Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    黒鯨720

    @kokugei720

    pixivに上げていない作品置き場です

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 34

    黒鯨720

    ☆quiet follow

    140字SS「覚めた夢の続き」の本編🔞
    『秘境に足を踏み入れた途端頭がぐらりと揺れたのは覚えている。
    妖しげな紫の瞳を細める、恋人と同じ顔をした男に組み敷かれる夢を見ていた。
    無理やり与えられる快楽からやっと目が覚め、額の汗を拭う。
    体を起こすと、下半身から何かがどろりと溢れる感覚に、蛍は眉をひそめた。

    「夢の……はず、だよね」』

    Age verification
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💘💘🙏💖💖💖👍👍👍👏💖💞💞💞💞💞💞💞🍌🍌🍌💖💖💖👏👏👏💞💞💘💘💖💖💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    sakikuryo

    DOODLE高杉社長について書きたい咲紅さんはおおよそ五分の夕立のあと、様々な蜂蜜を取り扱う洒落た店で嘘みたいな味のりんごを食べたことの話をしてください。

    #さみしいなにかをかく #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/595943
    面白きこともなき周回を面白く高杉社長を書いてみようとした
    途中で切れます

    ===

     あたりが焼け野原になったのを見届けてから、高杉は手近なカフェーへ入った。銅だか真鍮だかを叩いてのしたような看板に、甘たるい西洋菓子の名が焼き付けてある。店の名前なのだろう。食べたことはない菓子だったが、横文字の響きだけで十分に胸やけがする。引いた扉の蝶番はやけに重い。ベルが尖った音でちりんと云い、対して店員は、蚊の鳴くような応対で客を出迎える。
    「二名様ですね」
     お好きなお席へどうぞ、と言われて初めて高杉は、自分の後ろにもう一人居たのだと気が付いた。カルデアのマスターだ。白っぽい衣服と頬は煤だらけで、とてもじゃないが洒落たカフェーで一服する格好ではなかろう。人のことは言えないが。振り返る視界で、高杉は自分の髪の、ほどけて赤く、爛れたように黒いのをとらえた。こんな血でべとべとの人間を、よくまあ客として迎え入れたものだ。
    1215