幽霊🦚のレイチュリとある街の酒場で幽霊船の噂が立っていた。
『会いたい人を思い浮かべながら、地底の船に近づくと、会いたい人の場所へ案内してくれるんだと』
それを聞いたレイシオは噂話をしていた男に近づく。
「その噂は本当なのか?」
「おぉ、かっこいい兄ちゃんだな。そんな兄ちゃんがこんな辺鄙な場所へ何しに?」
「僕の質問に答えろ」
「へいへい分かりやしたよ。その物騒なものはしまってくれ。んで、その噂なんだが、本当らしい。昔新入りが惚れた女に会いたくて、実際にやったら会えたんだと。ただその時に対価を求められたらしく、とある言葉を取られたらしい。」
「とある言葉?」
「なんでも『大嫌い』だと。まぁ好きな女にこの言葉はいらねぇわな。」
「…………………なるほど。情報感謝する。」
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