Mine.潔世一が何かしらを手中に入ることを許容し、願い、そして欲するものは片手で事足りるくらいであった。
まずは海老の形をした緩い人形。これは等の昔に卒業済みだ。
そして大部分を占めるサッカー。
サッカーに関しては欲すること、手中へと収めたいものは五万とあるが、一括りにしてしまえばサッカーだ。
自他ともに認めるサッカー馬鹿。青い監獄に居る者達は例外も居るがサッカー馬鹿の集まりであるから、これは珍しいことではなかった。
しかしこの欲はサッカーが関わってくれば捨てることも厭わない程の事柄でもあった。
メインがサッカーであるから、まず捨てる選択肢もほぼ無いに等しいのだが、その<サッカー>というステッカーが貼られた箱の中にはたくさんの欲と獲た宝たちが詰まっていた。
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