良いイチ若の日見上げると綺麗な紅色の葉が左右に広がり、そよ風で時折ひらりと手のひらに落ちてきた。
それを見て、綺麗だなと彼が笑いかけてくると、嬉しくて「はいっ!!」と元気よく返事をする。
今日は天気も良くて絶好のお出かけ日和。少し足を伸ばして山の麓にある道の駅へ立ち寄った。
車をレンタルしてドライブすることになったのだが、彼に運転をまかせっきりで申し訳なさを感じていた。
最初は自分が運転しますと張り切っていたのだが、彼の方から事故を起こしそうだからと止められてしまい、結局は彼の運転で紅葉を見に行くことになってしまったのだ。
「イチ、あっちに足湯があるみたいなんだ、行ってみないか??」
「おお!いいっすね!行きましょう!!」
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