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    ゆうや

    @asbiusagi

    ぶるろ垢
    馬狼、國神右派の総受けそう愛され大好き人間

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    ゆうや

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    チムレ

    cgkn/rokn
    未来捏造、同棲済み
    國神を褒め殺すお話





    この遊びはいつ終わるのか…
    玲王の「この間國神が出てた試合見よーぜ」から始まったのは確かだ。

    シーズンが始まって3人とも休みが重なった久しぶりの休日、習慣付いた時間に目が覚めて筋トレをしてシャワーを浴びれば、リビングにはコーヒーを飲みながら新聞とタブレットを見ている玲王がいてはよ、と軽く挨拶を交わす。
    プロテインをシェイカーで振りながら玲王の手元を覗き見れば経済だとか株だとか小難しい単語が見えて朝から眩暈がする。

    「千切は?」
    「まだ寝てる」
    「だよな…」

    玲王の向かい側に座りながら寝室のある方に目を向ければ玲王が、分かってるだろと言いたげに返してきて思わず笑ってしまう。
    起こしても起きないくせに、起きた後に文句言ってくるからなぁ…
    起こしに行こうかとも思ったけれど、別に予定も無い休みだし、寝かせといてやろうと結論づけてプロテインを飲みながら玲王をぼんやりと眺める。
    両親の会社があるからってそれに怠けるんじゃなくてちゃんと勉強して知識を入れて努力してる…。
    なかなかできる事じゃない。

    「凄いよな…お前」
    「は?なんだよ急に、褒めてもわかめスープくらいしか出てこねぇぞ」
    「ははっ、最高だな、それ」

    素直に出た言葉にきょとりと驚いたように目を丸めた玲王が数回瞬きをしてにんまりと笑って見せる。
    俺の好物出てくんのかよっ
    思わず吹き出して笑いながらプロテインを飲み干せば、玲王が思い出したように話を振ってくる。

    「今日どうせ家だろ?この間國神が出てた試合見よーぜ」
    「別に良いけど、俺がいない時に見ろよ…」
    「居るから見るんだろ」

    わざわざ出場した試合を見られるなんて青い監獄にいた時とは違って流石に気恥ずかしさがある。
    今でも自己解析も含めて試合を見返す事はあるし、千切や玲王のプレーを見ることもある。
    昔は別にそこまで意識してなかったけれど、今の関係性でのそれはまるで親が撮ったホームビデオを一緒に見るような感じがして出来るなら俺がいない時に見てほしいとは思う…
    見る事自体は別に嫌じゃない、玲王の提案に頷いた後付け足した言葉に何か企んでるように目を細める玲王に口元が引き攣る。

    「ここの2枚ブロック入ってんのどうだった?」
    「別に、そこまでフィジカル強いDFじゃ無かったな、シュートコースは潰されてんのは面倒だったけど…」
    「だよなあー、國神のみマークしてれば良いチームならそれで対策取れるけど、やっぱそうもいかねぇからなあ」

    玲王がコーヒーを新しく注いで始まった鑑賞会は場所をリビングに移してソファーに座りながら大画面のテレビで上映される。
    千切と玲王と俺の3人での同棲が始まってから、家の中のあらゆるものに拘る玲王に千切も乗っかり、手触りや品質の良いものが詰まったこの場所は2人の大好きな場所になったし、プロになって周りの目を気にするようになった事も相まって"お家デート"と言って家に籠る事が増えた。

    俺は2人から家の中のことに意見を求められて、取り敢えずトレーニング出来ればなんでも良いと答えた。
    結果、十分な広さのトレーニングルームを与えられてマシーンも完備になったので内心ちょっと引いた。
    ありがたく使わせて貰ってるので何も言えないけれど、これから意見を求められた時、少し考えてから発言しようと心に決めてる。

    試合を見始めてから大体30分、玲王が何を企んでいるのか分からないまま、真面目に試合を見ている事に身体の力が抜ける。
    身体を包み込むような絶妙な柔らかさのソファに背中を預けながら、テレビの中の自分がパスで一度ボールを離し、ダッシュでDF2人を突破するシーンが流れる。
    抜けた後、絶妙なタイミングと位置で飛んできたボールに合わせて左を振り抜き1得点。
    今のチームメイト達は俺の得意を引き出してくれる、それと同時に己の得点を奪う事を忘れない、エゴのあるチームで凄く居心地が良い。
    今回のシーズンも好スタートを切っていてチームの士気も高い。
    いつか玲王や千切のチームとも当たるだろうから楽しみで仕方ない。

    「あんまチームの事言えねぇぞ」
    「あ?良いんだよ別に、今日はそんなんじゃねぇし」

    じゃあどういうつもりなんだ、と今更ながら聞こうとしたところでタイミングよくリビングの扉が開く。

    「お、なんだ寝ぼすけお嬢、やっと起きたのか?」
    「くにがみ〜」

    髪の毛を寝癖でボサボサにした千切がリビングに入ってきたかと思えば、ソファの後ろからヘッドロックがかまされる。

    「ぐっ」
    「お前なんで起こしてくんねぇの?寂しいだろうが」

    どっからそんな力が出てくるのか、フィジカル強化した千切の腕をタップしながら、後頭部に擦り付いてくる千切をどうにか引き剥がそうとすればあっさりと腕が解かれる。

    「起こしたら怒るだろ…」
    「目が覚めた時に1人だった方が嫌だわ」

    当たり前だろと言わんばかりの千切の圧に押されて謝ってしまえば、次からは気を付けろよと言いながらソファに乗り上げてくる。
    まるで俺が悪いみたいな言い分だな…とは思いながら、何観てんのと話題を変えた千切の身体が俺にしなだれかかってくる。

    「あー、この間のやつか」
    「お前は見にきてただろ」
    「黄色い声援あげてやったろ」
    「すげぇ聞こえてた」

    ボサボサな千切の髪の毛を整えてやりながら笑って言えば、千切の顔がにんまりと満足そうに笑う。
    茶化すように上げられた声が何処から出てるのか分からないくらい甲高くて、そうかと思えばどすの聞いた声で応援してくるので嫌でも笑ってしまったのを覚えている。

    「でもほんと、凄いよな…DF2枚くっついてたらなかなかここで打てねぇぞ?フィジカルまた強くなったんじゃねぇか?」
    「それな〜、あとボールキープ力も上がったと思う。ハンドリング上手くなってる」
    「ッ」

    サッカーやってる奴、しかも認めている奴らにこうまで言われると嬉しいもので、どう返せば良いか分からなくなる。
    言葉に詰まって固まった俺の顔を覗き込んできた2人の表情がみるみるうちに悪戯げに笑うのが見えて嫌な予感がする。

    「お前、やっぱりめちゃくちゃ可愛いな?」
    「照れてんの?可愛いとこあんじゃん」
    「っ、せぇ…、見んな」

    じわじわと顔に熱が上がってくる感覚に慌てて顔を隠そうと腕を上げれば、千切と玲王に片手ずつ握られて体重を掛けられる。




    相変わらず褒められるのに弱い。
    耳の先まで真っ赤に染めてでかい身体を小さくして震える國神の反応に弄り甲斐があってうずうずする。
    テレビでは試合が再開していてところどころで歓声が起こる。

    「ほんとストイックだよなお前」
    「褒められて照れるところも可愛い」
    「ッ、おい、やめろっ」

    きゅっと唇を引き結んで抵抗する國神の耳に口を寄せて國神のことを褒め続ける。
    力は俺たちよりも強い癖に優しい男は無理にやめさせようとはしてこない。
    そんな甘っちょろいところが好きで愛おしい。

    「毎回声抑えるのも可愛い」
    「キスへたくそなのも可愛い」

    サッカーの話題から徐々に逸れていき、國神の可愛いところをリズムよく玲王と上げていく。
    当の褒められている本人はもう声を上げるのも辛いのか首まで真っ赤にしてぶるぶると震えていてその反応でもっといじめたくなる。

    「やめろ…ッ」
    「んー?い、や、だ」

    掴んだ手から國神の体温が伝わってきて、普段から高い体温をより熱く感じる。
    可愛い奴…
    真っ赤になっている耳に唇を寄せて笑いながら言えば國神の肩が跳ねて面白いくらいに反応を見せる。
    俺たちを止める術もなくてただ縮こまるだけの國神を見ながら玲王と目配せをすれば、悪戯げに笑う玲王が國神に顔を寄せる。

    「ぅ?!ンっ?!」

    不思議そうに玲王を見た國神の手を押さえ、そのまま玲王にスマートにキスされて目を見開いた國神が俺に視線を向けてくる。
    まさに助けを求めるそれを目を細めて見返せばジタバタと暴れ始め、きゅっと唇を引き結んだまま抵抗を見せる男にどうしても苛虐心が煽られる。
    可愛いやつ。
    顔を逃がそうとする國神の頬を玲王が両手で掴み、べろべろと口元を舐めるようにキスを続けて、次第に國神の瞳が潤み眉毛がこれでもかと垂れてくる。
    真っ赤になって震える恋人が堪らなく可愛くて、抵抗を続ける國神の鼻を指できゅっと摘見上げる。

    「ふっ、ぅ、んっ」
    「おら、さっさとキスしてもらえ?好きだろ?」

    抗議に向けられた瞳はうるうると揺れて、俺の言葉にきゅっと目を閉じると同時についに諦めたのか空気を求めて口が開けられる。
    ふはっと漏れ出た息を喰うように、玲王の舌が入り込み直ぐに舌が絡み取られる。
    ぶるぶると震えながら俺と玲王の服を握り締め絡む舌の感触に甘い声を漏らす國神の髪の毛を撫でてやる。
    普段恥ずかしげもなく甘ったるい言葉を吐くかと思えば、こういう行為に慣れず真っ赤になりながら縋り付いてくるギャップが堪らなくて、さてどうやっていじめてやろうかと胸が高鳴る。

    「俺さー、お前のでっかい手で優しく髪拭かれるの好き、あと國神の作る料理美味い、体温高くて一緒に寝るの気持ちいい」
    「ッ〜、ぅ、ンンっ、ふ…、はっ」
    「すげぇ分かる」

    ちゅくちゅくと唾液を絡ませてエッロいキスをかます玲王が合間合間に頷きながら肯定する。
    息も絶え絶えで逃げを見せる國神の顔を引き寄せ、唾液の垂れる唇を舐めながらまた玲王がキスをして、その間に思い浮かぶだけ國神の好きなところ、可愛いところ、かっこいいところをタラタラと吐き出していれば、か弱い力でトントンと國神の手に胸元を叩かれる。
    きゅっと堪えるように閉じられた瞳から涙が零れ落ちてそれを見て興奮してしまう自分を内心で笑いながらこくりと喉がなる。

    「んぁ…ッ、はっ、ぁ」
    「あーあ、泣かせるなよ千切」
    「いやいやいや、えげつないキスしてるくせによく言う」

    ちゅっと軽いリップ音を立てて顔を離した玲王が唇を指で拭いながら揶揄うように小さく笑う。
    それを同じように笑って流しながらキスで惚けている國神の顎を掬い取って顔を寄せる。

    「ぅ、っ、ン、ぁ…ちぎりっ」
    「んー?」
    「ちょっ、と、まて」
    「やだ」

    國神の上下する胸元へ身体を預けながら、静止を拒否して唇を啄む。
    どこもかしこも硬い國神の柔らかい身体の一部を堪能しながら、口腔内へと舌を入れ込めば疲れたのかのったりとした舌の動きで俺の舌を追い出そうとしてくる國神に目を細めて舌を絡ませる。
    そんな抵抗じゃやめてやれないなー…
    くぐもった声で唸りながら服を引っ張ってくる國神をもっとふにゃふにゃにしてやりたい。
    そんな一心で舌先を使って上顎を擽り、震える舌を音を立てて吸い上げる。

    「ぅ、ンっ」
    「ふ…、」

    口の中の弱点を舐めるたびにびくりびくりと身体を跳ねさせる國神の反応を見ながら、頬を撫でれば薄らと開いた瞼の隙間から濡れたマリーゴールドが揺れる。
    艶やかなそれをもっと見ていたくて、頬を掴んで引き寄せ深くキスをすれば俺と目があったのが恥ずかしいのかすぐにふいっと視線を逸らされる。
    自分から見て来ておいて初心な反応を見せる男にゾクゾクと背筋を興奮が走って身体の熱が上がる。

    「随分気持ちよさそうじゃん」

    ぽそりと落とされた玲王の声に目を向ければ、玲王の視線が國神の下半身に向けられていて納得する。
    普段から家の中でラフな格好をしていることが多い國神が履いているジャージを押し上げてテントを張っているのが見えて、玲王の言葉に気付いたのか、國神の内腿がそれを隠すようにもぞりと身じろぐ。

    「キスだけでイけるんじゃねえの?」
    「ンっ、、っふ、ぁっ」

    しっかりと両手で包み込んでいる顔がふるふると弱く横に振れて、玲王の伸ばした手から逃げるように腰が引ける。
    ソファに成人男性3人が押し合いへし合いでくっついていて逃げ場なんてある訳もなく、國神の身体がソファの背凭れに追い込まれいよいよ身体の自由が効かなくなる。
    馬鹿だなぁなんて思いながら時々呼吸出来るように唇を離して合間を作ってやり、漏れ出る吐息にすら興奮して直ぐにまたキスをする。
    暫くキスを続けていれば鍛えられた身体から力が抜けてぐったりとソファの背もたれに身体を預け、抵抗すら出来ず涙を溜めた瞳がゆらゆらと彷徨う。

    「んぁ…は、っ、っぁ」
    「はッ、國神」
    「う…ンンッ」

    ちゅっと音を立てて唇を離せば、体温の高い國神の身体がいつもより火照っていて耳先まで真っ赤に染めた國神が可愛くてぢゅっと耳裏に吸い付く。

    「お、前らっ、ちょっと待てっ、まってくれ」

    息も絶え絶えに両手を突き出して俺たちを静止する國神の慌てようを見ながら慣れないよなあと思う。
    玲王と2人がかりならベッドまで辿り着けるか?
    なんだかんだで國神に本気で抵抗されれば俺たちじゃ敵わない。
    いつも何処かで國神の譲歩があって、羞恥心に真っ赤になりながらも嫌じゃ無いと示されている。
    さてさて今日はどうだ?

    「ッ〜、今日はゆっくりするんだろ」
    「「恋人とベッドでな」」
    「いや、昨日もしただろ」

    誘うように國神の内腿に手を這わせる玲王の手が國神の震える手に捕まり、腹筋に這わせようとした俺の手も捕まる。

    「あんなんじゃ足りねぇよ」
    「お前だってその気の癖に、なぁ、練介ぇ?」

    肩を竦めた玲王と畳み掛けるように身体を寄せて耳元で名前を呼べばバッと身体を逃した國神が俺の手を離して驚いたように耳を覆う。
    くっと上がりそうになる口端を抑えながら下から覗き見るように國神の反応を見ればはくはくと唇を戦慄かせてくしゃりと顔を歪ませる。
    あ、キャパオーバーした。
    そう思った瞬間、國神がソファから勢いよく立ち上がり丁度良くテレビから試合終了のホイッスルが鳴る。

    「ッーー!!い、今は駄目だ!筋トレしてくるッ!」

    拳を握って床を睨み付けながら、半ば叫ぶように吐き出された言葉に期待は裏切られる。
    逃げる様にリビングから飛び出して行った國神の背中を2人で見送った後、自然と玲王と顔を合わせて2人して笑う。

    「可愛い顔してたなー」
    「今は、駄目なんだってさ」

    テレビの中の國神はチームメイトと喜び合いながら笑っていて、当然だけれど性的な雰囲気を感じさせない。爽やかで好青年、そんな男がさっきまで褒め言葉に顔を染めて震えて、キスで蕩けた表情を浮かべていたのだと改めて感じれば愛おしくて仕方ない。

    「「はぁー…たまんないなー」」

    玲王と同じことを考えていたのか2人揃ってソファの背もたれに背を預けながら言葉が被る。
    正々堂々とはなんとやら、尻尾を巻いて逃げてしまった恋人と夜までどうやって過ごそうかと考えを巡らせながら柔らかいキスの余韻に浸る。



    end.
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