きみからはじまる異星人「私たちは地球から来たんです」
「地球から?」
「ええ。あなた達なんて言うか、まるでタコのような姿形をしているから、おかしくて」
「なぜ?」
「手足が細くて長くてニョロニョロしてる。なんだか気持ち悪い」
「定期的に高くて大きな声あげてる人間もいるだろう? それに手を鳴らしてるのって、みんなよってたかって奇妙なことさ。私たちからすれば、あなたがたは火星人で異星人なのよ。不思議なのはこちらも同じ」
「まぁ、失礼なことを」
「おお、失礼だなんて。これはすごい。なんて賢い生命体だろう」