【ロナドラ】Inside and OutsideInside and Outside
俺は今日、警戒令を受けてギルドの仲間とシンヨコのパトロールに出ていた筈だった。
確かサテツと一緒にいた筈だ。
それなのに、ふと気が付くと俺は一人で瓦礫の山の前に立っていた。
ここは何処だ?なんとなく見覚えのある景色だけれど。
記憶を辿りながら見渡すと、徐々に辺りが朝焼けに染まっていく。
街を歩いていた時はまだ日が暮れてすぐだったはずだ。
何らかの催眠による幻覚だろうか。
それにしても足元の荒れた地面の感触や焦げたような臭いが妙にリアルで胸が騒ぐ。
とにかく情報を集めて状況を整理しようと足を踏み出すと、朝日に照らされた景色の中で風に吹かれて何かがはためいているのを見つけそれに近づく。
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