shake it off 3 のカットシーン「じゃあ、これもプレゼントアルか?」
縋りつくように抱き着いてくる神楽を、同じように抱き返す。
「いやぁさすがにプレゼントにはなんねーだろ、これは」
「ふうん。そうアルか」
「なんで?プレゼントのがよかったの?」
「ううん。そうじゃなくて。ちょっときいてみたかっただけアル」
首筋の辺りに顔をうずめて、続けた。
「これがプレゼントになるなら、来年の銀ちゃんの誕生日プレゼントは私にできるのになって思ったアル」
とんでもない口説き文句に言葉が出てこない。
誕生日プレゼントは私?オイオイ、待ってくれよ。この状況でなんでそういうこと言っちゃうかなこの子は。
「…………それは、できねーな」
「うん。他のプレゼント考えるアル」
「いや、そういうことじゃなくて。俺の誕生日のときお前まだ十七だからね。ダメだよ未成年なのに」
「じゃあ、私の誕生日のときに、銀ちゃんをプレゼントにしてくれるアルか?」
なに言ってんの、本当に。バカなの?死ぬの?俺が。
「しねーよ。もっとちゃんとしたもんやるよ。つかいらねーだろ三十過ぎのオッサン」
「三十過ぎのオッサンはいらないアルけど、銀ちゃんは欲しいアル。独り占めしたいネ」
「もう十分してんだろ。俺はとっくにお前の恋人なんだから」
あっ今ちょっと恥ずかしいこと言っちまった。すげー調子が狂う。これも誕生日マジックか?いや、誕生日マジックってなんだよ。
「……ウン」
「なんでお前が照れてんだよ。恥ずかしいのは俺だっつーの」
「ふふっ…銀ちゃん恥ずかしいアルか」