の設定も出番もがっつり用意しました。続きを書くなら今後も出したかったのと、良く分からないオリキャラが突然死にかけても面白くないので、少しでも気に入って頂けている事をお祈りしながら瀕死に。←
仙狸霊幻がスパイであるヨシフの信頼を得るための装置ではありますが、やるからにはがっつりと。
代わりに社様と猫又霊幻は出来る限り削りました。殆どヨシフ視点で話が進むので出番が無かったと言えば無かった。
国家権力が残念な感じになるのは探偵もののお約束。原作でもアレな感じなので多少は、ね。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ヨシフと部下の咲心君の名前、及び家族の名前はスパイの名前をあれこれ使わせてもらっております。
思ったより多くて驚きました。知られていない、捕まっていないだけで実際はもっといるんでしょうね。
仙狸霊幻が咲心君の偽名に気付いたのは偽名の主を知っているからでも、知識として持っていたからでもいいかなと思います。
もう少しコックリさんの派生形とか、とおりゃんせの二番との繋がりとか言及したかったんですがここは私の腕が至らず。
とおりゃんせの二番以降、実在したのかは分かりませんが(調べると音声動画があります気になった方は是非)スパイを臭わせる内容で消された、という説があるとかないとか。こりゃあ面白いぞと。
本文中で仙狸霊幻がどの童謡との繋がりがあるかを思考するシーンがあります。あの辺りがとおりゃんせじゃなかった場合の候補でした。実は却下理由も一緒に話してくれております。
仙狸霊幻が猫の妖怪である事。霊幻新隆である事は途中で明かすつもりでいたのですが中々機会が巡って来ず。いっそ最後まで伏せて締めに名乗らせようとこの形になりました。
心配だったのは霊幻新隆が好きで読んで下さった方が悲しまないか、つまらなくはないかというところだったのですが。如何だったでしょう。
良かったらこそっと教えて頂けると参考になります(礼)
どちらでも良かった、良かった、少しだけでも霊幻視点があると嬉しかった、等、一言でも。
そもそも仙狸という妖怪の情報が少なく、人間の生気を食べる、夢魔かっ、えっちだ!という頭の悪いノリで書いているので(一応調べたんですけれどもあまり情報が出て来なかった)何故かキスシーンやちょっとえっちめのシーンが増えました。えっちくない?私には十分えっちです。これは人命救助(?)だからと頑張ってえっちくない表現を選んで書いていてます。
最終的に仙狸である事も伏せる事になり終始弱っているのは人間の生気を吸いたがらない所為だという理由を書く隙間が見つけられず、ただの病弱キャラの様に…病弱なのに強いキャラ好きですけれども。
ヨシフの服を着ていたのに何時の間にか着物になっているシーンがあります。
アレは霊力をなんやかやしてヨシフの服を着物に書き換えた、という感じで許して下さい…流石に最終局面にだぼだぼの彼シャツで参戦は…あと煙管出すのに手をズボンにずぼっとするのはちょっと格好がつかなかったので…あれも霊力をひねり出してやっているので普段はあまりやりません。
スマホのコックリさん。一応調べましたがお遊びアプリが一つだけでした。なので今回は解体に焦ったコックリさんがお遊びアプリでも飛びついて憑依した感じになります。
術者の子達はただただ可哀想です。成仏はさせたと思います。社様が。←
仙狸霊幻はそれも気に病んでいるとは思いますが、それも入れて収集がつかなくなるよりは情報を切る方を選びました。
スマホに封印して社様に持っていく事も考えましたが少しくらいならいいだろうと社様と猫又霊幻の出番を作りました。
今回、獣の霊もとり憑くコックリさんが敵だったので、表現が前回よりグロめでした。私が書くものなので大した事はないのですが、苦手な方は苦手かなと思い指定させて頂きました。無念。
仙狸霊幻が動揺した子供の霊、お礼を告げて行った霊ですが、人間の姿を取っていますが七十年前に仕留め損ねた要因でもある子供の動物霊です。訳も分からず人間に住処を追われ、何も分からない内に死んでしまった子供の動物霊に助けを求められて動揺し、取り逃がしました。悲しい。
祝詞ですが、ざっくりです。あまりがっつり書いてもよろしくないのかなと思い、祝詞っぽいなと分かる部分だけ抜粋して繋ぎました。なので本文でも霊幻は集中出来ればいいと言っています。
鳥居の方だけ社様を呼ぶために明言しております。
仙狸霊幻はこんなに弱ってるのに最強と名高い(?)コックリさんをどうやって倒すか。ですが、ヨシフが幼い頃から仙狸霊幻のために貯めておいた力を使えばいい、の力技で解決しました。
悪くは無い感じで繋げられたのではないかと思うのですが、如何でしょう。
仙狸霊幻の力のためにキスをしようとする咲心君から霊幻を奪うヨシフは入れようとしていて入れどころを失い(本当はここで好きだと気付かせるつもりだった)
そっと説明だけ入れましたがどこかで、そういえばあの時あんな感じだったね、という会話をさせたい。
最後に離れ離れになってもう会えないと思っていたら派遣されたのがヨシフ、というのは決まっていたので(コックリさんという名の馴れ初め話なので)、ヨシフが既にデレデレになってしまっていたため短めに済ませました。
もう少し長くてもいいかなと思いつつ、書きたい事は大体書き切っていたので。
それでは。此処までお付き合い頂き有難うございました。
長くなってしまいましたが楽しんで頂ければ幸いです。